これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
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読んでみてください!!

ウサニ

2012年08月25日 23時30分47秒 | 演劇
特に一押しの役者さんが出演しているわけではないんですが
どんなもんかヤフオクを調べていたら
定価以下でも結構いい席が出品されていて
結果的に2500円(定価8500円)で15列目という
かなりお買い得に手に入りました。

会場のル・テアトル銀座はたしか2回目かなぁ、
銀座の土地代のせいでしょうか、
面積の割に席をつめこみ過ぎの印象で
背もたれが狭くて、ちょっと太った人が隣にくると
相当厄介そうです。
今日は片方の席が空いていたのでラッキーでした。
椅子事体も座りにくいし、
あまりお客さんに優しくない劇場ですね。

劇場に行く前にせっかく有楽町に来たので
ソニービルに寄りました。
夏恒例の沖縄美ら海水族館フェアを開催中で
玄関前に巨大水槽が鎮座しており
サメやウツボ、熱帯魚がお出迎えです。
8階に上がるとホールで
巨大スクリーンに4Kハイビジョン撮影した沖縄の映像を流していて
これも10分程度ですがかなり見応えあります。

さて舞台の話に戻しますと
とりあえず起こる出来事をダイジェスト版で書きます。

・コーゾーが母親の死をきっかけに、父親と一緒に母の故郷で苺栽培をはじめる
・苺が美味しくならないので、コーゾーが苺の妖精を探しに行く。
・苺の妖精を連れ帰り、妖精がウサギのぬいぐるみに乗り移り、ウサニとなる。
・ウサニから想いを寄せられるが、突然現れたレーコに心奪われ
関係を持ってしまう。
・そのレーコはかつてコーゾーの父と関係を持っていて
コーゾーの父が息子に嫉妬して、レーコを殺してしまう。
・レーコを殺したのがウサニと勘違いしたコーゾーが
ウサニを焼却炉で焼き殺してしまう。
・誤解に気付いたコーゾーの気がふれる
・レーコがゾンビとなって生き返る。
・レーコが生き返ったのはウサニが乗り移ったからで
コーゾーと愛を確かめ合う。

観に行った人のブログをみるとあまり評判は芳しくなかったのですが
自分は結構楽しめました。
ウサニが都合のいい女で、レーコが愛人の三角関係だと
捉えると分かりやすいと思います。
ウサニは魔法で苺を美味しくしてくれるのは
貢いでいる女を示していて、
愛情を求めますが、コーゾーにつれなくされます。
妖艶なレーコにメロメロで、SEXに溺れるさまは
世にいる不倫カップルと変わりません。
このレーコを演じたのが高岡早紀で
現実を投影したキャスティングになっています。

レーコとウサニが死んだら、今度はウサニが恋しくなるのは
体の関係より心の関係が勝ることを示しているのでしょうか。
劇中では、恋から倦怠を経て愛に変わるという言い方をしています。
ヨーコに惹かれるのは、入れ物(外見)に惹かれているのであって
中身を愛しているわけではないとウサニに看破されますが
まぁこれは永遠のテーマでしょうね。
例えば今愛する人の顔が所謂ブサイクに変わって
絶対心変わりしないかって言われたら
自信ないですしね。

レーコが自分のことをコーゾーには話さないのは
全てを知ってしまうと飽きられるから、って言っていて
これも分かる気がしました。
自分自身、好きになった人のことを
あれもこれも知りたい方ではなくて
特に嫌だなと感じるようなことは知りたくない方です。

あと「子供をつくる以外のSEXはみんな変態」っていうセリフがありましたけど
かなり同感です。
愛情がないわけじゃないと思うけど
なんていうか男女ともSEXするための免罪符として
使われているような気がするんですよね、
綺麗事言ったって、要はやりたいだけだろう、って。

ウサニ役がWキャストで今日は真野恵里菜でした。
なので彼女のファンと思わしき男性がたくさんつめかけていて
おそらく自分もその一人と思われていたことでしょう。
「S●X」とか「チン●」とか言わされていて
アイドルとしては攻めている内容で
コーゾー役の溝端淳平と抱き合ったり、軽いベットシーンがあるから
彼女のファンはどう感じるんですかね。

同じ女性キャストでも村の中学生役の子が
妙に上手いなぁと思って帰ってから調べたら
「鈴木先生」の生徒役で出ていた子でした。
こちらも15歳なのにきわどいセリフ言わされて
でもセリフ回しは主役の2人よりも優れていました。

温水さんはコーゾーの父親役で
出番はあまり多くありませんでしたが
さすがの存在感をみせていました。
しかし笑わせるシーンはほとんどなく
その役を担っていたのが山本耕史でした。
舞台経験が多いせいか余裕を感じるほどで
台本通りなのかアドリブでやっているのか
分からないところが何個かあり
それが外れなくウケていました。

今日は真野恵里菜の千秋楽だったせいか
(全体的な千秋楽は明日)
カーテンコールのときにはスタンディング・オベーションとなり
彼女が特別に挨拶をしていました。
全体的には楽しい舞台でした。

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