宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2009/02/21
(続き)
みーまを出て、それでもまだ集合時間まで少しあったので、今池の街をぶらぶらします。早めに到着して、M先輩とHさんが到着。去年の夏にすっかりお世話になった同級生のKくんが来ません。連絡してみると、どうやらボクが伝えていた時間がずれていたようでした。Kくんスミマセン…。急いで向かってもらうようにします。まずは3人でお店に入り、Hさんが予約していてくれたテーブル席に着席します。生ビール(500円)で乾杯し、「キムチ」(300円)や「カクテキ」(300円)をもらって、焼肉の注文は昔のようにHさんにお願いします。



焼き物のメニューは「ホルモン」が500円、「レバ」「シンゾウ」「ハチノス」「コブクロ」「センマイ」が600円、「カルビ」が850円。そこにトッピングがキャベツやナス、もやし(全て200円)を適当に加えて、焼きはお店のお母さんがやってくれます。唐辛子やニンニクなど、好みを聞いてくれながらテキパキとやってくれるお母さんと、昔いろいろお世話になった話をします。前回来たのが2003/12/29で、5年以上のご無沙汰。それでもお母さんはわれわれのことを覚えてくれていました。嬉しいですね。



「とん足」(450円)もよく食べたメニューです。



鉄板の様子を伺いつつ、カクテキや豚足でビールを呑みます。TORII先輩の名言「比較的カクテキ」もこのお店で生まれた言葉だったのでした。そんな話で盛り上がっている頃、Kくんも到着。ごめんごめんと挨拶もそこそこ、乾杯をします。



この日はボクの予定に合わせて、3人が集まってくれましたが、前回は年末の帰省シーズンに合わせたので、8人くらいで奥の大鉄板の席でワイワイと盛り上がったのでした。そろそろいけますかね、ということで食べ始めます。飲み物は「トラジの唄」(600円)にシフト、マッコリの発泡系のようなこの飲み物が、こちらのホルモン焼きに合うんです。写真も撮らずにもりもりと食べ始め、終盤の煮詰まった頃の画像しか残ってませんでした。



ちなみに前回、大鉄板で焼いた時の画像がこちら。



次は計画的に、大鉄板を囲めるだけの人数でやりましょう、なんて話をしながら残りの鉄板をやっつけます。



学生時代の懐かしい話で盛り上がりながら、結局3時間近くもお邪魔しちゃいました。お母さんも変わらず元気そうで何より何より。店内は前回来た時より少し広くなっているようですね。



時刻は21時。本当にあっという間の3時間、懐かしいお店で懐かしい仲間と、楽しいひとときだったのでした。
(つづく)

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2009/02/21
(続き)
大甚でもう少しゆっくりするはずが、ピッチが早かったようで予定より早い時刻に東山線に乗りました。次の目的地は今池。学生時代のサークル仲間と、昔よく呑んだお店に行く約束をしていたのでした。



懐かしい黄色い路線。伏見から今池まで、7分で着いちゃいます。集合時間は今池ガスビルに17:55。まだまだ時間がたっぷりありますね。地下鉄の駅から地上にあがると、はす向かいには今池郵便局が。



懐かしい建物です。学生時代、論文の締め切りギリギリまで悪戦苦闘して、今池郵便局の深夜窓口まで原チャリを飛ばして持って行ったなあ、なんて思い出しながら界隈を散策。すると、名古屋在住の呑み友達、さなPさんが常連のお店「みーま」を見つけました。



集合時間まで30分以上あります。これは1杯呑んでいけますね、ということでお店のドアを開けます。まだ早い時間で、先客が1名様のみ。贅沢に空間を使った開放的な店内に、大きなカウンターがあります。入って左側のカウンターに立って、メニューをいろいろと見ます。確かホッピーがあったはずだと探しますが見つからず、マスターに生ビール(500円)を注文。こちらはキャッシュオンデリバリ、飲み物はほとんどが500円のようです。



ぷはーっとひと口、旨いです。燗酒でほてった脳みそをクールダウンって感じですね。店内をいろいろと見てみると、左側の壁にホッピーと書かれた紙を発見。なるほど、メニューリストには載ってインたかったのですね。ビールを飲み終える頃、マスターに「実はさなPさんの紹介で、東京から来たんです」と切り出し、いろいろとお話を伺います。



