えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

総合詩誌POに高仁鳳さんとのかかわりを寄稿

2024年03月17日 16時10分00秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 大阪の出版社竹林館さんの総合詩誌「PO192号 特集ことば」に私の一文が載りました。在日コリアン一世で大阪生野の多言語翻訳印刷会社ケイビーエスの創業者高仁鳳さん(故人)とのかかわりを綴っています。よろしければご覧ください。自らの文章が雑誌に載るのは嬉しいですね。写真で見づらい方は文末のベタ打ちをご覧ください。
 
 ちなみに竹林館さんに拙著「小さな会社マスコミデビューの法則」を出版していただきました。
 拙著にご興味お持ちの方はこちらをご覧ください。

「もう遅すぎる」

 商いをしていた頃ある異業種交流会で、朝鮮戦争を体験された在日コリアンの高仁鳳(こう・いんぼん)さんと知り合いました。高さんは私より20歳ほど年上で、太平洋戦争が始まった年に大阪で生まれました。戦後朝鮮に戻り、そこで朝鮮戦争に巻き込まれます。2000年ごろだったでしょうか。その体験をお聞きしました。 6歳で朝鮮に帰った高さんは田舎町で乾物屋を営みだした母、兄と三人で幸せに暮らしていました。しかし9歳の時に朝鮮戦争が勃発、平穏な暮らしは一変します。兄が徴兵され、母が病気で亡くなりました。いったんは親戚に引き取られますが、12歳のころに孤児に。朝鮮の寒い冬を一人ぽっち路頭で過ごしました。兄を探してソウルにたどり着きます。偶然知り合った散髪屋さんの主人に声をかけられ、住み込みで働きだしました。その後やっとの思いで兄と再会、父のいる日本に戻ってきます。16歳になっていました。
 私は高さんに、「朝鮮戦争について日本は責任がある。その後の朝鮮半島の南北分断についても責任がある。日本人として申し訳ない」と謝りました。そして「今日本に、日本人に、私に出来ることはないでしょうか」と尋ねました。すると高さんは苦虫を嚙み潰したような顔と声で、「岡田さん、もう遅すぎる」とつぶやきました。いつも陽気で笑顔の高さん。初めて見たお顔です。返す言葉がありませんでした。
 高さんの「遅すぎる」の言葉は、今も私の胸の奥に棘のように突き刺ささり、時折チクチクと痛みます。それは私だけの痛みではなく、実は高さんの痛みでもあって、私に分けてくれたんだ。2012年12月12日に高さんががんで亡くなられてから気づきました。
 昨年3月、高さんの地元大阪・生野で「高仁鳳没後10年集会」を開きました。そこでは高さんの生涯を講演や映像で振り返り、悲惨で壮絶な体験を経験したからこそ生まれた高さんの平和への希望すなわち「朝鮮半島と日本の友好親善」、「南北の平和的自主統一」への希望を200人を超える方々と分かち合いました。
 高さんの平和への希望を叶えることに一歩でも近づいた。痛みとともに希望を抱く200人の一歩となって。 高さん、遅すぎませんよね。

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 造花のことなら、大阪で100年の歴史を誇る造花輸入問屋の(有)ニューホンコン造花へ。卸専門です。装飾造花、ギフト造花から菊、百合、樒(シキビ、しきみ)、榊(サカキ)など仏花、神様用造花まで扱っています。
 (有)ニューホンコン造花 
 〒581-0845 八尾市上之島町北5-32-2
 TEL 072-923-5587 FAX 072-996-4187  
 ホームページ http://nhkf.jp  E-mail info@nhkf.jp

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「教えると学ぶ」を聴いて前へ

2024年03月14日 11時24分18秒 | 本・セミナー
 能登のみなさん こんにちは

 生野仲間の足立須香さんが自ら楽しもうと催した「スペシャルクロスブックトーク 僕の好きな先生 X 移民の子どもの隣に座る大阪・ミナミの教室から」を3月9日、大阪・玉造さんくすホールで聴いてきました。

 朝日新聞記者、宮崎亮さんが「僕の好きな先生」を、玉置太郎さんが「移民の子どもの隣に座る・・・」を昨秋相次いで出版。そのお二人と、著者のテーマになった久保敬さん、山崎一人さんの元大阪市立小学校長お二人との4人による対談でした。

