読書の秋というと、カーディガンを着た女性がテラスの藤掛椅子に座って物憂い午後を紅茶を片手に…、なんて調子でやってると白髪もはやく増え、頭もはやくぼけてきて、ろくな歳のとり方をしないに決まってる。(そんな人が世間知らずでオレオレ詐欺なんかに騙されるんだな、きっと。)
椅子から飛び起きて、早足で大股に歩きたいわたしの読書は斜め読みのガンガン読み飛ばしが基本だけど、騙されたくなくて自分の頭で考えるために必要なものは、華麗な毒舌を使いまわす知性だってことに、今決めた。そんな最高の知性の書が『カポーティとの対話』という本。
一体わたしはこの本を何回読み返したことだろう。『ティファニーで朝食を』の作者との対話を納めたこの本は、同時代の作家への凄まじい悪罵の連続だ。しかし、どんな美辞麗句より、この凄まじい悪罵の数々の方が、人生の豊かさや言葉の持つイメージの豊饒さを伝えてくれるのは、言葉の持つ機能のなんと皮肉なことだろう。
そういえば気の抜けたようなことしか言えないオヤジって、大抵他人に無関心だし、本気で他人に目を向けようと思えば、人は誰でも毒舌家にならざるを得ない。
自らを「わたしはアル中でヤク中でホモで天才である。」と言ってのけたカポーティ。
確かに毒舌で<人生の達人>というと、同性愛系の人が多い感じもするな…。
因みにわたしの毒舌師匠は、あと森茉莉とヴァージニア・ウルフの二人。
PS:わたしが今年読んだ本の(今のところの)ベストは『野中弘務 差別と権力』魚住昭著と『漫画に愛を叫んだ男たち』長谷邦夫著の2冊かな。
椅子から飛び起きて、早足で大股に歩きたいわたしの読書は斜め読みのガンガン読み飛ばしが基本だけど、騙されたくなくて自分の頭で考えるために必要なものは、華麗な毒舌を使いまわす知性だってことに、今決めた。そんな最高の知性の書が『カポーティとの対話』という本。
一体わたしはこの本を何回読み返したことだろう。『ティファニーで朝食を』の作者との対話を納めたこの本は、同時代の作家への凄まじい悪罵の連続だ。しかし、どんな美辞麗句より、この凄まじい悪罵の数々の方が、人生の豊かさや言葉の持つイメージの豊饒さを伝えてくれるのは、言葉の持つ機能のなんと皮肉なことだろう。
そういえば気の抜けたようなことしか言えないオヤジって、大抵他人に無関心だし、本気で他人に目を向けようと思えば、人は誰でも毒舌家にならざるを得ない。
自らを「わたしはアル中でヤク中でホモで天才である。」と言ってのけたカポーティ。
確かに毒舌で<人生の達人>というと、同性愛系の人が多い感じもするな…。
因みにわたしの毒舌師匠は、あと森茉莉とヴァージニア・ウルフの二人。
PS:わたしが今年読んだ本の(今のところの)ベストは『野中弘務 差別と権力』魚住昭著と『漫画に愛を叫んだ男たち』長谷邦夫著の2冊かな。
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