バックバーにはいろんな焼酎や洋酒などが。カウンターの中も広い感じで、ゆったりとくつろぎながら立ち呑むといった感じのお店でした。15分ほどの滞在でごちそうさまをします。



いつも拝見するさなPさんの日記や、東京からこちらにいらしたみなさんの感想通り、素敵なお店でした。予定外に立ち寄ることができたみーま、ラッキーだったと思いながら集合場所の今池ガスビルに向かったのでした。
(つづく)

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2009/02/21
(続き)
大満足の末廣屋をあとにし、急ぎ足で大須観音駅へ。鶴舞線でひと駅、伏見にある16:00口開けの大甚を目指す訳ですが、15:50頃に着く電車に乗り遅れてしまいました。次の電車は口開け後の16:02着。痛恨です。そしてその電車で着いてみると、案の定席の半分以上が埋まっていました。何とかガラスケースを背にする位置に席を確保し燗酒を注文。振り向いてたくさん並ぶおかずの中から、まずは煮こごりをチョイスしてテーブルに持ってきます。



できれば賀茂鶴の樽が正面に見える、夏に来た時に座った階段下の席を、と思っていたのですが、そこには「予約席」と書かれた札が。ボクのあとにもどんどんお客さんがいらっしゃって、1階の席はほとんど埋まってしまいました。4人さんなどの大人数のお客さんは2階へ案内されていきます。煮こごりも食べてしまい、トイレを拝借。席へ戻るついでに、〆さばをピックアップしてテーブルに持ってきます。



花びらのように配置された〆さば。確か最初に大甚にお邪魔した時、最初にもらったおかずだったなあ、と思いながら〆さばをつつきます。それにしても樽の風味が程よく沁みた賀茂鶴の燗酒が美味しい。となりにあとから来られたお客さんは、注文の際の言葉遣いから恐らく大阪からのお客さんで、次から次へと気持ちいいくらいにおかずを平らげていきます。



振り向くとガラスケースの下には、大鉢にお料理が。お皿がとられていくと、社長始め店員さんが小皿におかずをよそって次々と補充していきます。燗酒をおかわりして、席を立って3つ目のおかずを選びます。



よりどりみどり、目移りしながらも出し巻き玉子をチョイスします。



小皿料理を選んでテーブルに持って帰る喜び。大甚の醍醐味ですね。燗酒を給仕する女将さんの姿を見ながら呑めないのがつくづく残念ですが、左側のテレビ下までいらっしゃる、楽しそうに呑んでいるお客さんたちの様子を眺めながらというのもなかなかです。おかずもあと1品追加。



心地よい賑やかな雰囲気。先程の末廣屋とはまた違った居心地の良さです。ゆるゆると1時間で燗酒2本。じっくりと堪能することができました。17:00を過ぎた頃、ごちそうさまをします。お会計は2,500円ほどでした。



予定では燗酒2本で、もう少しゆっくりしようと思っていたのですが、出足が遅れて焦ってしまったのか、呑みのペースが少し速かったようです。イイ感じで酔いが回って、東山線の駅へ向かったのでした。
(つづく)

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2009/02/21
この週末は、日曜日に名古屋でとあるパーティに出席するために、土・日と名古屋へ行くことに。暇はあるけど金は無し、というか交通費を抑えて呑み代に回そうと、行きの交通手段は高速バスにすることにします。新宿を朝8時半に出て、名古屋駅着は13:30前後でお値段は4,500円。3列シートにも惹かれました。定刻通り新宿を出発したバスは、途中厚木の手前の事故渋滞で少し遅れたものの、順調に10:30頃、富士川サービスエリアで最初の休憩タイム。



富士山も綺麗に見えました。2度目の休憩は12:00頃に浜名湖サービスエリアでしたが、12:25の集合時間に30分遅れた方がいたため、出発は13:00頃。名古屋インターを降りて、広小路通りをいくと思っていたらそのまま高速でびゅーんと一気に名古屋駅へ。便利になったものです。結局名古屋駅への到着は14:00ちょうどでした。名駅の東山線切符売り場で「ドニチエコきっぷ」を購入します。土日の2日間、600円で名古屋の地下鉄・市バスが乗り放題という優れものの切符、今回の名古屋ツアーでは大変重宝しました。東山線、名城線と乗り継いで大須観音駅で下車。万松寺商店街や、有名な焼き鳥やさんの角屋の佇まいを眺めたりして時間を潰し、14:45頃に目指す末廣屋に到着します。



