福島郡山・磐梯熱海温泉から流通を考えると

　東北のみなさん　ほんまにこんにちは　
　この記事は先月19日に福島・磐梯熱海温泉に泊まった時の日記です。

　１１月の関東・東北出張８日目は仙台から山形を回って会津若松、泊まりは郡山・磐梯熱海温泉になりました。この日訪ねたお客様のおひとつ、元は園芸農家さんでした。

　ある年、シクラメンの鉢物が市場に大量に出回り相場が下落。丹精込めて作ったのが一鉢１８０円と買いたたかれました。数日後、たまたま東京に出る機会があってデパートの花屋さんを勉強にと回ると、自分が育てたのが売られていました。２５００円の値札。鉢に植え替えられきれいなラッピングされていましたが、価格は１４倍近くに跳ね上がっていました。「これは、作る側にいたら儲かる訳がない」と、園芸店を始めたそうです。

　流通にいる身としては、市場のマージン、百貨店の取り分、流通コスト、ラッピングと鉢代そしてその手間賃、売れ残った場合のロス率、生花店の儲けを考えていくと１４倍が適正かどうかは別にして、生産から販売までにそこそこのコストがかかっていることが分かります。それでも一生懸命手間をかけてお花を大切に育てた農家の方にとっては、このシステム、割り切れないものが残るのは当然です。

　写真は会津盆地からの磐梯山。

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