乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

写真だけのモハッラム月(アーシューラーに向けて) 4 ウルミエにて

2010-01-15 | イラン2007~2010(6回)


       写真だけのモハッラム月(アーシューラーに向けて)  





 2009年のアーシューラーは12月27日でした。

 12月19日にイランについたわたしは、モハッラム月に関係のあるいろいろなものを見たり、体験したりしました。

 モハッラム月の行事の中にはいろいろなことがあるようです。

 施しのための大切な行事で牛や羊などを殺す場面もありました。


 わたしは写真が未熟なために写真にすると神聖な行事も過激にうつるかもしれません。

 よって全ての写真をUPするか否かは検討中です。

 ご意見など率直にいただけますればうれしいです。

 イスラムの方々の大切な行事です。

 ありのままの姿をどこまで載せるかは今はまだ迷っている段階です。


 モハッラム月についてはわたしは全くなにも知りません。

 ですが無知がイスラムの方々の心を傷つけるようなことがあってはなりません。


 ただ見たがままに日程順に従って、内容的に納得のいく写真だけを記録してみたいと思います。

 お気づきの点などがございましたら、お教えいただけましたらうれしいです。

 その都度考えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

                 

 4   ウルミエにて

 モハッラム月にはこんな車がいっぱい見られる。

 布は車のボンネットに挟み込まれている。

 緑はフセイン側の色。


 なんてかいてあるのかな?

「フセイン、万歳!」とでも書かれているのかな。

 ペルシャ語を知らなくて、ごめんなさい。



                  

      2009.12.21

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写真だけのモハッラム月(アーシューラーに向けて) 3 ウルミエにて

2010-01-15 | イラン2007~2010(6回)



       写真だけのモハッラム月(アーシューラーに向けて)  





 2009年のアーシューラーは12月27日でした。

 12月19日にイランについたわたしは、モハッラム月に関係のあるいろいろなものを見たり、体験したりしました。

 モハッラム月の行事の中にはいろいろなことがあるようです。

 施しのための大切な行事で牛や羊などを殺す場面もありました。


 わたしは写真が未熟なために写真にすると神聖な行事も過激にうつるかもしれません。

 よって全ての写真をUPするか否かは検討中です。

 ご意見など率直にいただけますればうれしいです。

 イスラムの方々の大切な行事です。

 ありのままの姿をどこまで載せるかは今はまだ迷っている段階です。


 モハッラム月についてはわたしは全くなにも知りません。

 ですが無知がイスラムの方々の心を傷つけるようなことがあってはなりません。


 ただ見たがままに日程順に従って、内容的に納得のいく写真だけを記録してみたいと思います。

 お気づきの点などがございましたら、お教えいただけましたらうれしいです。

 その都度考えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

                 

 3   ウルミエにて

 ウルミエのジャーミーモスクだったかな?

 モスクの上にフセインの手。

 こういったフセインの銀色の手は店にも度々売られていた。


                  

      2009.12.21

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写真だけのモハッラム月(アーシューラーに向けて) 2 ウルミエにて

2010-01-15 | イラン2007~2010(6回)


       写真だけのモハッラム月(アーシューラーに向けて)  





 2009年のアーシューラーは12月27日でした。

 12月19日にイランについたわたしは、モハッラム月に関係のあるいろいろなものを見たり、体験したりしました。

 モハッラム月の行事の中にはいろいろなことがあるようです。

 施しのための大切な行事で牛や羊などを殺す場面もありました。


 わたしは写真が未熟なために写真にすると神聖な行事も過激にうつるかもしれません。

 よって全ての写真をUPするか否かは検討中です。

 ご意見など率直にいただけますればうれしいです。

 イスラムの方々の大切な行事です。

 ありのままの姿をどこまで載せるかは今はまだ迷っている段階です。


 モハッラム月についてはわたしは全くなにも知りません。

 ですが無知がイスラムの方々の心を傷つけるようなことがあってはなりません。


 ただ見たがままに日程順に従って、内容的に納得のいく写真だけを記録してみたいと思います。

 お気づきの点などがございましたら、お教えいただけましたらうれしいです。

 その都度考えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

                 

