つれづれ日記

不動産鑑定士 佐藤栄一が仕事や生活で感じたことをつづります

原発事故収束宣言

2011-12-17 14:05:06 | エッセイ
昨日、政府から「原子炉が冷温停止状態に達し、事故そのものは収束に至った」との宣言が出されました。工程表ステップ2の完了です。

ただ、”事故そのもの”は収束したが、”事故処理”はこれからということです。廃炉には最長40年と言われています。

福島県内は年末が迫り、様々な動きがあります。

警戒区域と計画的避難区域を3区域に再編して、放射線量の低い区域は住民の早期帰還を目指う一方で、放射線量の高い区域は国が土地を買い上げようと言う動き。

福島県内に中間処理施設を建設する動き。

コメから検出される放射線を巡る混乱。

福島県が今月末を目処に取り纏めを急いでいる「福島県復興計画」。

本格的に始まった冬に対して身構える、温暖な浜通りから雪深い会津地方に避難した人たち。

ごく一部だとは思いますが、復興関連の業種が享受し始めた”復興バブル”。

様々な流れがごちゃまぜになりながら新しい年に向かっています。

ただ、確実に言えることは、今はまだ長い戦いの入口に立っているに過ぎないということです。