民主党がぶれているといわれている。
インド洋上での米軍などへの給油継続を決めたという報道がされた。
民主:一転「給油継続」 特措法期限まで 米国に配慮(毎日新聞 2009年7月17日 2時30分)
一方で、民主党のマニフェストには、子供手当の支給などいわゆる、「バラマキ」が多いとも批判されている。
どうもあれだけ「政権交代」を呼号していた割に「政権交代」への準備が不十分だなあという気がしてならない。
いうまでもなく、「政権交代」というのなら、どのように実際の変化に結び付くのかをきちんと示さなければならないはずだ。予算執行に関係する(要はお金を動かさなければいけない)政策は、いずれにせよ次の予算編成を待って成立させることになる。となれば、それは即効性のある「変化」ではない。だからこそゆっくりと、時間をかけて準備しなければいけないはずで、じっくりと(おそらくは政権に就いた後でも)議論しなければいけないはずだ。
一方で、外交政策は一円もかけずに、政策の転換を国民に示すことができる絶好の機会だ。インド洋から撤退すれば、一円もかからないどころかむしろ経費も節減できる。それによって日本の「Change」を内外に示すことができる絶好の機会のはず。スペインのサパテロ政権が政権をとった直後にイラクから撤退したのはよい先例だ。
そんな絶好のチャンスをなぜ逃してしまうのか、残念でならない。
ところで、あまり大きく報道されていないですけど、
民主党のマニフェストで選択的夫婦別姓の明記が見送られたとのこと。個人的にぜひ実現してほしい法案だっただけに残念ですが、それ以上に、これも予算的な必要をほとんど伴わずにさっと実現できる政策なだけに、「変化」を見せる機会が失われたという意味でも残念な気がします。