 2   ウルミエにて

 ウルミエでも他でも、モハッラム月にはイラン中にこういった旗がいっぱい。

 ごめんなさい。

 なんて書かれているのか、わたしには読めません。


                  

      2009.12.19~21

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写真だけのモハッラム月(アーシューラーに向けて) 1  ウルミエにて

2010-01-15 | イラン2007~2010(6回)


       写真だけのモハッラム月(アーシューラーに向けて)  





 2009年のアーシューラーは12月27日でした。

 12月19日にイランについたわたしは、モハッラム月に関係のあるいろいろなものを見たり、体験したりしました。

 モハッラム月の行事の中にはいろいろなことがあるようです。

 施しのための大切な行事で牛や羊などを殺す場面もありました。


 わたしは写真が未熟なために写真にすると神聖な行事も過激にうつるかもしれません。

 よって全ての写真をUPするか否かは検討中です。

 ご意見など率直にいただけますればうれしいです。

 イスラムの方々の大切な行事です。

 ありのままの姿をどこまで載せるかは今はまだ迷っている段階です。


 モハッラム月についてはわたしは全くなにも知りません。

 ですが無知がイスラムの方々の心を傷つけるようなことがあってはなりません。


 ただ見たがままに日程順に従って、内容的に納得のいく写真だけを記録してみたいと思います。

 お気づきの点などがございましたら、お教えいただけましたらうれしいです。

 その都度考えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

                 

 1   ウルミエにて


 ウルミエでも他でも、モハッラム月にはイラン中にこういった旗がいっぱい。

 ごめんなさい。

 なんて書かれているのか、わたしには読めません。


                  

      2009.12.19~21

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劇場版『難波金融伝ミナミの帝王 劇場版VIII 詐欺師の運命』

2010-01-15 | 映画


 『難波金融伝ミナミの帝王 劇場版VIII 詐欺師の運命』





 1996年 日本 81分

 監督 萩庭貞明

キャスト

 竹内力

 光石研

 石井トミコ

 上岡龍太郎



 以前は隔週くらいに放映されていたミナミの帝王。

 DVDセットが出てからというもの、テレビでの放映が無くなってしまった。

 そして今年小額に二本、ミナミの帝王が流された。

 わたしは録画してまでミナミの帝王を見た。

 馬鹿だな(爆)


 久々のミナミの帝王は楽しめたよ。

 
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映画『にっぽん三銃士 おさらば東京の巻』『にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻』

2010-01-15 | 映画



      映画『にっぽん三銃士 おさらば東京の巻』
   
        『にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻』




 ★★★★★ ★★★☆☆

 監督 岡本喜八

 原作 五木寛之



『にっぽん三銃士 おさらば東京の巻』

 1972年 87分 東宝

 キャスト
      小林桂樹

      ミッキー安川

      岡田裕介

      加賀まりこ



『にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻』

 1973年 93分 東宝

 キャスト

      小林桂樹

      ミッキー安川

      岡田裕介
 
      田中邦衛




 映画『にっぽん三銃士 おさらば東京の巻』『にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻』を見た。

 底抜けに面白い。

 映画の間中、わたしは笑い続けていた。

 こりゃ、体に良さそうとほくそ笑むわたし。

 岡本喜八監督は文句なく面白いわ!




