2016シーズン・谷繁ドラゴンズの戦い方 その4

2016年01月23日 | ドラネタ
2015年12月27日 放送分
《CBCラジオ若狭敬一のスポ音》
NO TALLK NO LIFEから

谷繁監督インタビュー(全6回予定。今回は第4回)

若狭アナウンサー、はじめに。

「①ドラフトや外国人の補強について
②ピッチャーに信頼されるキャッチャー像について」


インタビューここから。

若狭「補強。今年ドラフトで支配下6人、育成6人。そして外国人も複数人取る予定。
これについて、現場からの要望はあったのでしょうか?」
谷繁「現場からは、やっぱり長打の打てる外国人。」
若狭「要求した理由は?」
谷繁「何が足りない、って一振りでその試合の流れを変えれる外国人ってものがね。必要じゃないかと思いました。」
若狭「ビシエドという選手を獲得するということで、右投げ右打ち長距離砲ということなんですが順当に行けば彼が4番ですかね?」
谷繁「可能性は高いんじゃないですかね。真ん中がしっかり、まあ理想で言えば日本人の4番バッターが理想ですけどね。チームとしては4番が固まらないと周りが活きてこないですからね。」
若狭「打順を決めるのは監督ですよね。」
谷繁「はい。」
若狭「何番から決めるんですか?」
谷繁「何番から?僕はポジションですね。
はい、キャッチャー誰、ファースト誰、セカンド誰。そこから打順を決めます。」
若狭「よく4番から書く人とか、1番から書く人とかいろいろいますがポジションが先!?」
谷繁「まず、そうですね。」
若狭「ドラフトに対しての要望はあったんですか?」
谷繁「ドラフトに関してはまあキャッチャー。自分が引退するということもあって。
キャッチャーというものと、若いピッチャーですね。」
若狭「1位、2位はピッチャーで行く。できれば3位ぐらいキャッチャーがほしい。
トヨタ自動車、木下くん残ってた。」
谷繁「もう本当あれはね、ラッキーと言うか。
1位か2位、もしかしたらハズレ1位でもあるんじゃないかって言われてたので、1位2位で消えてる選手だろうなーと見てたら指名しない指名しない。」
若狭「テーブルではスカウトの人も興奮したらしいですね。」
谷繁「残ってる残ってる」
若狭「お相撲さんじゃないけど残った残ったと。指名しちゃえと。」
谷繁「はい。」
若狭「求めるキャッチャー。まず体力というお話もサンドラでしてもらいましたが」
谷繁「まあ、ピッチャーに信頼されるキャッチャーですね。」
若狭「信頼を勝ち得るために監督は現役時代何をやり続けてきたんですか?」
谷繁「(即)準備!すべての準備です。例えば相手バッターを調べる。
これも全部準備です。そして予習。試合が終わってから復習。で、もう1回予習。
その繰り返し。ピッチャーよりも他のキャッチャーよりもその情報、その準備を多くしてました。
じゃないと、例えばピッチャーにこうこうこうだよね、って言われた時にすぐ、こうこうこうです。
って言えないとピッチャーは感じますからね。あれこいつ何もやってないんじゃないの?って。
で、自分が準備をしているとピッチャーにもここはこうで、こうなんですよ、って。
全部言えるじゃないですか。そう言うことです。」
若狭「信頼の奥には準備がある。その準備もパパっとやるんじゃなくて徹底した準備。
例えばですが、6時試合開始、9時試合終了。勝ちました。3連戦初戦です。後2試合あります。
復習にかける時間はどのぐらいですか?」
谷繁「年代によって違うんですが(笑)若い時は僕は一番最後までいましたからね。
ロッカーっていうか資料室に。一緒になってみてくれるバッテリーコーチがいます。
お風呂よりも先に試合終わってすぐです。」
若狭『試合終わってすぐ資料室にこもるんですか?』
谷繁「そうです。それが3,40分ですね。」
若狭「復習終わってお風呂入ったり一息ついて。そのあとに予習ですか?」
谷繁「そうです。それは家に帰ってからですね。」
若狭「家でやるんですか?」
谷繁「そうですよ。寝るまでです。寝る前に。食事して、家に帰って、夜、寝る前に。
大体、1戦目の最初にミーティングをするんですよね。そのポイントと照らし合わせながら自分の考え、自分の見た目、自分の感じたことを照らしあわせて、家に帰ってから違いってものを自分で書いて。次の日にそれを活かすと。」
若狭「寝るの何時ですか?」
谷繁「ナイターの場合1時2時ですよ。その間には寝ます。
そんな大した時間かからないです。すぐですよ。」
若狭「試合終わったら同僚とお酒飲みに行ったりとかは?」
谷繁「ああやってましたよ。毎日じゃないですよ。飲みに行く日もあれば行かない日もある。
飲みに行っても、頭の整理はしていました。」
若狭「はぁぁ…今これやってるのかなぁ。杉山選手や桂選手、松井雅選手とか。」
谷繁「わかんないです(笑)準備やらないと信頼してくれないでしょ。言ってることがブレないようにしないと行けないじゃないですか。ピッチャーだってこないだこんなこと言ってたのに違うぞみたいな。ピッチャーも覚えているんです。」

インタビューここまで。

若狭アナウンサー、総評。

キャッチャーの仕事の大変さ、地道な準備。
信頼を勝ち得るために何が必要ですか?って聞いた瞬間、即答で「準備」でしたからね。
引退会見の時や野村さんの記録を抜いた時にも言ってました。
「僕は出た数もそうだけれども、それに費やした時間を誇りたい。誇れる。」と話していました。
3021という試合、それだけではなくその試合に出るために費やした時間。
もうそれは何万時間にもなるという。
野球と向き合って徹底的に準備をしたという。
谷繁選手ならではの、名捕手ならではのお話でした。

以上が放送内容でした。
(谷繁監督と若狭さんのインタビューは全6回放送ですが、ここでは今回で終了)

今年のドラゴンズは“ビシエド”と心中ですね!
彼が打つか?打たないか?でドラゴンズのペナントの行方が決まると言っても過言ではないと思います。
(一発でゲームの流れを変えてしまう主砲が4番にドンと座っていたら、相手投手はプレッシャーとなり、前後を打つ選手にも影響を及ぼす程のバッターだとビデオを見る限り魅力のある長距離砲ではないかと思います。)
開幕から1ケ月、もし?彼が打ててなくても、とにかく使い続けて欲しいと思います。
その為に大枚使って獲得し、今年のビジョンを描いた訳だから!
周りが何と言おうと使い続けてダメだったら今シーズンもBクラスもしくは最下位でも良いと私的には思います。
谷繁監督、今年は自分の信念の上、ブレずに采配を押し通して下さい。
それ程、彼には期待したいと思ってます。
日本で大履けしてくれ!


さ~て!ここまで「2016シーズン・谷繁ドラゴンズの戦い方」その1から今回まで見たら今シーズンの開幕出場選手登録・ベンチ入り・スタメン・ローテ・中継ぎ・抑えがおぼろげながら見えてきたはず。
2/1、各選手は怪我なく万全な状態でキャンプインしチームメイトと競争し勝利を勝ち取って下さい!