能登のみなさん こんにちは
7月の飛鳥史学文学講座は関西大学非常勤講師の今尾文昭さんの「『祖』の伝承・成立と古墳」についてのお話でした。「祖」はおやと読みます。
1、 三輪氏の本拠地だった桜井市箸中にある古墳前期初葉の前方後円墳・ホケノ山古墳は二重槨(石囲い木槨 )に平行して約300年後に横穴式石室が作られている。
2、 物部氏(石上氏)の本拠地だった天理市杣之内にある西山古墳は前期前葉の築造で列島最大の前方後方墳。その古墳に大型横穴式石室で知られる終末期古墳の塚穴山古墳が接している。
3、 桜井市高田の前期後葉の大型前方後円墳・メスり山古墳に寄り添うように約300年後にコロコロ山古墳が築造されている。この地域は安倍氏の本拠地。
これらの例から、三輪氏や物部氏らの有力ウジが、自らのウジ系譜を作成するのに合わせ、本来は関係のない大型古墳をそのウジの「祖」の古墳とみなして、ウジの正当性を図る恣意的な行いが進められていたと、結論付けました。
以上は司元の聞き書きです。文責は司元です。特に下はこの話を聞いて司元が勝手に考えたことですので、あしからず。
今から1500年も前に、他人の墓を自らの祖先の墓と称して氏族の正当性を求める動きがあったんですね。近世の研究成果を引き継いだとはいえ、明治維新期に天皇制を確立するため、勝手やたらに古墳をなになに天皇の墓と治定したのも、さもありなんです。
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