 




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イラン料理『アーブ・グーシュト』  わたしはこういった遊び心が好き。

2010-01-14 | 美術・文様・展示物




 ウルミエのバザールの中にあるアーブ・グーシュト専門店に入ったよ。

 アーブ・グーシュトはトマト味。日本でいう肉じゃがみたいで甘くない食べ物。

 壷で焼くアーブ・グーシュトの中には

     骨付き羊肉
     ひよこまめ
     じゃがいも
     トマト
     唐辛子
などがはいっているよ。

 
 

 写真右上の銀の容器にスープを入れて ナンをちぎって浸して食べる。

 トマト味のパン粥みたいな感じかな。


 壷に残ったお野菜や肉は容器の中の銀の棒(?先が広がってギザギザになっている重い棒)でつぶして食べるよ。

 トマト味のつぶれた肉じゃがみたいでとっても美味しいんだ。


 アーブ・グーシュトは高級レストランが美味しいとはかぎらないんだ。

 いつも行くテヘランのレストランでも食べたけれど、羊の脂が強烈だった。

 アーブ・グーシュト専門店(日本のうどん屋さんみたいな感じ)だと飲み物を入れても一人前が250円くらいかな。

 お安いのに、めっちゃ美味しいよ。

 アーブ・グーシュトは香辛料の苦手な日本人にも合うお味だと思う。


 

 上の写真は アーブ・グーシュト番外編。

 街角で見つけたよ。

 イラン人はお茶目でアーティストだな。

 わたしはこういった遊び心が好き。
  


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イランの冬至の日にはすいかを食べるよ。

2010-01-13 | イラン2007~2010(6回)


 

 イランのウルミエで出会った子

 かわいらしい女の子だな

 まるで西瓜の妖精


 

 イランでは冬至の日にすいかを食べるんだ

 冬至の日に赤い食べ物を食べると、健康になれるんだって




 写真の文字は

  冬至には西瓜を食べよう!

 なんていうようなことがかいてあるのかな?

 わたしには読めないよ。


 

 冬至といえば

 日本ならお大根を食べて

 温かい柚のお風呂に入りたいところだな








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5; 『◯◯◯◯◯ 第◯号 』より「ムハッラム月◯◯◯◯」

2010-01-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)






 2010年度 5 



      『◯◯◯◯◯ 第◯号 』より「ムハッラム月◯◯◯◯」

       

 

 某先生 著

『◯◯◯◯◯ 第◯号 』

 

 



 井筒俊彦著 の『意味の深みへ 東洋哲学の水位』のアーシューラーに関する部分を読んだ続きに、ある先生の論文を三度読んでみた。

 アーシューラーについて詳しく書かれていて、実際に見たことについての意味などがわかったのはうれしい。

 アーシューラーの午前中、二時間以上に渡って、たまたま出会ったイラン人の偉い方にアーシューラの案内をしていただいた。

 その方は地元でもかお聞きらしく、アーシューラーの裏道を見せて下さった。


 振る舞いようのアーブ・グーシュト(水・煮込み)をつくる場や英雄となられた戦死者の仮説部屋やそういった部分をみせていただけたのは幸運だった。

 そういったことも丁寧に解説してあった。

 

 アーシューラーの楽隊?などのど真ん中に連れていただき、ここで写真を撮れと再三促していただいたのには驚いた。

 イランでは
「アーシューラーを世界に伝えてほしい。」
という言葉を何度かきいた。

 逆に真っ向から異教徒に対して対立の態度を取る一般イラン人の方もいらっしゃった。



 イランでは多くのアーシューラーの写真を撮らせていただいた。

 ネットで調べると、イランでのアーシューラーの写真は非常に少ない。

 だが、知識の無いわたしが間違ったことを書くとイスラムの方に迷惑がかかるのではないかと思い、まだUPする決心がつかない。

 それほどまでにエネルギーと人々の思いが爆発したものだった。


 わたしはアーシューラーのことを考えると、未だに一晩眠れないでいることがある。


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4; 『意味の深みへ  東洋哲学の水位』より「五 シーア派イスラーム」 井筒俊彦 著

2010-01-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)






 2010年度 4 



      『意味の深みへ  東洋哲学の水位』

 

 井筒 俊彦 著

 岩波書店

 1985年12月10日 第1版

 P.306 2100円(+税)から

   五 シーア派イスラーム
     ーーーーシーア的殉教教者意識の由来とその演劇性ーーーー
     (P.157~P.196)

 


