2010年度 10
『絵金』
監修紹介 絵金蔵
高知県香南市赤岡町538
監修 絵金蔵 横田恵
2009年7月14日 第1版
P.119 2000円(+税)
1月24日。
3冊目は高知県香南市の絵金祭で気になっていた『絵金』
この本は欲しい。
知っている歌舞伎の絵。中味を掘り下げて一軒グロテスクに感じるまで描かれる。
細やかな絵。
一枚の絵に歌舞伎の時空をたどって表現。
デッサン力は素晴らしく、時には浮世絵、時には歌舞伎の舞台絵。
絵金の芝居好きがこちらにじわじわと伝わってくるようで、心地が良い。
以前観た京都国立博物館『暁斎展 Kyosai』も素晴らしかったが、絵金は狩野派で修行されたまた違った描き方。
『義経千本桜 酢屋』や『伽羅先代萩 御殿』はこの本に載せられた作品の中でもわたしの場合は特に好きだった。
絵金に魅了されることを【絵金に食いつかれる】というらしい。
作品を観ていると、そういった表現がわかるような気がする。
高知県香南市の絵金祭は年一回、それ以外は蔵の中に保管され見ることが出来るという。
祭の時には素人芝居?も見ることが出来るらしい。
高知か。
金比羅歌舞伎といい、芝居が盛んらしい。
江戸時代にも大阪興行の1ヶ月の地に高知で歌舞伎上演された演目もあるという。
いずれ家族と一緒に行ければうれしいのだが。
絵金も頭に入れて高知にも行ってみたい。