久しぶりに昔の写真をアップ。
以前にも述べましたが”にわかモーグル”をやっていた私の、約8年前にカナダへプロの方のチームに同行して行った時の写真です。
滑っているのはゲレンデではなく、いわゆる”山”(バックカントリー)です。
最高にパフパフ。。。とまではいきませんでしたが、さすがカナダと言うべきか、随分のパウダースノーでした。
カナダというと”ウイスラー”や”ブラッコム”など世界的なリゾートゲレンデが有名ですが、私が行った(連れて行かれた?)のはもっと奥~の方・・・、ヘリスキーってやつです。
誓約書まで書かされて。。。
”死んでも文句は言いません”って類のモノ?(笑)ですかね。たぶん。(爆)
なんてったって同行者は皆、プロかそれに近い達者なスキーヤーばかりなので、ゲレンデじゃ不満???だったみたいです。
もちろんゲレンデも満喫しましたよ。
まる5日間、汗だく、真っ黒、まるで顔はアフリカ人のように逞しくなってしまいました。
なにせゲレンデとか言っても名ばかりで、”どこ滑ってもイイじゃん”状態ですから、あちらのスキー場は。
最高斜度50度近い絶壁やセッピからのダイビングなど、ゲレンデだけでもその同行者連中と滑るのは、生きた心地がしないことばかりでしたね。(ホントは私も死ぬほど大好きですけど・・・(笑))
さらに当然、びっしり張り付いたギャップ(コブ斜面)も狂ったように満喫しました。。。
なにせ人口密度が全然違いますから、暴走してもまず誰かとぶつかることはないですし。(ただ自分が危険ですが。。。)
50度近い斜面のコブ。。。というと一見怖そうに思いますが、実際はそうではなくて50度近い斜面は何も無い方が断然怖いです。
だってコケたら止まるところがないですから。
コブの場合は、コブの腹の部分(表面)は当然斜度は浅いわけでしょう?
わかりますか?
そんなこんなでこの滑っている写真は、ゲレンデではなくバックカントリーの一枚。
”パウダースノー”でのスキーも、これまた”圧雪された斜面”や”コブ斜面”のスキーとはまた一味もふた味も違います。
まず、パウダースノーの斜面ではスピードが命です。
ゆっくりは不可能です。止まってしまいますから。。。(笑)
だから50度近い斜度は歓迎です。
でも間違ってコケてしまうと大変です。
埋もれて動けなくなる可能性もありますし、もし道具が外れたら見つけられなくなることもあり、山から降りられなくなってしまう危険も。
滑る前に雪崩のチェックはしますが、それも100%ではありません。
だから格好ではなく、コケない滑りがまず必要ですね。(楽しむためにも)
次に、少し話が出ましたが、滑り方が違いますね。
だいたい圧雪された雪(ゲレンデのような状態)を滑る場合は、まあ簡単に言えば体の重心はスキーの前部にかけろとよく言われます。
それはスキーのコントロール性を高める意味もあり、スキーの技術の基本中の基本なのですが、これがパウダースノーを滑る場合は違います。
パウダースノーを滑る場合は、重心を踵(かかと)のほうにかけながら”後傾”状態(厳密には違いますが。。。)でスキーを操作します。
それは、ゲレンデと同じような重心のかけ方だと、スキーが雪に埋もれて突き刺さってしまうからです。
それでどうやってスキーをコントロールするのかって言うと、”ターンの質”を変えるわけです。
今流行のエッジを利かせたカービングターンではなく、スキーの”しなり”の反動で両足同時にジャンプターンでスキーを進行方向に振るのです。
難しいですかね。。。この話。やったことない方には・・・・・。(汗)
でも最高ですよ、パウダーは!!
空を飛んでいるような・・・サーフィンしているような・・・気分。。。とでも言いましょうか。
またついでに話をすると、ゲレンデを滑るにしても滑り方は何種類もありますし、コブ斜面にしても同様です。
スキーの教本なんかだと”こうやって滑るんだ!”、といかにもそれらしく書いてはありますが(それ自体は正しいのでしょうが・・・)、実際はそれはスキーの滑り方の”ひとつ”でしかないのです。
考えてもみれば、一概に”雪”と言っても、カチンカチンのアイスバーン(氷状態)からフカフカのパウダーまで、その場所、その日、その時間によって雪質も微妙に違っているのですから、同じように滑って(スキーを操作して)、同じようにスキーが動作してくれるわけはないのです。
競馬で言えば、良馬場~不良馬場まで、それぞれ馬の走りが違ってくるようなものと同様なことなのでありましょう。
まあ、それでも書いてあることは”基本”なのでしょうから、まずその基本の滑り方が体に染み付いてできるようにならなければ、当然”次”の応用はないのでしょうけどね。
このようにスキーの技術というのは非常に奥が深いです。
アルペン競技のようにスピードを競う滑り方、技術選のようにコントロールを競う滑り方、またコブ斜面や山を滑る滑り方・・・・・、おおまかに分けてもそれだけあり、また気候条件、斜面の状態によって滑り方も微妙に違ってきます。
その微妙な部分というのは、その滑っている本人が足の裏から感じ取るもの。
滑り始めて何ターンかで足の裏からの微妙な感覚の違いを感じ取り、それまでの経験などから自然と体で微調整していかなければなりません。
私のようなファンスキーヤーであっても、極限まで追求して楽しもうと思った時、それは一歩間違えば命を落としかねないことでもあるのです。
特にゲレンデではなく、まるで助けの来ないバックカントリーではなおさらです。
また、競技をしているスキーヤーに至っては、一流になればなるほどその繊細な感覚が要求されてくるものなのではないでしょうか?