 アーシューラーやタアズィエの意味は難しくてわたしにはわからない。

 日本でも専門の先生方が本格的に研究なさっているらしい。

 旅行者のわたしはアーシューラーやタアズィエについて全く知らないので思いつくままに記すことにする。



 先日TU様から教えていただいた井筒俊彦著の『意味の深みへ  東洋哲学の水位』より【五 シーア派イスラーム ーーーーシーア的殉教教者意識の由来とその演劇性ーーーー】を何度か読むませていただいた。

 わたしなりによくわかった。


 
 唐突だが、わたしがイランに初めて行ったのは三年前のことだった。

 イラン到着のその日にテヘランの北のバザールに位置するモスクに行き、まず目にしたのは日本人であるわたしとイラン人との宗教観の違いだった。

 テヘラン北バザールにあるモスクはイスラム色が強い。

 見知らぬ親切なイラン人女性に連れられてモスクの中に入れてもらったまでは良かったが、視線が強い。

 突き刺すような視線はだんだん鋭くなり、そのうち見知らぬ親切なはずのイラン人女性はいつの間にかわたしの前から姿を消した。

 そしてわたしは散々な目にあった。

 これが初めてのイランの第一日目であった。(爆)



 イランのモスクは厳戒態勢のものから、チャードルさへつけずに中に入れるものがあるが、北バザールのモスクは前の方である。

 中全体がガラス,鏡張りに近い。目映いほどのモスク内に、女,女、女。

 ご存知だとは思うが、イスラムでは男女別の世界である。



 わたしは女性たちを見て、驚いた。

 入り口のドアや壁や中にある墓のような区切られた鏡ばりの部屋の鉄柵や鏡の何処かしこに、それらに口づけしたりおでこや頬をつけたりビンヅル様のように体に触れたりしながら大粒の涙を出して、人に見られようがおかまいなしにおいおいと泣く女性たちを見た。

 イスラム教を全く知らないわたしは、初めそれらの泣き叫ぶ女性群を観て驚いた。

 初めはまるで芝居のようにも感じた女性が、しばらくすると本当に悲しんでおられるように真剣さが伝わる。

 わたしは自分の身の置き場の無い異空間でもある真剣な宗教観をもつ人々の間に紛れ込んでしまったという感が強かった。


 
 昨年十二月の旅行中に観たアーシューラーやタアズィエは以前受けた上のような感覚を大掛かりにしたように感じた。

 間違っているかも知れないが、村や人や動物や臭いや色彩や音や闇と光や食べ物や戦死者や花や旗や全てのものが演劇性に満ちた儀式のように感じ、イランにいる間中興奮した。

 口では言い表せないくらいに宗教的にパワーのあるものであった。

 まさしくわたしは言葉も仕草も筋書きも意味合いも知らないイスラムの舞台空間に放り投げられ感じで、日本人である異教徒のわたしたちは右往左往した。

 多くの親切なイラン人に度々助けられたことは、わたしたちにとって幸運であった。



『意味の深みへ  東洋哲学の水位』ではアーシューラーについて、次のように記されていた。




    殉教のこの演劇性を、人々は、アーシューラー祝祭において、演劇的にしなおすのです。
   
    この象徴性豊かな宗教行事の示す異様な受難の演劇性こそ、シーア派イスラム文化の、他には全く見られない特徴なのであります。





 上は少ないわたしのイラン体験的で納得できる内容だった。今までわたしなりにモスクなどで感じた疑問も解決したと喜んでいる。

 

 今回の旅行中にわたしはアーシューラーやタアズィエを通して様々なものを見たり体験をした。

 今わたしは何の宗教色もくったくも無く日本の伝統芸能を楽しむことの出来る幸せをしみじみと味わっている。



 最後までイラン一旅行者の読書記録をお読み下さいましてありがとうございました。

『意味の深みへ  東洋哲学の水位』のアーシューラーやタアズィエの載った部分はコピーをして、大切に残しておきたいと思います。

 教えて下さいましたTU様、心より感謝申し上げます。

 ありがとうございました。


                   乱鳥

 