 一番突き刺さったのは、お二人の元校長がともに「上からの押し付ける教育ではなく子どもたちから学ぶ教育」と繰り返し話されたこと。
 教育と経営は違いますが、会社をそして部下に「こうなって欲しい」と思うあまりに、押し付けることの多かった自らを振り返り、反省の念にかられます。約2年前に会社を売却した今となっては、どないもしようありまへんが、会社の繁栄と社員、ご家族のお幸せを祈るばかりです。伝え聞くところによると、売り上げも伸び、社員も元気にやっていると。うれしいでんな。
 
 会場のみなさんからレジェンドとうながされ最後に意見を述べられた80歳の元校長は、「みなさんの話を聴いて、私もできてこなかったことが多かった。えー加減なことを言うてきた。『子供の力を引き出すのが教師の仕事』と言ってきたが、確信を持っていたかと。今も学んでいる。楽しい」と。自らを反省しながらもさらに前を向いて歩まれている。素晴らしい。見習いまひょ。 

 それにしても、この4日前には毎日新聞の鵜塚健記者と元毎日新聞の中村一成(いるそん)さんお二人の対談を聴きました。それぞれの記者を勝手に比較してしまっている自分がいて、「毎日らしい記者やな」、「やっぱり朝日の記者さんや」と。

 4人のプロフィールはこちらをご覧ください。
 

 ちなみに、足立さんは旧大阪市立御幸森小学校元教諭。一般社団法人ひとことつむぐの代表理事として多民族な街・大阪生野で子どもたちのよすがとなる居場所を提供する一方、教育、人権、文化などいろんな発信を続けています。松井大阪市長(当時)に提言書を出したことで文書訓告を受けた久保元校長の処分取り消しを求めるガッツせんべい応援団共同代表。

 鵜塚記者、中村さんの対談にご興味おありの方は、お手数ですがこちらご覧ください。

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昨日は忙しくても古河潤一さんの写真と映像展は2/5、6も開催

2024年02月04日 10時47分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 昨日は忙しい一日でした。朝節分のお豆さんを神棚、三宝さん、仏壇にお供えして、昼ごはんにうどんを作って、そのあと氏神さんにお豆さんをおさめに行きました。そして2時から杉田水脈衆議院議員の人権侵犯事件をめぐるウエッブセミナーに参加。夕方は高仁鳳没後10年集会の写真パネルを製作をしてもらった古河潤一さんの写真と映像展へ。

 セミナーは。2016年の国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)日本政府報告書審査 を巡って、杉田氏がSNS上で「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」 などと差別発言しました。在日コリアン女性とアイヌ女性が法務局に人権侵犯被害を申告、法務局は一部を「人権侵犯」と認定し、杉田議員にアイヌ民族の文化を学び、発言に注意を払うよう 「啓発」しました。人権侵犯と認めたことに一定の評価をする一方、刑事的な処罰がなされないなど手続きの手薄さを指摘。差別を処罰できる差別禁止法と人権救済機関の設置を求めました。

 そして古河さんの展示上映会(写真)。東日本大震災の福島第一原発の爆発事故で被爆し国から殺処分を求められた牛をその後も飼い続けた浪江町の牧場の記録と、古河さんと同じヘルパー派遣会社で働く舞踏家由良辺正美さんの舞踏でした。牧場をのっそりと歩く黒毛の牛。淡々と牧草をはみます。牧場の風景です。しかし牛舎には「原発一揆」と大きく書かれ、日常ではなくなっていることに気づかされます。舞踏の題は「黄泉の華」。白い部屋に白い衣装で登場した由良さん、場面は天井からのほのかな明かり、真っ黒な壁に赤と黒の衣装に一転します。黒い衣装が黒い壁に溶け込んではまた現れてきます。とても幻想的です。そしてまた・・・。なぜか映画「2001年宇宙の旅」を思い出しました。
 写真は由良さんらの舞踏の様子です。薄明りの中取られた写真は、感度3200(通常は100-400)のフィルムをさらに4倍増感し感度12800までにしてパネル大の写真にまで引き伸ばしました。粒子は荒々しく、演者の迫力を増しています。
 上映展示会は5、6日にも開催されます。特に5日には由良辺正美さんが会場で踊ります。ぜひご参加ください。

 「古河潤一 映画のかけらー写真展示と16mmフィルム上映ー」
日時 2月5日(月)と6日(火)16時と19時の2回上映
場所 Live-art-bar MagaYura(大阪市福島区吉野3丁目7-7 富岡ビル2/3F、大阪環状線野田駅、地下鉄千日前線玉川駅すぐ)  
   電話 06-6180-4191
   ホームページ https://artbarmagayura.studio.site/
入場料 2000円と別途ワンドリンク
    写真展(5、6両日11時~20時)のみの見学は無料。
以前にもご紹介しています。よければこちらもご覧ください。