暖簾はまだ出てません。ワイタベさん記事では、開店時間に入るとほぼ満席だったとのこと。恐らく既に常連さんが中に入っているだろうなあと思いつつも、5分ほど躊躇します。どなたかが入っていったら、ついでに入ろうという魂胆。それでもなかなかどなたもいらっしゃらず、開店10分前にガラガラと引き戸を開けます。するとお店の中にはカウンター6割、テーブル席2席、小上がり1席に既にお客さんが。空いていた入り口そばのカウンターに腰掛け、女将さんから飲み物を尋ねられます。ビール(大、480円)をお願いすると、まずはグラスを持ってきてくれました。そして15:00を過ぎた頃に、先にいらしたお客さんから順に飲み物を持ってきてくれます。そして最初のアテの注文も、いらした順にカウンターの中にいらっしゃるお姉さんが注文をとっていきます。ボクはマグロ刺し(600円)を注文すると、「少しお時間をいただきますね」とお姉さん。どうぞどうぞ、ゆっくりやって下さい。そうこうしている間にもお客さんがどんどんいらっしゃって、15:06にはカウンターが満席に。4つあるテーブル席も全て埋まりました。15:10に小上がりの残り1席も埋まり全て満席。それでもいらっしゃるお客さんが、今度はテーブル席に相席で何とか入ることができて、安堵のご様子。良かった良かった。



16:16頃、遅れていらっしゃった若旦那さん(?)が申し訳なさそうに「遅くなってごめんなさいね」とマグロ刺しを出してくれました。これがまた見事。昨年8月にお邪魔した時に、お会計の際に女将さんが「今度はうちのマグロも食べてみてくださいね、自慢だで」とおっしゃっていただいたので、今回は是非マグロをと思っていたのでした。大ぶり、中とろの食べ応えのあるマグロ刺し。ツマがキャベツの千切りというのも面白いですね。飲み物は燗酒にシフトし、マグロも少しになった頃に「螢イカ」(300円)を追加注文します。



甘辛い八丁味噌のたれがかかっています。名古屋ならではですね。カウンターで呑んでいらっしゃるお客さんたちも、どんどんお酒が空いていきます。



ボクの左側カウンター奥には、お母さんと息子さんという感じのふたり連れ。素敵にお歳を召されているお母さんのほうは、燗酒を上品に召し上がってます。その方が鯛の煮付けを注文されると、カウンターの中の若大将がどの部位が良いか尋ねてまして、お母さんはカブトの部分をチョイス。これが特大サイズで、大きなカブトを見て嬉しそうに微笑むお母さんの様子に、何だかボクまで嬉しくなっちゃいました。他のお客さんたちも、とても気持ちよく呑んでいらっしゃいます。まさに大須の午後のオアシスといった感じ。ボクは燗酒を呑み干し、螢イカもやっつけてごちそうさまをしました。



時刻は15:40過ぎ。50分ほどの滞在で、お会計は1,730円。大箱な大甚に比べて、カウンター主体のこぢんまりとした末廣屋。雰囲気はそれぞれ違いますが、まさに名古屋の双璧だなあと思いつつ、急ぎ足で大須観音駅へ向かったのでした。
(つづく)

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2008/08/22
(続き)
石田屋で呑んでいるときに、この日合流してひと晩お世話になる友人Kくんから、仕事の目処がついたと連絡が入ります。待ち合わせは今池の次のお店。金山駅まで戻って中央本線に乗って、千種駅への到着は19:58。



千種駅、千種区は濁音のない「ちくさ」なのですが、舘ひろしの母校で有名な千種高校は「ちぐさ」と"く"が濁るんですね。ついでに、千種駅の隣、鶴舞(つるまい)にある公園は鶴舞(つるま)公園だったりします。他にもいろいろ、普通では読めない地名が多かったりと、名古屋に住んでいるときは「へ~」と思うことが多かったものです。そんなことを思い出しつつ、駅を出て地下鉄でひと駅の今池まで、ここまで来たらとことんJR以外は使わないぞという青春18きっぷの旅。もちろん歩いて向かいます。途中、学生の頃よく行ったパスタやさんを思い出し、広小路通りから南へ少し入ります。