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3; 『井筒』他   観世流百番集

2010-01-12 | 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本


    『井筒』



























 S様に触発され、急に能楽『井筒』が読みたくなりましたので、観世流百番集を取り出して楽しんでみました。

 一度観世流百番集を取り出すと、声を出したりあれこれ読んでしまって時間が長いのが難点です。



 旅行中に手をけがしていたのですが,病院で診察を受けましたら折れていませんしひびも入っていませんでした。

 やっと病院に行くことが出来、一安心です。

 今は薬と痛み止めの貼り薬で激痛はとまっており、すこぶる機嫌の良いわたくしです。






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映画『歩いても、歩いても』2008年 是枝裕和監督 阿部寛  夏川結衣 樹木希林 原田芳雄

2010-01-11 | 映画


  映画『歩いても、歩いても』 



 ★★★★★ ★★★★☆

 2008年 日本

 
 監督 是枝裕和

 脚本 是枝裕和

キャスト 
 阿部寛

 夏川結衣

 樹木希林

 原田芳雄

 YOU

 高橋和也

 田中祥平



 日曜、日本映画専門チャンネルで『歩いても、歩いても』を観たがこれがなかなか良かった。

 二年前の夏の映画らしいが、淡々としたある日の出気毎を時間の流れを追って丁寧につくられたこの映画はわたしのお気に入り映画。

 各人の心の揺れ動きを見事に描き込んでいる。

 このお映画には悪人は一切出てこない。

 各人が各人の立場で受ける感情は、普段わたしたちが過ごしている同空間を描く。

 ちょっとした親切、ちょっとした意地悪。ほんのちょっとした牡丹の掛け違いが、意地空間を生きる自分以外の人には強っ句感じることがある。

 傷つかずに良い事柄で人は傷つき、人は悩む。

『人生はいつもちょとだけ間に合わない』といった終わりまじかの言葉の切なさ。

 人はそれでも一生懸命に相手を思い、自分を思って、一歩また一歩と一生懸命に歩む。


 両親が健在な頃、親を否定していたその自分が、ある日ふと気がついたかつかないかは知らないが、母と同じ道を辿る。

 母と同じ言葉を、まるで自分の考えのように自然に口から発する。

 歩いても歩いても、人は親から受けた言葉を自然に自分の体内に宿し、成熟する。


 映画の途中に、イントロ部分からいしだあゆみの歌がかかる。

 多分『ブルーライト・ヨコハマ』だと思う。

 この曲の途中に

     歩いても 歩いても 小舟(?)のように ・・・。
がかかる。

 映画題名がここから来たのか?

 映画に懐かしさを加えるには充分すぎるほどの効果的な音楽の使用だった。


 途中、樹木希林の入浴場面があった。

 突然水栓をひねり、入れ歯をころりと出して水で流し洗うといったシーンがあった。

 衝撃的だった。


 翌日の息子夫婦三人をバス停まで送る。連れ合い二人の家に帰る場面では下駄の音をからからと鳴らして寂しさを打ち消した。

 ここの下駄の音は少し大きいと感じる。

 余韻が打ち消された。

 ここは悠木千帆時代の『寺内貫太郎一家?』だったかの
「ジュリィイィーーー。」
といった一場面を思い浮かべ、本来のイメージを濁すのが、この映画では少々難。


 劇中のYOUが思いのほか良かった。

 何処までも自然体で、他人の言葉に畳み込み、または打ち消して独り言やこどもたちとの会話を盛り込んだ。

 ところが彼女特有の声色と話し方で、一向にうるさくなく、思い出の中のひとコマのような効果が生じる。

 本来、美しく品がいいからか。不思議な人だった。


 この映画でやはり外せないのが阿部寛。

 司会者は不思議だと言っていたが、こんなにはなった役者はいないのではないだろうか?

