「火花」の先輩芸人の声がTKO木本さんで語られてしまって

　東北のみなさん　こんにちは

　お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが書いた芥川賞作品「火花」を読みました。若手芸人と先輩芸人が生き方、芸をみぐってそれこそ「火花」を散らします。熱海温泉の花火の場面から始まって最後も熱海の花火で終わる。もちろん「火花」とひっかけているんでしょうね。

　ところどころに表れるの文学的な表現も楽しめました。たとえば、主人公が先輩芸人を「憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で恐れながら愛する」と表現しました。文学作品を相当読んでいないと書けない表現でしょう。又吉さんの読書量の豊富さを感じました。

　それにしても設定が若手芸人と先輩芸人。若手芸人は「高校時代にサッカーで全国大会に出場した経験がある」と描写され、もちろん又吉さん自身を映しています。読んでいると若手芸人の言葉が又吉さんがしゃべっているように聞こえてきます。じゃ、先輩芸人はだれか。最初浮かんだのはオール阪神巨人の巨人さん。そして読み進めると、TKOの木本武宏さんに変わりました。物語の人物と性格や行動は似ていませんが、何か風貌、声が木本さんのイメージとして頭に浮かびました。そのため、物語が終わるまで私の頭では先輩芸人は木本さんの声で語られました。ええことやったんやろか。

　ネットで調べると、先輩芸人のモデルはほかにもいらっしゃるようですが。

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