えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

複雑ながらも笑顔で

2010年12月19日 17時41分27秒 | 香港・中国
 7月の香港・中国出張で父の代から40年以上も取引のある会社の社長と久しく会えていないのが心配とお伝えしました。先月の香港・中国出張でその社長と久しぶりにお会いしました。このところ両社の間で課題が生じていて商談は3時間にわたりました。しかし、長時間の話し合いにもかかわら両者納得のいく結論には達しませんでした。結局、お互いの仕事に対する認識の違いから、商いを縮小することにしました。

 このまま終わるのはどうも嫌で、翌日、約束もなく再度訪問しこちらの気持ちを伝えました。

 そこで私が言ったことは、
1、昨日はお互い今後のよいビジネス関係を築こうと思って話を進めた。
  しかし話が最後までかみ合わないまま良い結果に至らなかった。残念だ。貴社も同じ気持ちだと思う。
2、これまでの貴社の努力に対して感謝したい。ありがとう。
3、私の経験からの示唆だが、お客様やその注文に対してありがとうの気持ちを十分に持つと商いが発展する。
4、お互いビジネスの関係なのでこれまで決して話さなかったが、中国の人に対して、香港人、台湾人を含めて、すまない気持ちでいる。第二次世界大戦で日本は中国を侵略したくさんの人を殺した。本当に申し訳ない。
5、今後のあなたと家族の健康、そして貴社の発展を望んでいる。

 日本の中国への侵略の話の途中で、彼は「それは関係のない問題だ」と二度も制しましたが、私は「私の気持ちとして言っておきたい」と続けました。前夜は挨拶もしたかしないかのようにお互い険しい顔で別れましたが、この日は握手をし複雑ながらも笑顔で別れました。

 11月の香港・中国出張ネタは、この今日で終わります。 
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