これが私の生きる道

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ダークナイト ライジング

2012年08月01日 19時36分51秒 | 映画
巷の評価がすこぶる高い「ダークナイト ライジング」
しかし前シリーズでこちらも評価の高かった「ダークナイト」に
そんなに心動かされなかった身としては
自分に合うのか不安で、見ようかどうか迷っていました。
今日は宿直明けで家に帰ってきたら
そんなに疲労感もなく、
しかも映画の日で1000円だったので行ってみることにしました。

その結果ですが、これがすこぶる面白かったです。
序盤は、今回は大丈夫かなぁ、って手さぐり感もあって
正直そんなにワクワク感はなかったんですが
バットマンが登場するあたりから
一気に引き込まれていって
上映時間が2時間30分強と長めでしたが
飽きることがありませんでした。

監督のクリストファー・ノーランが脚本も書いているみたいで
原作をどれだけ踏襲しているのかは知りませんが
本当上手いこと物語を作るなぁと感心しました。
冷静に振り返ってみると
何かおかしいなぁってところは多々あるんですけど
元はアメコミだし、それを凌駕するほどの面白さがあります。

バットマンって見た目が正義ヒーローっぽくないですが
物語自体が勧善懲悪な世界観でないのとリンクしています。
悪玉のベインというのが街を破壊したりもするんですけど
それよりは人の倫理観を揺さぶるような罠を仕掛けていきます。
ゴッサムシティの市民に対して
金持ちを制裁しろ、と唆しますが
これは現実のアメリカ社会にも通ずるものがあります。

リーマンショックで証券会社が税金の投入で破綻を逃れて
不況の原因をつくったのに
今ではまた何億円もの年収を稼ぐようになっている状況に
不満を抱えている人たちは多数いて
その人たちからすればこのシーンにシンパシーを感じるに違いありません。

主役のバットマンは登場時間事体はそんなに多くなく
どっちかっていうと活躍しているイメージが弱く
敵のボスと対峙する大一番の前に
流れで女性と寝たりして、
そんなことしているからやられるんだよ、と
苦笑してしまいました。
また拳銃とか使えば簡単に勝てそうなのに
バカ正直に殴り合いして、敵も敵でそれに応えるという
武士の闘いのようです。
でも最後は結局ミサイルで倒します。

後に相棒となるロビンとの出会いのエピソードも入っていて
あとキャットウーマンですか、
バットマンよりこちらの方が記憶に残っている人が多いのではないか
とも思います。
この役を演じたアン・ハッサウェイは
今まで注目したことは全くありませんでしたが
中々合っていると思いました。

泥棒したり裏切ったり悪い女なんだけど
心根は悪くない感じが
彼女のキャラクターに合っていて
ルパンの峰不二子に似ている感じですかね。

戦闘シーンもすごいし、こういう作品ならば
CGをふんだんに使ってもらってもいいですね。
海外礼讃するのは好きではありませんが
これを見ると邦画(特にドラマの映画化)の限界は
確かに感じてしまいます。
面白い作品がないとは言いませんが
テレビでも楽しめるレベルで
映画館で見ないとこの感動は生まれないほどの作品は
ほとんどないでしょうね。

前作の「バットマン ライジング」「ダークナイト」も
もう一回見直そうって思いました。
これで完結みたいですが、
なんか残念ですね。

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