どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

意地。

2007-02-10 | 名古屋競馬の話
今日は何かと待たされる日でした。
銀行で待たされ、名古屋競馬場の駐車場で待たされ、締切直前の馬券売り場で待たされ・・・・・。
買い損ねたレース、、、もしかしたら当たってたんぢゃないかなぁ~。。。なんて思うのは、私のような愚かなファンならずとも誰もが少しは考えてしまうところでしょう。(笑)


結局競馬場へ行くのが1レース分遅れ、なおかつ買えなかったレースが1レース。
合計2レース購入できず。
得をしたのか、損をしたのか。。。実際はどちらだったんでしょうね。(笑)
それにしてもストレス溜まる一日でした。ホント。。。
最後のレースなんか、意地でも買えなかった2レース的中分の払戻しを取り返してやる意気込みで3連単をドッサリ購入しちゃいました。
私は競馬で破滅するタイプかも。。。(爆)




ところで名古屋競馬開催最終日のメインレース、毎週金曜日恒例のC級クラスの特別戦。(C-1組)
今週の「バレンタイン特別」は、特に面白いレースでしたね。

C-1組のレースというのは、いわゆる”勝ち組”のレースで、前開催までの平場戦の1着馬(またはそれに準ずる馬)を集めて行なう選抜レース。
とはいえ、馬はC級。。。
どの馬も調子はいいけどホントに信じていいのか?。。。ファンを非常に思い悩ませる”金曜名物”の面白いレースです。

特に今週の「バレンタイン特別」は、出走馬10頭全て、前走の勝ち馬がズラッと揃いました。
それに専門紙の馬柱を見ると、一頭違わず全てが逃げ先行馬。。。
全ての馬が前走3番手以内で競馬を進めて勝ち残った馬ばかりでした。
いかにもC級!(笑)
このクラスのレースは、8割方(がた)が行ったモン勝ちですから。(笑)
それでも一応どの新聞の評価も、2番丸野騎手の”ウエスタンスナイプ”号、3番岡部騎手の”ヴァーツラフ”号、9番安部騎手の”ブライトパステル”号の3頭の力が抜けているという評価のようでした。



さて1400m戦のこのレース、最初の1コーナーまでの直線は、予想通り激しい先行争いになりました。
何が面白かったかというと、本当に珍しくどのジョッキーも”引かなかった”こと。
なんと6頭が横一線に並んだまま、
ズラッと最初の1コーナーのカーブに突っ込んでいきました。

こんなレース、見たことないです。。。(笑)
だいたい最初の直線で先行争いの激しいレースになったとしても、誰かかれか何頭かは1コーナーまでに抑えてしまうものです。
前でガリガリやっても先行馬はどれも得はしませんし、だいたい馬の調子やレベル的な相手関係を騎手がお互いに意識するので、常識的には大体は2~3頭くらいが前に残って、あとは中団に控える形になることが多いです。
そこに、騎手同士のかけひきが生まれてきたりするということなのでしょう。

何が行くのか?
そこには馬の力だけではなく、騎手の序列?みたいなものも若干影響してきたりするのでしょうかね?(笑)
後でネットで確認してみると、1コーナーに並んで突っ込んでいった6頭の馬の騎手は、内から丸野騎手(先行大得意)、岡部騎手(トップジョッキー)、竹下騎手(ベテラン)、松戸騎手(他場騎手)、前野騎手(他場騎手)、安部騎手(1番人気)。。。。としがらみや上下関係もなく、はたまた引くに引けない理由を持ったジョッキーばかり。。。
(現に大畑騎手、清家騎手、柿原騎手などは行きかけましたが、早々に控えましたね。(笑))
まさにジョッキーの意地とプライドのぶつかりあった1コーナーでありました。

それはまるで競技会の余興の隊列走行のようでした。
カーブにズラッと並んで入っていき、コーナーワークで内側の馬から等間隔で序列ができて、また2コーナーを抜ける頃には隊列が戻る。。。
演技でもあそこまで美しくできませんよね。
美しかった。。。(爆)