 それにしてもこの日はいろんなイベントが目白押しでした。以下は参加できませんでした。体二つあっても無理でんな。
☆氏神さんの清見原神社で節分祭・神楽奉納 
☆2月7日の北方領土の日に反対する アイヌ民族連帯関西集会
☆生野出身のシャンソン歌手今里哲さんのライブ
☆IR・カジノ学習会
☆シンポジウムどうする大阪の教育
 特にシンポジウムは久保敬元小学校長がいくのパークにまでいらっしゃるので、ぜひ参加しようと思っていました。午後5時からの開催なので、4時半にウエッブセミナーが終わってから向かいました。1時間ほどだけでも参加して途中抜け出したら、7時から福島区で開かれる古河さんの展示会に間に合うだろうと。しかしいくのパークに着いたら、会場の都合で開始が5時半になると。そうなると30分ほどしか参加できず、なんのこっちゃになってしまいます。残念、諦めました。アイヌの集会も今里哲さんのライブも行きたかったな。

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NHK100分de名著2月は朱さんが哲学者ローティを紐解く

2024年02月01日 19時56分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 大先輩金美優さんの娘婿で哲学者の朱喜哲さんが、2月のNHK100分de名著で米国人哲学者リチャード・ローティ(故人)の「偶然性・アイロニー・連帯」を紐解きます。朱さんは民間企業に勤めながら大阪大学招へい教員の肩書を持つ異色気鋭の研究者です。ローティは「トランプ現象」を予言したとして、SNSで大きな反響を巻き起こしました。近代哲学が編み出した「究極の真理」を否定しつつ、じゃあ哲学は価値感が多様化した現代で何をなせるかを提案しています。身近で言えば、家庭や会社での位置、性や障害、民族の違いによるいざこざ、大きく言えば例えばロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ攻撃、それぞれの善をどうとらえ、公正に解決するのに「哲学」はどんな働きを果たすのか。そこまでたどり着くでしょう。必見です。

 NHK Eテレ 100分de名著2月「リチャード・ローティ著 偶然性・アイロニー・連帯 」
 哲学者 大阪大学招聘教員 朱喜哲(チュ・ヒチョル)
 毎週月曜日午後10時25分~50分(2月5日~26日)
 テキスト(600円)は書店でお求めください。
 再放送もあるようです。詳しくは番組ホームページをご覧ください。

 実はその朱さんが昨年出した著書「公正を乗りこなす」を読み終えたばかりです。こちらはそのローティの思想をほかの哲学者との比較も交えながら掘り下げています。読み始めはとても難しく感じましたが、読み進めていくうちに、最初言っていたのはこういうことだったんだなと振り返れるようになってきました。以下はほんま私なりの解釈です。間違ってたらごめんなさい。
 これまでの哲学が培ってきた絶対的な真理とか善は存在しない。そんなのがあると考えるから余計に抜き差しならぬ対立を生み、暴力や差別が生じる。個々それぞれに「善」があって、これからの哲学は集団の中でその個々の善をどうすればうまく調節できるかの方法を示していくべきだ。その方法は①力に訴えないで会話を続ける。②相手の善を尊重する寛容性を持つ。③相手に対して無関心であることも時には必要。④対立した時は数の多さで決めるのではなく、「残酷」を減らす方向に進む。などと。これからの哲学は絶対的真理の探究ではなく、例えば「何が残酷なのか」を突き詰めるべきだと言っているのでしょうか。
 それにしても第1章でアメリアのハリス副大統領やキング牧師の演説を取り上げて未来へ向けた正義を語り、終わりに近づいた第11章で不正義な現在の社会の犯人探しをするのではなく、どうやってよりましな社会にしていくのかが大切だと未来への希望を再び語っています。前向きな思考を貫いた本です。
 

