😊 皇嗣殿下妃殿下の玉串奉奠は感動的でした。
御二人の御作法は息がピタリと合って淀みなく清々しい。
動画が終わる直前、香淳皇后の御陵で玉串を高く捧げる両殿下はまるで連れ舞を舞っていらっしゃるようです。
【秋篠宮ご夫妻】昭和天皇の陵など参拝 「代替わり」一連行事が全て終了
皇族がたの玉串奉奠に、ネットでは様々なことが言われています。
*愛子さまは玉串奉奠が出来ない。
*佳子さまの玉串奉奠は逆さ玉串だった。
*皇太子家の祭壇のしつらいは秋篠宮家の祭壇のしつらいより格が上。
*皇太子家は並んで拝礼できるほど祭壇が広いが、秋篠宮家は一人ずつしか参拝できないほど祭壇が狭い。
等々。
これらは、一部は合っているが、一部は間違っている。
(参考 コトバンク)
祭式 神祭りを執行する方式。式はもとは法制用語。根本法の令(りょう)に対して、施行細則を式といった。祭式とは、祭祀(さいし)の施行細則 。江戸時代までは、祭式という用語は公式にはなかった。1907年(明治40)6月29日「神社祭式行事作法」が内務省告示をもって公布。祭式のうち行事と作法とを定めたもので、ここにいう行事とは、祭典を構成するところの修祓(しゅばつ)、開扉(かいひ)および閉扉、神饌の献撤(けんてつ)、御幣物(ごへいもつ)の献撤、祝詞奏上、玉串奉奠(たまぐしほうてん)などをいい、作法とは、これら行事を行うための基礎となる行儀礼法をいうのである。祭典の施行細則に対して、祭祀の根本法ともいうべきものが「祭祀令」「皇室祭祀令」(1908年9月19日、皇室令)、「神宮祭祀令」(1914年1月24日、勅令)、「官国幣社以下神社祭祀令」(同)の三令皇室祭祀は大祭と小祭、神宮・神社祭祀は大祭・中祭・小祭とに区分され、それぞれの年中の祭祀が定められている。祭祀令の制定に伴い、祭式も制定された。皇室祭祀令の祭式はその附式に、神宮祭祀令の祭式は神宮明治祭式に準拠し、神社祭祀令の祭式は、1914年(大正3)3月27日に新たに「官国幣社以下神社祭式」(内務省令)が定められた。
戦後は、皇室の祭式は宮中で、神宮の祭式は神宮司庁で、神社の祭式は神社本庁で、それぞれに定められ、その内容は官制時代のものをもとに一部改定されたが、大綱は伝統を継承している。
😇 玉串奉奠のやり方が正しいか間違っているかを判断するのには三つの基準がある。
皇族が宮中三殿、神武天皇山陵、明治天皇山陵、大正天皇山陵、昭和天皇山陵を参拝されるときの祭式は皇室祭祀令附式に、伊勢神宮参拝の祭式は神宮明治祭式に準じてされているようです。
では、皇室祭祀令附式に玉串奉奠についてどのように書いてあるかといえば、何も書いてありません。
これは仕方が無い。祭式は行事(行うべきこと)まで、具体的にどのようなやり方で行うかは「作法」の範疇です。
「神社祭式行事作法」
此処に書かれている作法が全国の神社で行われてる作法のもとになっているようです。
例えば、皇室祭祀令附式に「祝詞を奏す」とだけ書かれているが、祝詞を奏するには
😇 以下、五祭員一同の所作心得まで、動作が細かく説明してあります。
玉串奉奠も同様に・・
😊 六、斎主の所作に書かれている玉串のあつかいかたは、一般的なものですね。
😊 此処注目です。
”神宮にては本を手前に奉られ諸社は本を神坐に向け奉る。”
佳子さまは玉串奉奠を「逆さ玉串」で行われたわけではありません。
諸社に玉串を奉ずるようになったのは明治維新以降、神宮に玉串を奉ずる歴史は天岩戸まで遡る。と書かれているのも興味深いですね。
玉串奉奠を行うにはこれだけの作法があるようです。
書かれていることから察するに「神宮祭祀令」が定められている伊勢神宮には伊勢神宮の作法があるようです。
皇室祭祀令にも神宮への奉幣は神宮の祭式で行うとあります。
皇室祭祀の作法について書かれたものは幾ら探しても見つかりません。
宮中の祭祀は秘儀とされ外部の者は知ることができません。おそらく作法についても書かれたものはあるのでしょうが、関わる者だけが知れば良いことなので、外部に漏らされることが無いのでしょう。
公表されている動画を繰り返し見れば、参拝の玉串奉奠の作法はおおよそ解って来ます。
・拝礼は天皇皇后はお一人ずつ。皇太子他の皇族は殿下が先に立ち妃殿下後に続いて並び御夫婦一緒が基本。
・拝礼後の玉串は神職が受け取り、天皇、皇太子は玉串案に立て、他の皇族は本を手前にして台の上に置く。
・伊勢神宮では玉串案に立てるか本を手前に向けて台の上に置く。
・拍手はしない。
皇太子ご一家が昭和天皇陵を参拝 愛子さまは初めて(14/07/15)
愛子さまは玉串奉奠をされています。お帰りになる後ろの台に玉串が横向きに置かれているので、「玉串奉奠のやり方を知らない」という噂になったのでしょう。
天皇皇后両陛下 明治天皇陵を参拝 午後帰京へ(19
昭和天皇の逝去から30年 「式年祭」両陛下が参列(19/01/07)
平成の天皇、令和の天皇、どちらもお一人ずつ参拝されています。
<続く>
動画見ました。さすがですね、秋篠宮ご夫妻は息もぴったりで所作が美しいですね。
「皇太子ご一家が昭和天皇陵を参拝」の動画は以前、話題になっていました。この動画ではそのシーンがカットされていますが、愛子さまは玉串奉奠をしていません。神官が代わりにしています。愛子様の前に立った神官が代わりに玉串を捧げた後、神官本来の位置に戻っています。その後3人が揃ってお辞儀をしているのです。神官が代わりに行った場面はどういう訳かどの報道番組でも流れていませんでした。その後ある番組で流れてしまい、それがネット上で拡散されてしまいました。それで愛子様は玉串奉奠ができないということになったのでしょう。
あと、3人並んでするものなのでしょうか?もっと小さかった悠仁様でさえ一人でしていましたので。
でも、愛子様もあれからずっと大人になってご立派になられましたので、次はきっとお一人で参拝できると思います。ぜひとも延び延びになっている参拝をしていただきたいと思っています。
こんばんは。
此処まで息があった所作はその場でできることではありませんので、事前に御二人で研究されたのでしょうね。
warataさん
こんばんは。
この件について、私の考察らしきものを記事にしましたので御検証いただけたら幸いです。