ありました。ピッコラ。暗くてはっきりとは分かりませんが、お店の感じは昔のまんまのようですね。ここのカルボナーラが絶品だったなあ、なんて思いながらお店をあとにし、今池へ向けてウォーキング再開。ドラゴンズファンが集まることで有名な、ラーメンのピカイチが大きくなっているのを確認して、ちょこっと回り道してもう1軒懐かしいお店を確認します。



梅田屋。学生の頃入っていた山サークルの仲間で、卒業後によく集まったお店です。八丁味噌を使ったホルモン焼きを、1m四方ほどの大きな鉄板で豪快に焼いて大勢でつついて食べるのですが、ニンニクたっぷりでこれがまた絶品。ちなみに大きな鉄板は団体テーブルの1つだけで、普通はカウンターで小さな鉄板でいただきます。

そして、このあとすぐに待ち合わせの味仙(みせん)のお店の前でKくんと合流。お店に入って、1階のテーブル席に座ります。まずはビール(大、580円)をもらって、最初は定番の「青菜炒め」(680円)、そして「手羽先」(450円)ももらいます。



味仙のファーストオーダーで、ほぼ全ての人が頼むのではないかと勝手に思っている青菜炒め。ニンニクが効いていて、いい味なんです。美味しいねえ、としみじみ思っているところにやってきました「台湾ラーメン」(630円)。



これです、これこれ。世界の山ちゃんが関東にたくさんやってきてくれた現在、最も関東進出してほしいと思っている名古屋ソウルフードなのです。ひとくち食べて、相変わらずの味に感激です。



見た目よりすっきりとしたスープに、挽肉とニラ。そして鷹の爪がどっさりと入っています。もともと味仙のまかないご飯だった台湾ラーメン。それが好評で人気メニューとなり、名古屋のラーメン屋さんがこぞってマネをして、今では名古屋のラーメン屋さんでは醤油、味噌、塩と同格のラーメンとして台湾ラーメンが存在するのです。そのルーツとなる、まさに元祖台湾ラーメン。辛さがたまりません。食べていると、「辛い」というより「痛い」といった感じ。でも最後の鷹の爪まで完食してしまうのです。もちろんスープも飲み干します。



台湾ラーメンを完食してすっかり大満足。ここまで3軒こなしてきているボクは、すっかり酔っぱらって、まさに〆のラーメンになってしまいました。遅くまでお仕事だったKくんには申し訳なくも、この日はこれにて終了。お酒を買い込んでKくんのおうちに行って、昔話とお互いの近況報告に花を咲かせたのでした。
(おわり)

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2008/08/22
(続き)
大甚を出て、広小路通りをてくてくと名駅に向けて歩きます。近鉄名古屋駅の前にあるナナちゃん人形をパチリ。



名古屋で待ち合わせと言えば、名駅ならナナちゃん人形、栄なら日産ギャラリー前(日ギャラ前って略してました)ですね。当時を思い出しつつJRへ。ひと駅乗って、金山で下車。地図を頼りに駅の南側を歩き、目指すお店を見つけました。



石田屋です。歩く酒場データベースKさんがオススメしてくれたのでした。八熊通りの東海道線をまたぐ跨線橋の脇にひっそりと佇んでます。暖簾をくぐると店内は満席状態と思いきや、ちょうど1席だけ奥に空きがあって、そこに座らせてもらいます。まずは瓶ビールをお願いし、よく分からないまま座っていると、隣のカップルさんが話しかけてくれて、「まずは味噌のおでんを頼むといいですよ」と教えてくれます。



お任せで5本。確か1本80円だったような。八丁味噌で煮込まれている串の打たれたモツは初めていただきますが、これがまた美味しい。



しかし、活気のある店内にしばし圧倒されてしまいますが、隣のカップルさんと和気藹々話しているうちに、馴染んで来ちゃいました。「美味しいよ」とサガリの刺身をお裾分けしてくれたりと、とっても楽しくご一緒させていただきました。ケータイのメアドを交換して「東京に行ったら案内してね」とおっしゃいながら、おふたり先に帰られました。そしてボクも残りのおでんをやっつけ、結構満腹状態になってお会計をします。



ちょうど1時間の滞在で、お会計は800円ほど。安いです。まだまだ名古屋も奥が深いなあ、と思いつつ金山駅へ戻ったのでした。
(つづく)