 著書の中では正義や公正、善はもっと厳密に意味づけをされています。私の解釈はちょっと的外れしているかもしれません。ぜひ100分de名著をご覧になりご確認ください。

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西加奈子「サラバ!」

2023年09月03日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 芥川賞作家の又吉さんが極めてよいと推薦していて、誰か忘れたけれどほかの何人かの読書家もお薦めの本。作者の西加奈子さんは私と同じ関西大学法学部の卒業生で、その関西大学や私が以前勤めていた毎日新聞などが主催する織田作之助賞を「通天閣」で受賞している。こちらはその直木賞作品。もう何年も前から手に取ろうとしていたけれど、上下巻700ページを超える長編を読む時間も無かろうと、はたまた目が悪くなってきていて、ほったらかしにしていました。
 昨年1月に経営している会社を売却し、顧問としての勤めもその年末で終わり、諸々の後始末も一段落。さらに毎日1、2回は投稿していたブログやfacebookも7月半ばからは週一程度に減らして、その月の終わりごろにはジャンルにとらわれずに毎日一作程度の作品を読む時間がさけるようになりました。
 8月30日の昼前に、娘がもういらないと我が家に置いて帰った絵本や児童書のいくばくかを幼い孫がいる妹が来たついでに引き取らせた残り10冊ほどをその日の昼には、自転車で10分ほどの地下鉄北巽駅近くの全国チェーンの古本屋さんに売りに行き、買取査定を受けている間に、古本売り場を探索。サラバ!を探し回ると、1、2、3巻に分かれている文庫本は恨めしいかな2、3巻しかなく。1巻は帰ってからネットで購入しようと腹をくくってその2巻をお店の黄色いプラスチックの買い物籠に入れたけれど、さらに探し回った挙句になんと単行本の上下巻を発見。新古本のようなよい状態で、値段も文庫本なら、340円x3=1020円(税込み)が380円X2=760円とお得。1冊80円などとのポップについついつられて、小説に歴史書や仏教関係など1000円も超える本も含めて計18冊6700円のお買い物をしてしまい。持ち込んだ児童書は10冊の内たった3冊が25円で売れただけ。結局1時間半ほども本屋に滞在することになったのは、もう何年ぶりのことだったでしょうか。先ほども話したたように、本を読む時間が減ったのと目が悪くなって遠ざかっていて、以前は梅田に出た時など紀伊国屋書店や旭屋(既にありません)さんで1時間、2時間もつぶした挙句に数千円もの出費をして、そのうちの半分ほどしか読まないこともちょくちょくあったのに。いやあでも、その古本屋さんにいる間に外は雨がぱらついていたのは、お店を出てから地面が濡れているので知りました。ほんと久しぶりに楽しい時間を過ごしました。

 そいでもって、帰ってすぐに読みだした肝心の「サラバ!」。翌々日9月1日のお昼過ぎには読了。多分今の読書ペースだと、700ページを実質10時間ほどかかったよう。黙読するのに頭の中で音読する癖がまだまだ抜けず、それを克服しない限り読書量は上がらないだろうと思いながら、ところどころだけど、字を一字一字追わずに一行を2、3回の目の動きで読めるようになってきているのは、ここ1月ほどの読書量の多さの成果なのかと喜んだり。

 のっけの「僕はこの世界に左足から登場した」から引き込まれ。生まれた時から37歳になるまでの主人公の人生を700ページに凝縮した力量は卓越。その表現力、持久力には驚かされる。題名の「サラバ!」をはじめ、いたるところに張られた伏線をちゃんとうまく回収している。あまりにそつなくハンサムでスポーツマン、女たらしの主人公に辟易としてきた読者の留飲を下げさせる場面もぬかりなく。最後には、希望を抱かせる。
 
 又吉さんがほれ込んだ作品。彼の芥川賞受賞作「花火」は大いに影響を受けているんじゃないかとさえ思わせました。

 やっと読めてよかった。

 写真は今朝の我が家ベランダの親指ほどの朝顔。お盆を過ぎたころから再び咲き始め、1輪2輪から5輪、6輪、7輪と増えていき一昨日は13輪、昨日は30輪、そして今朝は青紫が50輪ほどが花開きました。

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憲法「押し付け」論の幻

2023年08月07日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 「今の日本国憲法は、米軍占領時にアメリカから押し付けられた憲法だから、日本国民の意志で独自の憲法を制定しよう」との論理で、憲法改正を求める声があります。この本はその主張に真っ向から抗い、国民主権や基本的人権の保障、戦争放棄を盛り込んだ崇高な現憲法を護ろうと呼びかけます。

  連合国最高司令官総司令部 (GHQ)は当初、日本政府に憲法改正作業を任せていましたが、政府の改正案が非民主的であることからGHQ独自の改正草案を作成し日本政府に提示。その草案が政府や衆議院で修正された後、同院で可決成立しました。このことだけを取り上げると、いかにも現在の日本国憲法はGHQの押し付けのように見えます。しかしそのGHQの草案の多くの条項が、この本で取り上げられている民間の日本人による「憲法研究会」の憲法草案要綱などに依拠しています。つまりは、日本人独自の憲法案が大きく取り入れられていて、それらを参考にGHQが草案をまとめたことを、資料を基に明かしています。
 