思えば、競馬のジョッキーもそれに近いものがあるのではないでしょうか?
同じコースの同じ距離のレースといえども、”馬場状態”は当然のこと、”馬の状態”なども毎回全く同じと言うことはありえません。
馬に跨り、パドックから馬場に出てトロット~キャンターにおろし、返し馬でゲートに向かうまでのその間というのは、素人目には全くわからないですが、騎手にと手は馬とのコミュニケーションをとる非常に大切な時間なのではないかと感じます。
今日の馬場状態はどうなのか?
今日の馬の状態は?
ましてや馬は生き物。機嫌だってあるでしょう。
それらをその短い間の馬の背中で微妙に感じ取り、その日のレースを決める。
手の内に入っている馬であるならば大まかには作戦は決めているのでしょうが、本当にレースで他馬に勝とうと思えば(ベストを尽くそうと思えば)、考えることはただそれだけではないでしょう。
スキーヤーと同様、一流になればなるほど、そこら辺の馬の背中から感じ取る繊細な感覚が優れているのかも知れません。
馬券を買う方としてみても、”そこ(返し馬)が大事なんだ”とはわかっていても、外見から判断することは非常に難しいことです。
パドックでの歩様やしぐさ等からある程度の馬の調子は分かっても、返し馬を見る目は私にはまだありません。
こんな私の昔のスキーの経験から、そんな実際は跨っているジョッキーにしかわからないほどの微妙な感覚がいつか私の目にも”感じられる”ようになれば。。。と返し馬に目を凝らす日々であります。
でも見て分かるのは、今日も岡部さんの機嫌くらいです。。。(笑)
今日はニヤけてないなぁ・・・・・。(爆)
それでは、、また。
以前にも述べましたが”にわかモーグル”をやっていた私の、約8年前にカナダへプロの方のチームに同行して行った時の写真です。
滑っているのはゲレンデではなく、いわゆる”山”(バックカントリー)です。
最高にパフパフ。。。とまではいきませんでしたが、さすがカナダと言うべきか、随分のパウダースノーでした。
カナダというと”ウイスラー”や”ブラッコム”など世界的なリゾートゲレンデが有名ですが、私が行った(連れて行かれた?)のはもっと奥~の方・・・、ヘリスキーってやつです。
誓約書まで書かされて。。。
”死んでも文句は言いません”って類のモノ?(笑)ですかね。たぶん。(爆)
なんてったって同行者は皆、プロかそれに近い達者なスキーヤーばかりなので、ゲレンデじゃ不満???だったみたいです。
もちろんゲレンデも満喫しましたよ。
まる5日間、汗だく、真っ黒、まるで顔はアフリカ人のように逞しくなってしまいました。
なにせゲレンデとか言っても名ばかりで、”どこ滑ってもイイじゃん”状態ですから、あちらのスキー場は。
最高斜度50度近い絶壁やセッピからのダイビングなど、ゲレンデだけでもその同行者連中と滑るのは、生きた心地がしないことばかりでしたね。(ホントは私も死ぬほど大好きですけど・・・(笑))
さらに当然、びっしり張り付いたギャップ(コブ斜面)も狂ったように満喫しました。。。
なにせ人口密度が全然違いますから、暴走してもまず誰かとぶつかることはないですし。(ただ自分が危険ですが。。。)
50度近い斜面のコブ。。。というと一見怖そうに思いますが、実際はそうではなくて50度近い斜面は何も無い方が断然怖いです。
だってコケたら止まるところがないですから。
コブの場合は、コブの腹の部分(表面)は当然斜度は浅いわけでしょう?
わかりますか?
