えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

ディベート

2006年08月12日 23時37分14秒 | ドンキホーテ
 娘が洋上大学に参加します。船上、ディベート大会があり事前に準備を指示されていて、教えてというので、手伝いました。

 テーマは「レジ袋を廃止すべきだ」

 このテーマ、昨今の環境情勢を考えると肯定するのは優しいが、否定するのは難しい。

 その難しい方の論の立て方を教えました。
 まずは無いと不便。普通の論。
 これなんかは、肯定派から「ちょっと我慢すれば環境が救える」と簡単に切り返されますが、まずは「ジャブ」として言っておきましょう。

 次はリサイクルできる。持ち帰っても様々な用途に使ってさらにはきちんとリサイクルすれば環境負荷も少ない。
 こちらも、「それでも環境負荷があるのは間違いない」と反論されます。
 
 そして、ここからが論の張りどころ。
 レジ袋をうんぬんするより、過剰包装をなくせ。過剰包装の方がもっとムダだ。と、論をすり替えていきます。レジ袋をなくす話と過剰包装の話は全く別な話なのに、いかにも同じ問題のようにして、話をはぐらかして、さらには過剰包装を問題にしない相手を攻撃します。「そんな無駄なことをほっといて平気なのか」と。

 究極は、
 「人類はムダを積み重ねて進歩してきた。今、アジア太平洋諸国の若者達と交流をしようとしている私達も船に乗って油を使ってる。環境を守るというなら、こんなこともせずに家に閉じこもっていれば、石油も使わないで済むし、環境にどれほどいいか。この洋上大学に参加すれば、レジ袋何十枚、何百枚、何千枚分の浪費に値するだろう。レジ袋が環境に悪くてダメで無くそうと言うなら、その前にレジ袋何千枚、もしくは何万枚分も環境負荷の高い洋上大学に参加するな」
 と言う風に論を張ります。

 この話は少し極端ですが、ことさらかように言葉は何とでもなるものです。そんな中、本物のことを見つけるのは難しい。少なくとも話のうまい人には気をつけましょう。

 もちろん、上に挙げた論は洗練された相手には見透かされて通用しませんが。

元新聞記者が明かす 小さな会社 マスコミデビューの法則」(竹林館、岡田 光司著、1500円 ISBN4-86000-104-4 C2034 ¥1429E)、近鉄今里駅前・天狗書房、勝山通り・大山書店で絶賛発売中。 
 
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コメント (2)
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