 貧困なイメージしか持ち合わせていないわたしには、彼以外は考えられない。

 また、阿部寛の今までとは違った魅力を感じる映画だったと感心している。


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やまとなでしこあん様へ

2010-01-10 | 乱鳥徒然 Rancho's room.




 やまとなでしこあん様へ





 成人式 おめでとうございます。

 やまとなでしこあんさま&お嬢様にとりまして、

 素晴らしい未来となりますように

 心からお祈りさせていただきます。



      


                  2010年1月   乱鳥

 
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2; 『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』 吉川弘文館 宮田登

2010-01-10 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫




 2010年度 2冊目  



      『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』

 

 宮田登 著

 吉川弘文館

 2006年5月10日 第1版

 P.226 2600円(+税)

 


 昨年宮田登先生の 『宮田登 日本を語る』シリーズ全16巻のうち半分の8たちを購入。

 まだ読んでなかった『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』を読了。


 過去わたしが読んだ日本を語るシリーズは
     2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、13、14 
の12冊であり、残り 4冊。

     1、12、15、16
になる。

 購入した8冊の中には1、12、15を含んでいないので、日本を語るシリーズはなかなかすべてを読むに至らないということになる。

 これは少々購入の仕方を間違ったかとも思うが、再読したいものを中心に購入したのだから仕方が無い。(笑み)

『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』も面白く得ると頃がおおかった。
 
 吉川弘文館の案内によると、津具のように目次が設定されている。



目次
=祈りの民俗(人は神仏に何を祈るか/民間信仰と現世利益/江戸時代に再編成された日本の宗教/奇怪なる神々/絵馬について/江戸の絵馬―絵馬の由来と変遷―/安産の神仏たち)/=俗信と心意(俗信の世界/日本民俗信仰に表われた“符呪”/日本人と匂い/辻のフォークロア/神霊・怪異の音/餅の呪力―里の食物誌―/日本の数信仰/名前のフォークロア―命名の心意―/俗信の諸相)/=世相と俗信(日本コスモロジー―現代における宗教の意味と意義―/現代都市の怪異―恐怖の増殖―/現代都市の命運―都市の民俗学序説―/民俗学からみた


『俗信の世界 4』では 
      絵馬、
      安産の神仏、
      言霊、
      鬼門、
      都市の禁忌
      人は神や仏に何を祈るのか
など、興味深い内容がわかりやすくとかれ、風邪の体をいたわりつつ楽しむのにはもってこいの本であった。

