NPB、今季から本塁クロスプレーでビデオ判定導入

2016年05月17日 | 井戸端会議
プロ野球の理事会、実行委員会が「リプレー映像使用規定」を改定し、今季から本塁クロスプレーでもビデオ判定を導入することが決まった。
昨年までは本塁打判定にのみ適用してきたが、今季から公認野球規則に本塁での危険な衝突を避けるための規定が加わった。
日本野球機構(NPB)・井原敦事務局長は「今まではホームランか否か、フェンス際の打球への規定でしたが、本塁上でのクロスプレー、主に本塁での衝突プレーに疑義が生じた場合を加えました。リプレー映像は当該試合の責任審判が必要とした場合に使用します」と説明した。
衝突禁止を定めた規定では、走者が故意に捕手にぶつかることや、捕手が走路をブロックすることを禁じている。本塁クロスプレーのビデオ判定では、走者や捕手の動きを再チェックすることが主な目的になる。
また、今季からビデオ判定を地方球場などを含めた全球場で採用することが決まった。

先日5/15にナゴヤドームで行われた中日-広島戦で、本塁クロスプレーをリプレー検証した結果、セーフがアウトに覆る判定が下された。








3-3の同点で迎えた9回、広島は田島から1死1.2塁のチャンスを作った。ここで田中がライト前にヒット。前進守備を敷いていた平田がバックホームした。
ボールは一塁側に少し逸れ、二塁走者の安部と、捕手・桂のタッチは際どいタイミングに。セーフと判定されたものの、谷繁監督はすぐに飛び出し、ビデオ判定となった。
長時間(10分間程)のリプレー検証の結果、桂のタッチが早かったとして判定はアウトに変更。2死1.2塁から試合が再開され、続く菊池は空振り三振で3アウト。開幕から22試合連続無失点の田島は、この回も無失点で切り抜けた。
(4時間41分のロングランゲームでした。)
また、5/5に行われたDeNA-ヤクルト戦で、1イニングに本塁打以外で2度のビデオ判定が行われた。
一回1死三塁の場面で、梶谷の打球を二塁手の山田が本塁に返球。微妙な判定はセーフとなったところで、ヤクルトの真中監督の抗議でビデオ判定となったが、裁定はくつがえらなかった。
さらに1死一、三塁で、三塁走者の梶谷が本盗。当初はアウトが宣告されたが、ビデオ検証後にセーフとなった。球審の笠原審判員は「コリジョンルールではなく、梶谷選手の手が本塁上に入っていた。中村捕手にもブロックはなかった」と説明した。
などなど、以上がネットニュースから抜粋させて頂きたました。

ドラゴンズファンの自分は判定が覆りビックリし、その瞬間はガッツポーズがついつい出てしまいました。
逆にカープファンの気持ちを考えれば、本当にやりきれない気持ちであったことでしょう。
また、こんな非情な判定を下さなければならない審判陣も本当に因果な商売であると思います。
一喜一憂、喜怒哀楽するゲームの行方を左右するプレーを今年から導入した新ルールの「本塁クロスプレーのビデオ判定」は本当にプロ野球に必要なのか?
もう一度、自分(ファン)なりに考えてみました。
チームも選手もファンも固唾を呑んで判定を待つしかありません。この判定をどんな映像を見て審判は下したのかをビデオルーム内で決定したことを明確にしないといけないと思います。
皆が絶対に納得出来るのが、その場でバックスクリーンモニターに問題のシーンを映し出し、審判員が口頭により映像の中の「ここがこうだから、アウトorセーフと判断した」と説明することが確かなではないか。
口頭だけでは全く球場に押しかけたファンは理解も納得も出来ないのではないか。
ゲーム後などのスポーツニュース映像でも、この審判の説明場面を使えばすべてのファンも納得するのではないかと思います。
こんなことでもしないとこれから本塁クロスプレーはすべて抗議対象になってしまい、プレーが何度も止まりゲームのテンポ悪くなることは避けられません。
ここ最近プロ野球では、ゲームのスピーディー差を意識しルールもずいぶん改正されたが、元に戻った形になる。
それ以上に球場内での揉め事にも繋がる本ルールは本当に必要なのか?