 例えばその憲法研究会の要綱では、既に
 ・日本国の統治権は日本国民より発す
 ・天皇は国民の委任を受け専ら国家的儀礼を司る
 ・国民は文化的水準の生活を営む権利を有す
 ・国民は労働の義務を有す
 ・議会は立法権を掌握する
 ・総理大臣は両院議長の推薦により決す
 ・各国務大臣は総理大臣任命す
 ・裁判官は独立して唯法律にのみ服す
 など。「戦争放棄、戦力の不保持」こそありませんが、現憲法を代表する条項が見られます。そして象徴天皇制の「象徴(シンボル)」の用語についても、確証は得られないとしながらも、この研究会の議論の中から生まれた可能性が高いことを示唆しています。

 さらには当時、民間から出された数々の憲法草案の内、植木枝盛の日本国国憲案には、
 ・日本の人民は法律の外において何らの刑罰も課せらざるべし
 ・日本人民は日本国を辞することを自由とす
 などともあり、これらもGHQ草案に反映されたうえ、同様な条項は現憲法に見られます。
 
 GHQは当時数十も出された民間からの憲法草案を綿密に検討することで、当時の日本人の考えを把握し、草案作りに入れ込んでいきました。著者はお仕着せでないからこそ、現憲法が戦後60年(執筆当時)にもわたって変更されることなく続いてきたと、現憲法の重要性を説きます。

 それにしても、GHQ案ですでに第一条の主語が天皇で、「その地位が人民の主権による」と、現憲法とほぼ同じ論理で規定されているのには驚きました。私は日本の民主化、国民主権を第一に考えるGHQの草案では、主語は必然的に「国民」になり、その後の政府や議会での修正で、変わったと思っていました。この部分は憲法草案要綱よりも後退しています。GHQ案より憲法草案要綱など民間の草案の方がより民主的な箇所が他にも見られます。当時の日本人研究者、思想家の方々の先見性に驚くばかりです。

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「万葉人と大海原Ⅱ」玉岡かおる

2023年07月02日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 6月の飛鳥史学文学講座は作家で関西大学客員教授の玉岡かおるさんの「万葉人と大海原Ⅱ」でした。北前船を操る海商・工楽松右衛門の一代記「帆神」が昨年新田次郎文学賞に輝いた玉岡さんにとって、海洋交易の歴史は専門分野です。

 話は、淀川の出口が放出(はなてん)と呼ばれ、河内平野は淀川と大和川がそそぐ大きな湖で、上町台地の突端が難波津と呼ばれる波の難所だった万葉のころにさかのぼります。仁徳天皇が上町台地に水路「堀江」を築き、その河内の湖の水を大阪湾へ流した様子。丸木舟から、組み立て船と丸木舟の間の準構造船、そして組み立て型の構造船へ変化していった過程。遣隋使船から遣唐使船への流れを、外洋への熱情、あこがれを抱いた万葉人のロマンとして説いていきます。
 
 面白かったのは遣唐使と同時代に遣渤海使が日本海を行き交っていたこと。若狭や越前が日本側の拠点となっていたと。この話を聞いてすぐに思い浮かんだのは越前で育ったとされる継体天皇です。都から遠く離れたそんな田舎出身者がどうして大和の大王になったのか。遣渤海使から時代はかなりさかのぼりますが、日本海を通して、大陸と越前の交流が当時もあったとすると、その越前は先進の文化を取り入れられる裕福な地だったとも考えられます。継体がその力を持って大和の頂点にたどり着いたとしてもおかしくはありません。
 講義の後、そんな話を玉岡さんに向けたら、答えはありませんでしたが、「にやっと」されていました。

 7月の飛鳥史学文学講座は9日午後1時から明日香村中央公民館で開きます。関西大学非常勤講師の今村文昭さんが、「持統天皇と中尾山古墳、高松塚古墳との関係」を探ります。とても面白いお話になるでしょう。参加ご希望の方は司元までご連絡ください。

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装丁が気になる絵本「うちのおかあちゃん」

2023年06月22日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 そのシンコさんから絵本「うちのおかあちゃん」(偕成社 )をいただきました。人気作家小手鞠るいさん作で、こしだミカさんが絵を描かれています。シンコさんはこの本の装丁をされました。
 子ども目線で、「目が見えない、口がわるい、いじわるいでもガッツがあって、やさしくて美人の」おかあちゃんを描いています。実はその子どもは小手鞠さんで、おかあちゃんは小手鞠さんのお母さんです。おかあちゃんを温かく見る目線が、可愛い絵とあいまって心に届いてきます。

