切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『アイーダ』 大野和士 指揮 (王立モネ劇場)

2007-11-29 00:08:48 | Life’s OPERA!!
これは、NHK-BSで放送されたものを録画していたので、費用ゼロ。でも、これで大野和士にどんどん浪費しちゃいそうな予感が・・・。

ヴェルディの「アイーダ」といえば、スエズ運河開通記念に依頼されたという大作で、エジプトの武将と女奴隷アイーダ、エジプト王の娘の三角関係という、少女マンガ的にスケールの大きな恋愛物オペラ。

で、今回ご紹介の映像は、いま流行のいわゆる「現代的な演出」というやつで、シンプルで象徴的な舞台装置に、原色と影を有効に組み合わせた演出。人物の動きは極度に省略され、能舞台の橋掛かりの出を思わせるような足取りで深紅の衣装の女性が登場する始まりからして、圧倒的にスタイリッシュ!

まだ、駆け出しのオペラ好きとしては、半端にSFもどきの「現代的な演出」にはしらけてしまうものの、こういう映像の大人な雰囲気だったら、素直にかっこいいって思えますね。

指揮は、NHKのプロフェシュナルという番組にも取り上げられたという大野和士。

わたしはそのときの放送は見てなかったので、番組HPに載っている事しか良くわからない。

ただ、この映像の舞台の演奏は静謐で細部にまで張り詰めた緊張感が漂うような、いい演奏だったなあ~と、NHKの洗脳(?)とは関係なく、思いました。

もっとも、「アイーダ」というオペラは本来、音楽も舞台も派手派手しいものらしくて、「盛り上がりに欠けた演奏」という感想を持つ人もいるみたいですね。(ネット・サーフィンしていたら、そういう感想を幾つか発見して、そうなのかって思いましたけど。)

でも、このスタイリッシュな演出の舞台なら、こういう静謐な演奏でピッタリなんじゃないって感じがするんですけどね。

まあ、通常の演出のもの(?)をまだ見てないので、あとで感想が変わるかもしれませんが…。

ところで、王立モネ劇場って行ってみたいなあなんて思っていたら、大野和士って別の劇場に移るんですってね。

・指揮者 大野和士 最新情報

それに、スケジュールを見ると忙しいらしい。一度はヨーロッパで生を見てみたい指揮者だなあ~。日本人が大挙して観に来てたらイヤだけど。

ヴェルディ 歌劇《アイーダ》王立モネ劇場 2004年

TDKコア

このアイテムの詳細を見る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 期限切れマックと飽食の時代! | トップ | 三面記事がニュースのトップ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Life’s OPERA!!」カテゴリの最新記事