えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

「あいまいな日本」さえ超えてしまう

2015年09月17日 14時46分18秒 | ドンキホーテ
 東北のみなさん こんにちは 

 川端康成氏がノーベル文学賞を受賞した際、受章スピーチの題名は「美しい日本の私」でした。その26年後、大江健三郎氏が同賞を受賞し、川端氏をもじって「あいまいな日本の私」と題してスピーチしました。どちらの方も大好きな作家ですが、今はどちらかと言うと大江氏に共鳴します。

 川端氏の「美しい日本」、安倍首相はそのことを知ってか知らずか、ずっと「美しい国、日本を作る」と唱えています。川端氏の「美しい日本」に手垢がついてしまったように感じるのです。それに比べ大江氏の「あいまいな日本」、日本という国を象徴して表しています。

 憲法9条で軍隊の保持を禁止しているのに、自衛権を名目に自衛隊という軍隊を持つ。明らかに憲法違反です。しかしその違法性を立法や行政だけでなく司法までもが黙認、うやむやにしています。本当に「あいまいな国」です。人類の理想としては非武装なのでしょうが、国の存続を図る上で現実を顧みると、そんな訳にはいきません。それなりの自衛手段を持つのは当然でしょう。そこを理想とは違うけれど、容認している。「あいまいな日本」はそんなことも含め大江氏のジレンマを収斂しているのでしょう。そこに共感を覚えます。

 さて今、国会で与野党の攻防が続く安全保障関連法案、これはそのあいまいさをも超えています。集団的自衛権という言葉を使い、自衛権を逸脱した軍事行動を容認しようとしています。もちろん、日米安保の下、アメリカの核の傘で日本の平和が保たれてきたのも事実です。しかしそうであったとしても、自衛の範囲を超える武力行使は許されません。あの戦争でアジア太平洋の多くの方々の命を奪い、自らも手痛い目にあった国として誓った「不戦平和」の一線を超えるものです。「あいまい」を超えて、「確信犯」として平和憲法を破ってしまいます。

 その先に見える日本の将来はどんなことになるのでしょうか。憲法前文に記された「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」はどうなるのでしょうか。

 崇高な日本国憲法をないがしろにする安全保障関連法案に断固反対します。 

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