それにしてもその6頭の一番外側を走っていたのが、1番人気の安部騎手のブライドパステル号。
最内の丸野騎手のウエスタンスナイプ号から、約6~7メートルは外側を回っていたでしょうか?
円周率で計算すれば、1~2コーナーだけで約11mも余分に走ったことになります。
3コーナー~4コーナーにかけても1コーナーほどではないにしても、それでも大外を回らされていましたし、結局勝った最内のウエスタンスナイプ号と比べるとこのレースで約18メートルも余分に走ったことになりますね。。。
御苦労様です。

それでもブライドパステル号の、勝ち馬からついた着差はそれ以上。
18メートルといえばせいぜい5馬身程度でしょう。
勝ったウエスタンスナイプ号と同じ実力で、同じスピードで走ったとするならば、着差は5馬身程度のはずです。
しかしブライドパステル号は、大差離れたはるか後方の最下位でした。
それだけの実力の馬なのでしょうか?
そんなわけはありません。
1番人気、それも前走2着馬に7馬身も離して勝っているような馬です。
力はきっとあるはずです。


それではなぜ、こんな結果になってしまったのでしょうか?
その理由は、2コーナーにあります。
2コーナーを抜けて向こう正面の直線に向いたとき、すでに再び大外の安部騎手の馬は他の馬と横一線に戻っていました。
・・・・・ということは、ブライドパステル号はただ11m多く走っただけのことではなくて、その分速く走って”余分な脚”を使っていたということでしょう。
勝った最内の丸野騎手の馬がMペース(平均ペース)の走りだったとしても、大外の安部騎手の馬にとってはHペース(ハイペース)のレースだったということです。
余分に走って、なおかつハイペースの競馬を強いられれば、どんな馬でも最後は息があがって当然と言えるでしょう。
また、そういったペースに持ち込んだ丸野騎手は、さすが”先行馬の鬼”といったところでしょうか。
現に2番手追走の岡部騎手のヴァーツラフ号にすら最後まで抜かせませんでしたからね。
お見事です。
もちろん、勝ったウエスタンスナイプ号の実力や優れた勝負根性があってのことでありますが。。。




最後にもうひとつだけ。
今のことは決して安部騎手の騎乗が悪い、といっているわけではありませんので誤解のないようにお願いします。
これはあくまで結果論です。
馬の力量、レース展開、他馬の動き、それらはまるで生き物のように目まぐるしく状況を変えます。
ある程度レース前にシュミレーションはするでしょうが、それでもそれらがぴったりと当てはまることはありません。
ジョッキーだって同じことでしょう。
安部騎手くらいのレベルのジョッキーになれば、それくらいのかけひきが非常に優れていることは周知の事実です。
もしこのレースでも、”勝ちに来ている”他場の騎手が参加していなかったら・・・などの理由で1コーナーで何頭かが控えていたならば、先行したいブライドパステルの騎乗はあれで正解だったしょう。
またあそこで控えていたとしても、勝てた保証はどこにもありません。
なにせ”Cクラス”の馬のレースですからね。(笑)

また安部騎手にしてみれば、ブライドパステル号にとっての次からのもっと大きなレースの為の”力試し”の意味もあったでしょう。
この日しか競馬場に来ないファンの方には申し訳ない話かも知れませんが、馬を強くするためにはこういったレースも必要なのです。
ブライドパステル号は、それだけの期待の馬でしょうし。。。
なんだかんだで今日は、枠順など運悪く、この馬にとって競馬が向かなかっただけのことです。
次はきっとこの馬は劇勝しますよ!
苦しいレース展開は、きっとこの馬の糧になるはずですし。
「なんだこの馬、前走最下位かよ。」って、次走評価を下げてくれるファンが多くいてくれれば私は嬉しいですね。

だってそのぶん・・・、
私の馬券の配当が良くなるでしょ!(笑)





それにしてもこのレースだけの話をすれば、競り合いを控えて自分の馬のペースに持ち込み、なおかつ最内に入れて最短コースを走らせて、最後は抜け出すであろう人気馬2頭(ウエスタンスナイプ、ヴァーツラフ)の直後で落ち着いてレースを進めた、3着馬”キリリ”号騎乗の清家騎手の騎乗は見事でした。

3連単、狙えたなぁ~。
私の破滅を阻止してくれる騎手は、彼なのかも?(笑)


なにか、清家騎手のファンになりそうです。。。。。



それでは、また。




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