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2008/08/22
(続き)
末廣屋で大先輩との邂逅に盛り上がり、予定より長居をしてしまって急いで大甚まで歩きます。お店への到着は16:05。末廣屋からは歩いて12分でした。



口開けから5分経過したお店の中は、既にお客さんで一杯。前回お邪魔したとき、あとから常連席と気づいたその席には、既におふたり常連さんが座っていらっしゃいました。そのうちおひとりは、前回も同じところに座っていらっしゃった方。やはり常連席なんですね。ボクはその後ろの、2階へ続く階段の下の席へ着席。ちょうど酒樽を眺めるようにして着席して、お酒を注文します。そして再び席を立ち、おかずの並ぶガラスケースのほうへ行って、まずはたこ酢を選んで席に戻ると、ちょうど2合徳利をおかみさんが持ってきてくれたところでした。



これこれ、この徳利とお猪口。いいですねえ。前回の初訪は去年の8月末で、ちょうど1年ぶりの大甚本店。再び来ることが出来て、嬉しくてニンマリしながらお猪口を口に運びます。奥の方には和服の女性がおふたり、いらっしゃいますね。



夏の暑い時期、和服は何となく涼しげに見えます。なんだか優雅な気持ちになりますね。



賀茂鶴の燗酒は、樽の香りがちょうど良くて絶品。特別に美味しい燗酒です。もう1品アテを追加しましょう。



青ものと肝焼きの2種類がひと皿になったもの。ひとりで呑んでいる人のために、ちょっとずつ2種類というものも用意されているのがいいですね。どんどんお客さんもいらっしゃって、ボクの正面にもお客さんが着席。お酒ももう1本もらっちゃいます。



本当はこのあとのことも考え、徳利1本にしておこうかな、と思っていたのですが、この素敵な雰囲気の中では無駄な考えでした。居心地が良すぎます。そしてもう1品いただこうということで、ガラスケースに行きます。



ガラスケースの上に、魅力的なおかずが並びます。煮物も美味しそうだなあと思いつつも、いただいたのはポテトサラダ。



日本酒にポテトサラダも結構合います。あんまり美味しそうに呑んでいたのか、向かいのおとうさんから「美味しそうに呑みますねえ」と声をかけてもらいました。よほど目が垂れていたのでしょう。



満席の店内。途中から、入店されるお客さんは全て2階席へ案内されてました。そろそろおいとまいたしましょう、ということで時計を見たら17:55。1時間50分も長っ尻してしまったようです。お会計をお願いしてごちそうさま。2,180円でした。



やっぱりこのお店、いいなあとつくづく思いながらお店をあとにしたのでした。
(つづく)

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2008/08/22
(続き)
大垣から名古屋まではあっという間、14時過ぎには着いてしまいました。次に目指すは15時開店の大須の末廣屋。まだまだ時間に余裕があるので、名駅から大須まで歩くことにします。それでも時間をもてあそび、万松寺商店街あたりをぶらつきます。



懐かしいこの界隈。学生時代に住んだ名古屋ですが、大須と言えば、アメ横で電気製品やパソコン関係の買い物くらいしか来ませんでした。



第一アメ横ビルから第二アメ横ビルへ歩く途中にある交差点の信号。交差点の中心にあって、歩行者用の信号が組み込まれている独特なものは、ボクが歩いていた当時のまんまです。しかしこの通りに、数十年後に行きたいお店となる名店があるとは、当時は思いも寄りませんでした。お店の前でぶらついていると、ちょうどお店の方が暖簾と提灯を出しに出てこられました。



お店に入ると、既に常連のかたが3組ほどいらっしゃいます。左側に10席ほどの逆L字型カウンター。右側にテーブル席が4つ、そして奥には小上がりの座敷があります。先客は入り口側にいらっしゃったので、奥の方へお邪魔して右隅のカウンターへ着席。大甚も入り口側が常連席ですが、こちらもそんな感じなのでしょうか。



カウンターには大皿に盛られた料理がたくさん。常連さんは席を立って、カウンターに並ぶ料理を指さし「これとこれ、お願いね」と店員さんに伝えてます。ビール(大、480円)をもらって、ボクも何をもらおうか考えますが、まずは「あなご焼」(250円)にしてみます。