 とはいっても、友人が装丁した本ともなると、申し訳ないけれど、装丁の方が気になってしまいます。表紙は作中に出てくる三味線、太鼓、クマのぬいぐるみ、ワンちゃんらを巧みに使って、わくわくさせます。裏面のお母さんの絵はなんとも愛嬌があります。目はつむっているのでしょうか。その裏帯に作者自らの推薦の言葉が載っていました。
 「こんな母に育ててもらったから、今のわたしがあります。あのころの母を、こしだミカさんがダイナミックに描いてくださいました。日本全国のおかあちゃんと娘に(おとうちゃんと息子にも)本書を捧げます。」

 アマゾンでも売っています。町の本屋さんでも取り寄せできるそうです。よければ手に取ってみてください。

 シンコさんのブログはこちらです。

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やっぱりおいしい大阪で生野特集

2023年06月20日 09時00分59秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは
 
 もうご存じの方も多いと思いますが、京阪神エルマガジン社から出版された「やっぱりおいしい 大阪」で、生野のお店が特集されています。

 そのトップを飾るのが、田島の淡路屋直売所さん。立ち呑みの角打ちから椅子席の大衆酒場に変わって地元の人気店に。私は行ったことがありませんが、どのメニューもおいしそう。
 

 他に、
 韓国済州島家庭料理 きよし (田島)
 ふぐ あじ平 (小路東)
 大衆酒場 田島 (田島)
 中国東北・韓国料理 紫金城 (新今里)
 焼肉 やす (巽西)
 お好み焼 さとみ (中川西)
 お好み焼 オモニ本店 (桃谷)
 が掲載されています。紫金城さんとさとみさんは行きましたね。あじ平さんはよく前を通るんですが、入ったことなし。

 梅田や心斎橋などほかのエリアのお店も載っていて、カレー、粉もん特集面もあります。この本、よろしおまっせ。

 本のご購入はこちらから

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毎日21世紀フォーラムでは黒田日銀政策へ痛烈な批判

2023年06月17日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 6月の毎日21世紀フォーラムは東短リサーチ社長加藤出さんが「上田日銀新総裁の課題と金融政策の行方」と題し講演しました。
 異次元の金融緩和を進めた黒田日銀総裁から植田和男新総裁にバトンタッチ、黒田政策の是非、はたまた今後その政策を継承するのか転換を図るのかは経済界の注目です。そのあたりを話されましたが、その黒田政策については痛烈な批判を繰り返しました。

 まず衝撃的な数字の説明から入りました。IMF見通しによると、2019年から2028年の10年間の日本の実質経済成長率予測は153か国中147位。
 異次元緩和を進めた黒田日銀について、ゼロ金利で安易に国債を発行できて、感覚がマヒしている。台湾や北欧などのように国の借入金を増やさずに成長できた国もある。日銀の国債保有残高はGNP比95%。国債で軍事費を賄った戦前でさえ13%だった。
 今は財政バブル状態で、いつはじけるか分からない。低成長で借金だけが増えるなら、サステナブルでなくなる。破綻は海外から日本がヤバイと思われ円安が止まらなくなるところから始まる。 
 ゼロ金利、国債の大量発行は痛み止め政策。インフレを起こして経済成長させるは根本的に間違い。
 この100年間で世界のデフレは73例ある。その中で不況は8例のみ。成長とデフレの関連は薄い。1%以下の金利でないと生き残れないような投資をいくらしても経済は成長しない。
 根本的な解決には、日本の人口動態問題、デジタル化、企業の新陳代謝に取り組まなければいけない。
 今後の世界は、人口増、環境問題、地政学的問題で資源が不足になる時代。ローインフレに戻れない。経済成長のけん引力は教育。
 国の借金が1000兆で金利が3%なら、税収の4割が利払いになる。インフレ率が上がり、金利が上がると続けるのが難しくなる。

 などと、黒田日銀の政策を批判、転換を促しました。

 「これほどひっ迫した財政状況の中で、軍事費を増大させる政策は経済学的に見てどんなものか」と、質問用紙で尋ねましたが、司会に取り上げてもらえませんでした。ぜひとも聞きたかったんやけどな。

 それにしてもお昼に出された松花堂弁当、イチジクにかけられていたごまのクリームソース、おいしかった。思わず給仕の方に「吉兆さんにとてもおいしかったと伝えて」と頼みました。
 
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 (有)ニューホンコン造花 
 〒581-0845 八尾市上之島町北5-32-2
 TEL 072-923-5587 FAX 072-996-4187  
 ホームページ http://nhkf.jp  E-mail info@nhkf.jp
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アジア図書館で多彩なイベント

