ドラファンとして、勉強させてもらいました!

2014年03月08日 | 井戸端会議

プロ野球の応援スタイルの原点がこの本にありました。
先日、ラジオで書評家で大のドラファンでもある大矢博子さんが紹介しておりました。
気になる内容満載であった為、ついつい購入してしまいました。
以下、本文より抜粋内容です。

トランペット応援、誕生秘話

☆「初代」トランペット応援はカープ
今や、12球団のすべてで、トランペットによる応援が定番になっている。応援団の規模、曲調はそれぞれ異なるが、もしトランペットがなかったらまったく違った応援の形になっていただろう。
そのトランペット応援は「どうやら、カープがその発祥」だと、聞いたことがあった。
それでは、この応援スタイルは、一体いつから始まったのだろうか?
何かきっかけがあったのだろうか?
できれば、その当事者に話を聞いてみたいと、いろいろと調べてみた。
やっとその「主」に会うために、東広島市に出かけた。場所は新しく建設されたばかりの市役所庁舎。現在1期目の市会議員の平岡毅さん、57歳だ。
「ずいぶん前のことなのですからね。やはり、私の青春時代の大切な一コマです」
☆「最初の日」は1978年だった
トランペット軍団による応援の「最初の日」とは、1978年4/22、広島市民球場の広島対巨人戦。
当時、平岡さんは、広島経済大学の4年だった。もともと熱狂的カープファンでたびたび球場に来ていた。一人持参したトランペットでファンファーレを吹いていた。「最初の日」の前日も、右中間スタンドで当時主力だったギャレットやライトルのため、アメリカ国歌を奏でていた。
その日に観戦に来ていたある男性は、その時の思い出を後になって、自身のブログにこう記している。
「背後から、トランペットが聞こえてびっくりした。何事かと思ったら、一人のお兄さんがトランペットを吹いていた。周りの人たちも驚いた様子。でも、一番驚いたのは、センターを守ってた巨人の柴田選手が思わず拍手をしましてね.,」
そこに「山本浩二ファンクラブ」の会長だった内田さんが、訪ねてきて「一緒に応援をやらないか」と声をかけた。最初は断った。しばらくして内田さんが再び訪れ平岡さんは合流することに。
即興でコンバットマーチを演奏した。
「かっとばせ、浩二!」
☆後輩に声かけて「軍団」結成
翌日、大学の後輩2人とコンバットマーチを吹いた。
「山本浩二ファンクラブ」法被を着た「トランペット軍団」の誕生だ。
この時のことは、「全国広島東洋カープ私設応援団連盟」会長の新藤さんも鮮明に覚えてる。
コンバットマーチは言わずと知れた早稲田大学の応援歌だ。そのトランペットに合わせて「讀賣、倒せよ」と内田さんたちカープファンは叫んだ。音楽に乗せて、球場に巻き起こった初めての「讀賣、倒せよ」の大合唱だったかもしれない。
☆入浴中に生まれた山本浩二のテーマ
では、あの山本浩二選手のテーマ曲は、どのようにして生まれたのか?
当初は、コンバットマーチに合わせて「かっとばせ、浩二!」とエールを送っていた。だが、ファンから「浩二さんのテーマソングが欲しい」と要望が出た。
ある日、平岡さんは自宅のお風呂で、あの音楽が頭に浮かんで来た。「一度聴いたら忘れられない音楽では...」と感じた。とても浩二さんにお似合いの曲と思った。「球場全体が盛り上がる」と確信した。当時、浩二さんが言ってた、「「コウジマーチ」とかっ飛ばせコールで小音がかき消され、打席に集中出来た」と。こうして、トランペットによる選手の応援歌という伝統の応援形式が出来上がった。
「当時、カープが強かったからこそ、トランペットによる応援が、ほかの球団に広がったのでは。もし弱かったら、カープだけでとどまっていたかも」と平岡さん。
☆脈々と続くトランペット応援
議員になって、マツダスタジアムのパフォーマンスシートにも、久しぶりに出かけ、昔、高橋慶彦の応援歌を吹いていた旧友に出会った。「たまには、トランペットを持って来て下さいよ」と声をかけられた。そのパフォーマンスシートでは、平岡さんが引退した後に生まれた若いメンバーが、トランペット軍団の中心になっている。女性団員もいた。
当時とは比べようもないほど、応援歌の曲も増え、曲全体も「進化」している。だが、カープを愛する心、選手に届けたい思いは、昔も今も変わらない。平岡さんがまいたトランペットによる「応援」という「種」は、旧市民球場からマツダスタジアムへと、場所を変えながらも、確実に立派な「花」を咲かせている。

以上がトランペット応援、誕生秘話からでした。

そこで、今年はそのトランペット応援どころか鳴り物応援を奪われた僕らドラファンですが、今後新しいドラゴンズの応援スタイルを考える良い機会となればと思います。どの球団も羨む様な、またカープの様に今後代々語り継がれる様な応援スタイルを期待したいです。そしてドラゴンズの選手が応援によりダイヤモンドを駆け回り優勝する、これこそがファンと選手との一体感!目指せ日本一!