そんなこんなでこの滑っている写真は、ゲレンデではなくバックカントリーの一枚。
”パウダースノー”でのスキーも、これまた”圧雪された斜面”や”コブ斜面”のスキーとはまた一味もふた味も違います。
まず、パウダースノーの斜面ではスピードが命です。
ゆっくりは不可能です。止まってしまいますから。。。(笑)
だから50度近い斜度は歓迎です。
でも間違ってコケてしまうと大変です。
埋もれて動けなくなる可能性もありますし、もし道具が外れたら見つけられなくなることもあり、山から降りられなくなってしまう危険も。
滑る前に雪崩のチェックはしますが、それも100%ではありません。
だから格好ではなく、コケない滑りがまず必要ですね。(楽しむためにも)
次に、少し話が出ましたが、滑り方が違いますね。
だいたい圧雪された雪(ゲレンデのような状態)を滑る場合は、まあ簡単に言えば体の重心はスキーの前部にかけろとよく言われます。
それはスキーのコントロール性を高める意味もあり、スキーの技術の基本中の基本なのですが、これがパウダースノーを滑る場合は違います。
パウダースノーを滑る場合は、重心を踵(かかと)のほうにかけながら”後傾”状態(厳密には違いますが。。。)でスキーを操作します。
それは、ゲレンデと同じような重心のかけ方だと、スキーが雪に埋もれて突き刺さってしまうからです。
それでどうやってスキーをコントロールするのかって言うと、”ターンの質”を変えるわけです。
今流行のエッジを利かせたカービングターンではなく、スキーの”しなり”の反動で両足同時にジャンプターンでスキーを進行方向に振るのです。
難しいですかね。。。この話。やったことない方には・・・・・。(汗)
でも最高ですよ、パウダーは!!
空を飛んでいるような・・・サーフィンしているような・・・気分。。。とでも言いましょうか。
またついでに話をすると、ゲレンデを滑るにしても滑り方は何種類もありますし、コブ斜面にしても同様です。
スキーの教本なんかだと”こうやって滑るんだ!”、といかにもそれらしく書いてはありますが(それ自体は正しいのでしょうが・・・)、実際はそれはスキーの滑り方の”ひとつ”でしかないのです。
考えてもみれば、一概に”雪”と言っても、カチンカチンのアイスバーン(氷状態)からフカフカのパウダーまで、その場所、その日、その時間によって雪質も微妙に違っているのですから、同じように滑って(スキーを操作して)、同じようにスキーが動作してくれるわけはないのです。
競馬で言えば、良馬場~不良馬場まで、それぞれ馬の走りが違ってくるようなものと同様なことなのでありましょう。
まあ、それでも書いてあることは”基本”なのでしょうから、まずその基本の滑り方が体に染み付いてできるようにならなければ、当然”次”の応用はないのでしょうけどね。
このようにスキーの技術というのは非常に奥が深いです。
アルペン競技のようにスピードを競う滑り方、技術選のようにコントロールを競う滑り方、またコブ斜面や山を滑る滑り方・・・・・、おおまかに分けてもそれだけあり、また気候条件、斜面の状態によって滑り方も微妙に違ってきます。
その微妙な部分というのは、その滑っている本人が足の裏から感じ取るもの。
滑り始めて何ターンかで足の裏からの微妙な感覚の違いを感じ取り、それまでの経験などから自然と体で微調整していかなければなりません。
私のようなファンスキーヤーであっても、極限まで追求して楽しもうと思った時、それは一歩間違えば命を落としかねないことでもあるのです。
特にゲレンデではなく、まるで助けの来ないバックカントリーではなおさらです。
また、競技をしているスキーヤーに至っては、一流になればなるほどその繊細な感覚が要求されてくるものなのではないでしょうか?
思えば、競馬のジョッキーもそれに近いものがあるのではないでしょうか?
同じコースの同じ距離のレースといえども、”馬場状態”は当然のこと、”馬の状態”なども毎回全く同じと言うことはありえません。
馬に跨り、パドックから馬場に出てトロット~キャンターにおろし、返し馬でゲートに向かうまでのその間というのは、素人目には全くわからないですが、騎手にと手は馬とのコミュニケーションをとる非常に大切な時間なのではないかと感じます。
今日の馬場状態はどうなのか?
今日の馬の状態は?
ましてや馬は生き物。機嫌だってあるでしょう。
それらをその短い間の馬の背中で微妙に感じ取り、その日のレースを決める。
手の内に入っている馬であるならば大まかには作戦は決めているのでしょうが、本当にレースで他馬に勝とうと思えば(ベストを尽くそうと思えば)、考えることはただそれだけではないでしょう。
スキーヤーと同様、一流になればなるほど、そこら辺の馬の背中から感じ取る繊細な感覚が優れているのかも知れません。
馬券を買う方としてみても、”そこ(返し馬)が大事なんだ”とはわかっていても、外見から判断することは非常に難しいことです。
パドックでの歩様やしぐさ等からある程度の馬の調子は分かっても、返し馬を見る目は私にはまだありません。
こんな私の昔のスキーの経験から、そんな実際は跨っているジョッキーにしかわからないほどの微妙な感覚がいつか私の目にも”感じられる”ようになれば。。。と返し馬に目を凝らす日々であります。
でも見て分かるのは、今日も岡部さんの機嫌くらいです。。。(笑)
今日はニヤけてないなぁ・・・・・。(爆)
それでは、、また。