日本昔話「若返りの水」・・

　むかし昔　あるところにお爺さんとお婆さんが住んで居ました。ある日のこと
お爺さんは山に炭焼きに出かけました。とても暑い日でのどが渇いたので湧き水を
探すと山奥にきれいな湧き水を見つけました。その水を飲むと　曲がった腰がなおり
しゃんといして少し若くなりました。　家に帰ると「あれまぁ～爺ちゃんが急に若く
なった」と大喜び・・「なんと羨ましい‥私にその湧き水の場所を教えて！」と
お婆さんは急いで湧き水の出る山へと出かけて行きました。

　ところが　夜中になっても次の日になってもお婆さんは帰ってきません。心配した
お爺さんは湧き水の出る山奥へ行ってみると　赤ちゃんの泣き声が聞こえて来ました。
　お婆さんの着物を着た赤ちゃんが泣いているのです。「お婆さん　うんと若くなろ
うと‥水を飲み過ぎたのだ！」お爺さんは赤ちゃんを抱いて家に帰った。‥とさ

　人間　誰でも欲望を持っている。金が欲しい・美味しいものを食べたい・健康で暮ら
したいなどなど　欲望は尽きる事は無い‥欲望や希望無しでは生きることは出来ない‥
とは云え　ほどほどが大切なのです。無謀な欲望や理性を失った欲望は世界を滅ぼす
のです。どこかの国の独裁者の皆さん！！　そう思いませんか？