      餅なし正月
      左義長 
といった今の季節にふさわしい内容もこの本でも書かれており、興味深く読む。

 食事時娘にきかせ、楽しむ。

 そういうともうすぐどんどやき。




x著書(単著)
『生き神信仰』 塙書房〈塙選書〉、1970年
『ミロク信仰の研究 日本における伝統的メシア観』 未來社、1970年
『近世の流行神』 評論社、1972年 (のち『江戸のはやり神』と改題)
『原初的思考 白のフォークロア』 大和書房、1974年
『民俗宗教論の課題』 未來社、1977年
『叢書身体の思想6 土の思想』 創文社、1977年
『日本の民俗学』 講談社〈講談社学術文庫〉、1978年
『神の民俗誌』 岩波書店〈岩波新書〉、1979年
『新しい世界への祈り弥勒 日本人の信仰』 佼成出版社、1980年
『江戸歳時記 都市民俗誌の試み』 吉川弘文館、1981年
『都市民俗論の課題』 未來社、1982年
『女の霊力と家の神 日本の民俗宗教』 人文書院、1983年
『妖怪の民俗学 日本の見えない空間』 岩波書店、1985年
『現代民俗論の課題』 未來社、1986年
『ヒメの民俗学』 青土社、1987年
『終末観の民俗学』 弘文堂、1987年
『霊魂の民俗学』 日本エディタースクール出版部、1988年
『江戸の小さな神々』 青土社、1989年
『民俗学』 放送大学教育振興会、1990年
『怖さはどこからくるのか』 筑摩書房、1991年
『日和見 日本王権論の試み』 平凡社〈平凡社選書〉、1992年
『「心なおし」はなぜ流行る 不安と幻想の民俗誌』 小学館、1993年
『山と里の信仰史』 吉川弘文館、1993年
『民俗文化史』 放送大学教育振興会、1995年
『ケガレの民俗誌 差別の文化的要因』 人文書院、1996年
『老人と子供の民俗学』 白水社、1996年
『民俗学への招待』 筑摩書房〈ちくま新書〉、1996年
『民俗神道論 民間信仰のダイナミズム』 春秋社、1996年
『歴史と民俗のあいだ 海と都市の視点から』 吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、1996年
『正月とハレの日の民俗学』 大和書房、1997年
『日本の50年日本の200年 日本人と宗教』 岩波書店、1999年
『冠婚葬祭』 岩波書店〈岩波新書〉、1999年
『都市とフォークロア』 御茶の水書房、1999年
『都市空間の怪異』 角川書店〈角川選書〉、2001年
『宮田登日本を語る』 吉川弘文館、2006-2007年
*(1)民俗学への道
*(2)すくいの神とお富士さん
*(3)はやり神と民衆宗教
*(4)俗信の世界
*(5)暮らしと年中行事
*(6)カミとホトケのあいだ
*(7)霊魂と旅のフォークロア
*(8)ユートピアとウマレキヨマリ
*(9)都市の民俗学
*(10)王権と日和見
*(11)女の民俗学
*(12)子ども・老人と性
*(13)妖怪と伝説
*(14)海と山の民俗
*(15)民俗学を支えた人びと
*(16)民俗学の方法
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【古典講座『 土佐日記 』を楽しむ。】 2

2010-01-10 | 紀貫之



 『土佐日記』



 今年初めての講義は古典。同時に、古典講座終了。

 次回は初夏か・・・。

 思えばこの講座は行ったり行かなかったりといったいい加減な受講者のわたしですが、かれこれ5、6年もお世話になっている。

 今回は9月の留守を拭えば、前回出席。実質上の皆勤賞である。
 


 紀貫之の『土佐日記』はたった2コマの授業だったが、家にある岩波のそれと照らし合わせて楽しんだ。

 わたしは以前『土佐日記』をまじめに読んだことが無かった。


 わたしの習う先生は有名古典学者の師事された方で、まじめを根本とする女子だが、さすがに古典をやっておられるとあって話はすこぶる面白い。

 真面目な顔でいろいろなこと!を論じていかれる様は心地が良い。

 エロ話やギャグにはとどまらない。


 この先生.顔は風吹ジュンを奈良っぽくされた感じの美人だが、声が太い。

 出来る女なのである。

 授業中面白い箇所になると先生は低い声でお笑いになる。

「ぐひゃひひひゃひひ~~。」


「ぐひゃひひひゃひひ~~。」
はわたしにとっては出来る女の象徴である。


 ところでこの『土佐日記』は長い船旅の上に起こった記録を主としている。

 男性の貫之が女性に成り済まして

       【男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。・・・・・・ ・・・】

という学校でも暗唱させられた名台詞を書いて退けるが、その日記録という当時の男性がなせる内容を何処かしこに記し、女性になりきれてない部分がちらほら目につく。


 多少男として細かで愚痴も多い『土佐日記』だが、女性の立場をとるには似つかわしいと申したいか?
 
 最後、こんなものは破り捨ててしまおうと書いて残すところなどは、文学だと感じる。


 先生に教えていただいた角川ビギナーズクラッシックの『土佐日記』だが.調べると本当にわかりやすそうだ。

 わたしは貫之にも関係する業平を選ぶ。

 Netで角川ビギナーズクラッシック『伊勢物語』を注文。

 本が届いたならば本棚に座り込んでいる岩波の中から『伊勢物語』を取り出して併読して楽しむ予定だ。


 これでよし!

 今年こそは、業平様を具体化するよ。
 

コメント (2)
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