これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
読みやすさを心がけて書いています。
読んでみてください!!

法月綸太郎「生首に聞いてみろ」を読んで

2004年12月30日 11時34分53秒 | 読書
 この小説は今年の「このミステリーはすごい」の一位に選ばれた本です。
ちなみに私がこの本を図書館に予約したのは大賞に選ばれる前です。
初めはこの人の大学(京都大学なんですよ)の先輩の綾辻行人さんが好きで
その流れで読むようになったんですけど面白いんで出た作品は読むようにしてます。
人気が出たから読みやがってと思われると癪にさわるので言い訳がましく書いておきました。
 さて中身ですがトリックとか伏線のはり方とかうまいなぁって思うんです。
辻褄も合うし、あれはそういうことだったのかと感心もします。
しかしラストのトリックを頭で追うのに一生懸命になり、感情が乗ってこないんです。
読み終えて冷静に考えると相当悲しい話なのに
読んでる最中はそういう気持ちになれないんですよね。
 あと動機がいまいち納得いかないというか、釈然としない感じはしました。
どんな犯罪でもきちんとした動機なんてあるとは思いませんが
ちょっとこれじゃ厳しんじゃないのとは正直思いました。
小説を媒体としたパズルだとおもって読めばすごく面白い本だと思います。
これ以上書くとネタばれしそうなのでやめておきます。



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