甘辛く焼いた穴子を、短冊状に切ったものです。ネギがのってわさびが添えられてます。なかなか美味しいですね。ビールを呑みつつ、小上がりにある大画面テレビのオリンピック中継を何となしに眺めていると、どんどん常連さんがいらっしゃって、カウンターはほぼ満席になってしまいました。メニューは他に「玉子焼き」(250円)や「酢れんこん」250円から、高くても「山かけ」(400円)、「海老」(400円)。そんな様子を眺めていると、隣のおとうさんが「ビールは美味しいですか?」と声をかけてくれます。「わたしゃチューハイ専門なもんだで」とおとうさん。いろいろとお話をしていると、何と御歳78歳。そんなにお年だとは全く見えない若々しい方です。話が盛り上がるうちに、何と大学の同窓ということが判明。大先輩です。そしてさらに何と、お孫さんも今年の4月から同じ大学に入学されたとのこと。ますます話が盛り上がって、黒ビール(小、330円)を追加、おかずも「ネギまぐろ」(300円)を追加します。



「つまみも安いし、毎日来ちゃってるよ」と大先輩。東京に住んでいた頃のことを懐かしそうに話してくれました。そんなお話を伺いつつ、ネギまぐろをいただきますがこれがまた美味しい。ネギにいい味が沁みてます。「お酒が美味しく呑めるのが一番幸せだがね」なんて、言葉にも重みがあります。そんな貴重な時間を過ごしているうちに50分があっという間に過ぎてしまいました。大先輩に「お先に失礼します」と声をかけ、お会計をお願いします。



帰り際、お店のおかあさんから「今度は生のまぐろも食べてみてね、自慢なんで」と。「はい。是非また寄らせていただきます」とお応えし、嬉しい気持ちになってお店をあとにしました。
(つづく)

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2007/08/29
夏休みの1週間。特に遠出をする予定も立てず、どうしたものかと考えていると、手元には先日Kさんご夫妻、ひよっこSさんと行った東海道線青春18きっぷの旅で活用した青春18きっぷの残りが。ちょうどぽっかりと予定のない水曜日のこの日、この1枚を使ってどこか遠くへ行こうということにしました。宇都宮へ餃子を食べに行こうか、甲府方面へ行こうかなどと思いを巡らせますが、結局、かねてから懸案だった名古屋の大甚本店を目指すことにします。鈍行だけで乗り継ぎが調べられる「スパなび」で時刻表をチェックし、9:08渋谷発の湘南新宿ライナーへ乗り込みます。

ところがこの湘南新宿ライナー、横浜駅の手前で踏切の非常ボタンが押されたということで、安全確認のためしばらく停車してしまい、予定していた9:41横浜発の快速アクティーを逃してしまうことに。



結局9:47発の伊東行きになってしまいました。11:14に熱海で島田行きに乗り、13:12発の浜松行き電車を島田で待つあいだに土砂降りの雨が降り、それでも浜松に着く頃には雨も止みました。浜松までの電車は全てベンチシートなので、さすがにビールを呑む訳にいかずおとなしくしていますが、14:08発の豊橋行きの電車は進行方向へ向かって座る2人シート。急いでビールを買い込んで席を確保します。



浜名湖を眺めながらビールをぐびり。そして14:55に豊橋から大垣行き快速に乗り込み、名古屋へは定刻の15:42に到着。急ぎ足で地下鉄東山線に乗り込みます。



懐かしい東山線。これに乗るのは何年ぶりでしょうか。懐かしい想いに浸る間もなく一駅となりの伏見で下車。はまださん店情報にあった「7番出口」を目指し、早足で階段を駆け上がるとそこにありました。大甚本店。



本当は早めに到着して、どえりゃあ亭で1杯ひっかけようかと思っていたのですが、湘南新宿ライナーが遅れたためかなわず。それでもある意味、リスクヘッジのためのいいバッファだったのでしょう。口開け5分前に着くことができました。しげしげとお店の佇まいを眺めつつ、開店するのを待ちます。そして常連さんが2人ほどお店の中へ入って行かれるのにつづいて、ボクもお店の中へ。入り口に一番近い席に着席します。



おお、これが燗つけ台ですね。社長さん(このあとそう呼ばれているのを聞いて分かりました)が割り箸を机に置いてくれる時に、「こんな入り口近くの席でいいの?奥も空いてますよ」と声をかけられますが、いえいえここでいいですと返します。正面に燗つけの様子、右を向けばお店全体の様子が見渡せる位置なので、いい感じなのです。(でも後で気づいたのですが、もしかしたらここが常連席だったのかもしれません。)

