これが私の生きる道

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うつを軽く見るな

2007年06月26日 17時39分38秒 | 芸能・テレビ
 昨日放送のNHKスペシャル「働き盛りのうつ」を見ました。
番組の後半の方で、うつ病に掛かってしまって退職を余儀なくされた方が
再就職に臨む様子が流れていました。
 結局、この人は勤め先に病気を隠して就職するわけですが
完全に失敗するケースに思えました。
うつ病になって2ヶ月というタイミングが早すぎるし
病気のことは遅かれ早かれ気づかれるでしょう。
大体隠していくということだけで相当なストレスになります。
これで再度挫折してよりダメージが大きくなり
結果的に社会復帰するのが遅れることが考えられます。

 おそらくこの人はまだ完全に病気だということを受け入れられない状態にあると思います。
子供と奥さんを抱えて現実問題として生活費のことはあるでしょうが
うつ病を軽くみたら痛い目にあいます。
 最近、うつ病への関心が増えてきてそれは誠に結構なことですが
よく「こころのかぜ」なんて言い方で、知らない人がきいたら
じゃあ少し休めば治るんだろう、みたいなイメージが強いように思われますが
完治するのは容易ではありません。
ある意味、病気になる前の状態(考え方や投薬などを含めて)に戻れる人は
ほとんどいないんじゃないかと思います。
 それは60歳を過ぎたいわゆる男尊女卑なおじいさんを
レディファーストをするような紳士に変える位、大変なことだと思います。
変な例えですが、それだけ脳内の状態を変えるのは難しいってことです。

 今回のケースでなんで主治医が就職を止めなかったのか疑問です。
自己決定を優先させたのか、演出上のためなのか分かりませんが
更なる悪循環を呼び込むことは想像に難くありません。
この放送を見ている人にこれが現実の姿というのを見せているのかもしれませんが
同じ状況にある人にこれを見せることが
更なるプレッシャーになってしまうんじゃないかなぁとも思いました。

 あとこれはこの方個人への疑問になってしまいますが
なぜ営業の仕事を希望したかってことです。
健常者でも営業の仕事といったらストレスがかかりやすい仕事なのに
経験もないのにそれを志すところにも判断力が低下しているなぁと
感じました。


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