つらねのため息

写真や少し長い文章を掲載していく予定。

ある時代の終焉?

2006-03-14 23:10:22 | 研究・大学のこと
中核派活動家29人逮捕=法政大、立て看板撤去を妨害-警視庁

 法政大学(東京都千代田区)の構内に侵入し、大学側の立て看板の撤去を妨害したとして、警視庁公安部は14日、建造物侵入と威力業務妨害の現行犯で、中核派系全学連委員長織田陽介容疑者(24)ら同派活動家29人を逮捕した。全員が黙秘している。(時事通信)

ひょっとしたら根こそぎ?法政も思い切ったことをしたもんだ。まあ、いずれはこういう日が来るのだろうけど。

うちの大学もそのうちこうなるのかなあ。感傷的な気分にならざるを得ません。

管理社会の到来

2005-12-29 22:38:41 | 研究・大学のこと
早大でビラまき逮捕 建造物侵入容疑で(アサヒ・コム)

ビラまいてたら不審者として逮捕されたとか。
立川の反戦ビラ事件とか
世の中だんだんおかしな方向に進んでいて
すべてが管理され
社会的に「望ましくない」と判断されるものが
一方的に排除される
そんな世の中ができつつある。

もちろん、何が「望ましく」て何がそうでないのか、
誰が「不審者」なのか、
米英の流行を借りれば
誰が「テロリスト」なのか、
「疑わしい」のか、
それを決める回路が民主的に開放されているわけでもない。

そうした傾向が学問の府でも進みつつあるというのは
憤りを禁じえないが、残念なことにうちの大学でも
ものごとはその方向に進んでいる。

学生会館の移転と一連の騒動はその表れだ。

無論のこと「望ましくない」とされる側に
問題がないというわけではない。

でもせめて、それを対話によって
公共性の中で解決する努力だけは
怠ってほしくない。

人々が多様であることを認めなければ
お互いが違うことを認めなければ
民主主義は民主主義たりえない。
「ノイズ」を排除したところに成立する
「民主主義」が独裁以外の何者でもなかったことは
人民民主主義の半世紀の歴史が教えるところだ。

しかもそれがいやしくも真理を探究するべき
大学で起きたというのはどういうことだろうか。

自分が見たくないものを排除した上で探求される真理!
そんなものはおよそ学問の名に値しない。

学問の府としての、研究者としての良心は失ってはいけない。