そして、社長さんから「お酒ですか」と聞かれ「はい」と応えつつ、おかずの並んでいる台に行きます。



ガラスケースの上にずらっと並ぶ美味しそうなおかずたち。少々迷いつつ、このなかからサバ酢を選んで席に戻るとお酒も来てました。



こちらではお酒といえば賀茂鶴の樽酒の燗。しかもデフォルトは2合徳利なんですね。感激しつつ、徳利からお酒をとくとくと。きゅーっと一口いただくと、樽の香りと強い日本酒の香りがふわーっと口の中に広がります。まさに至福のひととき。サバ酢も、花びらを描くように綺麗に盛りつけられています。酢の締め具合も絶妙。そして目を上げるとそこには、升酒と燗つけを待つ2合徳利の列が。



女将さんが、注文に合わせて徳利の温度を利きつつ仕事をされてます。そしてボクの隣に座られた常連さんとお話をしてます。女将さん、とても素敵な名古屋弁です。柔らかい感じで、聞いているだけで気持ちがいいですね。



そして、シャネルの眼鏡がトレードマークの社長さんともいい感じの掛け合いが聞こえます。もう一つおかずをいただきに、おかずケースを見に腰を上げ、その中からいかにも美味しそうなおからをいただきます。



このおからがまた熱燗にぴったりの味なんですね。おからで燗酒を堪能しているボクの横を、2階へ上がられる常連さん達も結構いらっしゃいます。2階がお好みな方もいらっしゃるのですね。店員さんが注文を受けたおかずを1階から2階へ忙しそうに運んでいきます。しかしこのお酒、絶賛されている太田和彦さんや、ワイタベさんの感想も先入観としてあるものの、たまらない美味しさです。



大きな樽から、女将さんが徳利に一つ一つ移していきます。樽酒って本当に美味しいなあと思いつつ、もう一つお酒をいただくことにします。もっぱら常連さんと会話されていらっしゃる女将さん。とても上品な名古屋弁で、うっとりしながら聞き入ってしまいますが、そんな女将さんとも少し会話することができました。学生の頃ボクが名古屋に住んでいたことをいうと、いきなり「M大?」と。どうも昔アルバイトをしていらっしゃった方が、ボクの先輩だったようです。その先輩、「バイト代はいらないから呑ませてくれと言ってきてねえ」と女将さん。懐かしそうにお話しされます。その頃ボクもこんな素敵なお店を知っていたら、同じことを言っていただろうなあ、なんて思っちゃいました。



そしてさらに、うなぎの肝をいただきました。これも名古屋らしい濃い味付けで、日本酒にぴったり合う味ですね。そして17:00を過ぎてお店も満席に近くなってきました。途中、女性1人がいらっしゃって「5人で1階に入れますか」と。女将さんが「ちょっとまってね」と奥の様子を確認して戻ってきますが、そのお客さんが女性だけと見るやいなや「2階へどうぞ」と。



その後2階から、結構賑やかな女性グループの声が。なるほど。女将さんのフロアマネジメントの凄さを感じちゃいましたね。感心しつつ日本酒をゆるりといただきます。そしてそろそろ2本目の徳利も空いちゃいました。時刻は17:20頃。それではごちそうさま、とお会計を願いします。1時間20分ほどの滞在で2,000円ちょっと。至福のひとときでした。



念願の大甚本店。ようやく来ることができました。しばらくお店の佇まいを確認しつつ、周辺のビルの間から見える青空も眺めます。気持ちいい酔い心地。そして地下鉄で名古屋駅まで戻り、大名古屋ビルヂングとその向かいに新しく建った高層ビルを眺めたあと、18:10豊橋行き快速電車に乗り込みます。帰りの道中は大甚での感激を噛みしめつつ、電車の乗り継ぎは順調に予定通り。



途中熱海で乗り換えの時には雨が降ってました。熱海での乗り換えでビールを買い込もうと思ったものの、売店はクローズ。自販機のお水を飲みつつ、残りの東海道線。そして品川で山手線に乗り換え、渋谷へは予定通り23:53に到着しました。



問題なく渋谷駅改札を通過。暇はあるけど金は無し。余った青春18きっぷを活用しつつ、大満足の大甚本店初訪を果たしたのでした。

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