2023年06月15日 08時36分19秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 50万冊以上の蔵書を誇る民間では屈指のアジア関連図書館「アジア図書館」(大阪・東淀川区)で多彩なイベントが開かれます。

 6月18日~ ヨーガ教室(全5回)
 6月24日 アラブ・イスラームの漫画家人生
 7月9日 ウイグルの音楽 歌と踊りとお話し
 7月28日 落語桂米紫、三若二人会
 8月27日 北朝鮮を知るための勉強会
 9月9日 中国民族楽器「紅蓮」コンサート
 どれもこれも行きたくなります。詳細は添付のチラシをご覧ください。

 
 
 アジア図書館はアジア諸国と日本の交流を目指し1981年に発足。アジア関係を中心に50万冊を超える蔵書を誇ります。図書の貸し出しだけでなく、語学教室、異文化交流イベントを開催しています。しかし新型コロナウイルスの影響や、昨夏にはこれまで借りていた民家の老朽化で移転を余儀なくされたりで、財政的な余裕はありません。ぜひ図書館を訪ねていただき、会員になってください。阪急淡路駅西口を出て左、目と鼻の先です。年会費3000円(別途入会費2000円)からです。 
 アジアセンター21・アジア図書館
 大阪市東淀川区淡路4-3-15(阪急淡路駅西口すぐのアイゼンビル2階)
 TEL: 06-6321-1839 
 https://asian-library-osaka.org/ 

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玉岡かおるさん新田次郎文学賞受賞祝賀会

2023年06月09日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 関西大学客員教授で飛鳥史学文学講座でも毎年講演してもらっている小説家玉岡かおるさんの新田次郎文学賞受賞祝賀会が5月21日に神戸ポートピアホテルで開かれ参加しました。

 元兵庫県知事や阪急阪神東宝グループのおえらいさんら200名ほどお集まりだったでしょうか。この祝賀会も実は昨年7月の予定が新型コロナウイルスの影響でこの日になりました。新田賞に選ばれたのは「帆神」。播州高砂の漁師から身を起こし、豪胆な船乗りから北前船を操る海商となった工楽松右衛門の一代記です。 
 あいさつに立った夫は玉岡さんを評し「料理はとてもおおざっぱ。いつも食卓に(味を足す)塩を置いている。本も積みっぱなしで乱雑。でも、どこに何が置いてあるかちゃんとわかっているので整理上手といえるのかも」。こんなエピソード、ファンの方なら大喜びでしょうね。
 最後のあいさつで玉岡さん、「作家になりたくて。30年前にやっとデビューしました。なるのは簡単。居続けるのが大変でした。自分で自分を褒めるしかないと思っていたけれど、とても大きな賞をいただいた。今日これほどたくさんの方に集まっていただき幸せ者です」と。

 6月11日、奈良・明日香村中央公民館で開催する飛鳥史学文学講座でご講演いただきます。テーマは昨年に続き「万葉人から大海原」。正倉院の数々の宝物は海を渡ってきました。海洋国家の万葉人ならではの風習、神々との接点を紐解きます。ご参加ご希望の方は司元にご連絡ください。
 祝賀会にお招きいただいたのも飛鳥史学文学講座振興会会長を務めているから。晴れがましい会に参加できてありがたい。

 あんまり、こんなことしないのに同じテーブルのお隣りだったT画伯や前にお座りのご夫婦が一緒に写真を撮られたのにつられ、ついつい私も。ネクタイ外に出てしまってまんな。
  

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古事記・歌物語から見る雄略

2023年06月01日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 5月の飛鳥史学文学講座は関西大学文学部の乾善彦教授が「歌物語としての『古事記』下巻ー歌物語最終章清寧・顕宗条」と題し講演しました。

 乾教授は同講座で一昨年から古事記下巻に登場する歌を読み解いてきており、今回はその3回目最終回でした。天皇になるために兄弟らを殺し日本書紀で「大悪天皇 」とされた雄略天皇の子清寧天皇に子がおらず、雄略の血筋の天皇が途絶えたこと。さらにそのあとを継いだ履中天皇の孫顕宗天皇、仁賢天皇も同じ運命をたどったことを古事記に記述された歌から読み解きました。
 古事記全体については推古朝までの歴史を記しながら聖徳太子の記述がないことから、実は未完成だったのではないかとの説に同調しながらも、古事記下巻が仁徳から仁賢までの9代にわたる仁徳系天皇時代については歌物語がありながら、仁徳の系譜が途絶えた後の継体天皇からの記述については系譜記事のみで終えているのは、「人の世のはじめ」に位置する仁徳朝の記述を完成させたという意味では完結しているとも考えられると。
 結局、古事記が完結しているのか未完なのかは、闇の中になりました。

