2016シーズン・谷繁ドラゴンズの戦い方 その3

2016年01月12日 | ドラネタ
2015年12月20日 放送分
《CBCラジオ若狭敬一のスポ音》
NO TALLK NO LIFEから

谷繁監督インタビュー(全6回予定。今回は第3回)

若狭アナウンサー、はじめに。

「第3回の話題は野手の競争意識と高橋周平について。」


インタビュー開始

若狭「サンデードラゴンズの時に、平田・大島、更には群雄割拠のレフトのポジション、全部競争だと言うお話がありましたが」
谷繁「とにかく責任感を負わせてお前はもうここだよとやらせるのがいいのか、それとも競争させたほうがいいのか、判断は難しいところはあるんですがチーム内で競争させないとレベルは上がっていかない、と僕は思っているんですね。
自分の経験上、ポイントポイントでは常に競争があったんですよ。
チームの中でそれを勝ち抜いていく。まず最初に勝っていく。
そして相手に勝って行くっていうね。まずチーム内の競争に勝つ前に自分に勝たないといけないんです。それはどこかと言うとこのオフなんですよね。
要するにオフって管理されてないわけですから、妥協しようと思えば妥協出来るんですよいくらでも。
それは自分に負けてるんですよね。まずそこの競争というか勝負に勝っていかないといけない。」
若狭「まず自分。そしてチームメイト。」
谷繁「そして相手です。」
若狭「監督就任時の時のロングインタビューさせて頂いた時に
98年のベイスターズ優勝の時は若手だったんですが、ポジションを与えられた人って一人もいないですよね。」
谷繁「そうなんです。」
若狭「石井琢朗さんであったり、進藤さんであったり、波留さん佐伯さん谷繁監督、外国人ローズはいましたけど、若手がベテランと戦ってもぎ取ってきたポジションなんですよね。」
谷繁「そうです。」
若狭「その経験はして欲しいと。」
谷繁「そうです。」
若狭「レフトたくさんいます。数え上げればきりがないんですが、
なんとなくですが藤井選手が一番近いですか?レギュラーは。」
谷繁「レフトのですか?いや?」
若狭「センター大島との対決、ライト平田との対決もありまか?」
谷繁「そうです。あります。」
若狭「藤井がFAせずに残ったということはどうですか?」
谷繁「そう言う勝負をしたかったんじゃないですか?だと思います。」
若狭「対大島、対平田に負けてられないし、自分がドラゴンズのレギュラーになるんだ、と。」
若狭「ショートについて。改めて、理想のショートは?」
谷繁「理想のショートはファインプレーは要らなくて、
バッテリーが、『お!打ち取った』と思った打球をすべてアウトにしてくれるのが理想ですね。」
若狭「簡単に言うと守備重視ですか?」
谷繁「いくら守備重視でも、それがなかなか打てないようであれば
そこは考えなきゃいけないんで。(打撃と守備)どっちのある程度を見るかですね。」
若狭「守備にやや目をつむるか、バッティングにやや目をつむるか。」
谷繁「ホント…ですね(笑)」
若狭「仮に、例えばですが守備に安定力のある堂上直倫が2割5分だった。
守備にやや不安がある遠藤が2割8分だった。どっちですか?」
谷繁「それは言えません‼(若狭・谷繁大笑い)」
若狭「現状、エルナンデス選手が今年も実績ありました。
外国人が増える中で枠の問題で1軍にいるかもわからない。
バルデスやネイラーも投げるわけですから。
ですから私は当面は日本人の対決だと思うんですよね。」
谷繁「そうですね。」
若狭「キャンプ次第?」
谷繁「まあそっちの可能性のほうが高いと思いますね。」
若狭「高橋周平について。台湾で頑張ってます。
彼を、腹をくくって使い続けますか?」
谷繁「そう言う使い方は今年の頭もしたんですよ。
で、これは皆さんにはあまり言ってなかったんですがレギュラーを作る。
レギュラーになる為にどう言うふうに進めていくのが一番いいのか?
考えながらやったんですけど、結局そこに入ってこなかったという。
なので最後は外したんですけど、彼も来年5年目ですから。
(監督自身も)高校生から入って4年間5年間というものは結果も出ず、自分の経験上彼が今年のオフ、キャンプ、シーズン中どう考えてやってたか。
ということが来年生きてくると思います。」
若狭「今、レギュラーを作る、という言葉も出ましたが、監督にしてみたら結構今年は我慢して使うから、というのはあったんですね。
何が足りないんですか?」
谷繁「これ1つ、ってのはないかなぁ。1つだけじゃない。だからだと思います。
何か1つだけ足りないんだったら、そこだけなんとかアドバイスであったり、コミュニケーション取って良くしていくというのはできたんでしょうけど、なかなか一つじゃなかったんですよね。」
若狭「シーズン後半、高橋周平選手を1軍に上げずに2軍でスタメンフル出場で使い続けましたよね。この真意は?」
谷繁「1年間試合に出続けること。」
若狭「その試験だったんですね」
谷繁「試験というよりも、試合に出続けないと1年間143試合ペースはつかめませんよね。
たとえファームであっても1年間の試合に出続けるとペースはつかめるんです。
それが1軍にいて出たり出なかったりだと、今度はそのスタミナがつかないんです。」
若狭「だから1軍でベンチスタート、試合に出る出ないよりも、2軍で試合に出とけと!」
谷繁「みっちり試合に出させた方がいいという僕の判断ですね。」
若狭「変な話ですがヤクルト山田。履正社高校からドラフト1位で入ってきて、トリプルスリー取りました。去年もすごく打ちました。彼の活躍はベンチからどう見てましたか?
高卒の野手、期待されて入ったドラフト1位、高橋周平ともかぶります。」
谷繁「どう言う練習をしたのかなぁとか、どう自分で考えてやったのかなぁとか見てました。」
若狭「きっとそこに高橋周平との違いがあるんじゃないか。」
谷繁「多分そうだと思いますね。本人がどう思って、どう考えてやってたのか1回聞いてみたいですね。」

インタビュー、今回はここまで。

以上が放送内容でした。
直倫、周平と高卒の野手ドラ1はなかなか期待に応えたられず結果が出せてないのが現状です。
何かのきっかけで覚醒して欲しいと願うばかりですが、まずは1軍のゲームに出ることです。
今年はレギュラー及びポジションを確約された選手はいません。
特に、内野は全てのポジションが
オープンです。
「頼むぞ、直倫!竜の未来を担え、周平!」

次回、第4回まで見れば今シーズンの谷繁ドラゴンズ・開幕スタメンが推測出来るはずだ!?