＜訃報＞ 八代目橘家圓蔵

ここのところ高座から遠ざかっていた人とはいえ、訃報には驚きました。ご冥福をお祈りいたします。

タレントとしての活動は他の方に譲るとして、談志がすすめたという古典落語に回帰してからがちゃんと見直されるとよいですね。志ん生と重なる噺も結構やっている人だし、実は志ん生の持っていたある種のフラにいちばん近いものがあったのは、案外この人なんじゃないかって、今になって思います(ただ、志ん生の幅広さはないんだけど…。）。立川志らくが自著のなかで、自身のスピーディーな落語に圓蔵の影響を語っていますし、ね。それに、このひと、応えるときの変な間が面白いんですよね～。

とはいえ、落語もさることながらわたしが一番思い出深いのは、NHKで放送した談志10時間特集で、兄貴分談志のエピソードを高田文夫や毒蝮三太夫と語った映像。嬉しそうに、無茶苦茶な話を語るんですよね、これが。

あと、談志の全集に入っていた「談志・円鏡 歌謡合戦」もますます貴重な資料になってしまいました。

個人的には、東宝名人会の音源の「反対車・たぬき・猫と金魚」を推薦しようと思ったんだけど、廃盤（？）みたいなんで、下記のDVDで。

ということで、年末にむけて、いろんな噺家の高座でこの人の話題が出るんだろうな～。

	NHK-DVD落語名作選集 橘家圓蔵 八代目
	クリエーター情報なし
	ユニバーサルJ

	ひとり会落語CD全集(2)
	クリエーター情報なし
	日本コロムビア