 日本書紀では大悪天皇とされている雄略について、古事記の雄略の部では歌物語と言っていいほど多くの雄略の歌を載せている。万葉集巻1の巻頭歌が雄略の歌なのは、歌の内容もあるが、天皇のもっとも重要な役割の一つ歌詠みについて雄略を高く評価していて、それは古事記と呼応していると。

 それにしても、アイウエオの「オ」と「ヲ」、オが大きいや上、兄を示していて、ヲが小さいや下、弟を示している。万葉の時代に、男女が山に入って歌を詠みあいながら伴侶を探す「歌垣」という風習があって、今でいう「合ハイ(合同ハイキング)」みたいやなと思いながら、合ハイ自体が「古っるいなあ」と感じたり。

 その帰り、関西大学元理事長で飛鳥史学文学講座を創設した森本靖一郎さんの當麻寺にあるお墓にお参りしました。ちょうどこの日が3回忌でした。
 

 飛鳥史学文学講座参加ご希望の方は司元にご連絡ください。お待ちしております。 

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宝塚トップらしく榛名由梨さん

2023年05月31日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 5月の毎日21世紀フォーラムは元宝塚劇団トップスターの榛名由梨さん(77歳)のお話でした。宝塚一番のヒット作ベルサイユのばらの主役オスカルを長年務め、今も劇団員の指導に当たっています。

 「宝塚を止めて40歳を過ぎて東京に出て行った。森繁久彌さんに『君は宝塚では頂上を極めた。しかしこれからは違う山なので、一番下から登れ』と言われ、一からオーディションを受けて役を得た。」
 「宝塚がベルばらをやると決まった時、漫画ファンから抗議の手紙がいっぱい来た。私がオスカル役に決まった時も。」
 「(オスカル役になって)落ちかけのバラだったのを、みんなが手入れしてくれて花開かせてくれた。」
 「一日中、セリフのことを考えて役になり切っていく。ご飯を食べていても。化粧も芸の内。化粧している間に役に入っていく。」
 「大地真央は格好良かった。ジェームズ・ディーンの化粧姿はほれぼれした。黒木瞳は化粧しない方が可愛い」

 トップになった方でないと語れないお話をたくさん聞けました。

 宝塚ファンの妻と一緒に行きました。同じテーブルになった栃木県の大阪事務所の女性。3人で来たのに1人で座っています。
 「せっかくだから交友を広めるために、皆ばらばらに座っているんです。」
 えらいな。

 それにしても、その会場の阪急インターナショナルホテルへの行き道、かっぱ横町に入るところにある「阪急古書のまち」がとてもきれいになっています。見違えました。ネットで調べてみると、もう新しくなって3年以上たつんですね。コロナの空白の3年です。
 
 
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飛鳥史学文学講座開講「1400年に及ぶ日中友好の歴史」からスタート

2023年05月03日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 今年度の飛鳥史学文学講座が先月16日開講しました。開講式の後の第一講は関西大学文学部の米田文孝教授の「陵墓にみる律令国家のすがた」でした。

 開講式には関西大学の芝井敬司理事長、前田裕 学長、明日香村の森川裕一村長らも出席しあいさつ。それぞれが49年目を迎えた講座の歴史の長さと今後の発展への期待を述べました。特に森川村長は「飛鳥・藤原の宮都の世界遺産登録への協力」も訴えました。

 米田教授は、日本の飛鳥時代の陵墓や宮を中国・唐時代のと比較しながら、日本の律令国家が中国の文化を取り入れながら築かれていった様子を解説しました。そして白村江の戦いや元寇、文禄・慶長と数度にわたる日中関係断絶にまで言及。その都度日中は関係を修復してきたと。さらに現在のあまりよくない日中関係にまで話が及び、50年前の日中国交正常化の時の精神に立ち戻るべきだと。

 その開講式に先立って11時過ぎから明日香村役場新庁舎竣工記念植樹式が催されました。

 開講式の様子は同教育後援会のウエッブサイトに掲載されています。

 今月の飛鳥史学文学講座は14日(日)午後1時から明日香村中央公民館で開かれます。関西大学文学部の乾善彦教授が、雄略天皇後の皇位継承の事情を古事記に引用された歌をもとに解読します。とても面白そうです。ぜひお越しください。申し込みは関西大学教育後援会へ。
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