最近は自分も年を取ったので、人の訃報聞くと、「この人、やりたいようにやれた人なのか」って気になるんですよね。その談でいうと、三遊亭円楽の訃報を知って思ったは、「悔しいだろうな」ということ。ご冥福をお祈りいたします。
圓生のカセットテープ、CD、DVDは結構持ってるし、かなり愛聴していました。五代目圓楽のテープ、CD、映像類もそれなりの本数聴いていますけど、率直に言って、わたしは六代目三遊亭圓楽の高座にほんの少ししか接することができませんでした。
ご本人も、圓楽襲名の時に、師匠の圓生や五代目圓楽のような噺家としての足跡を残していく意欲十分だったと思います。それは、改めて口上なんか見ていても感じます。でも、襲名後は病気との戦いになるなんて、本人も予想してなかったんじゃないでしょうか。
で、こういうのは他人事ではないな~と、最近は思うようになりました。比較的早く亡くなった作家の西村賢太みたいに、好きなように生きたであろう人なら、冒頭の「この人、やりたいようにやれた人なのか」ってあたりでモヤモヤしないんだけど、圓楽は「こんなはずでは」と思った口だと思うんですよね。だから、7か月ぶり涙の高座復帰「みっともなくてもいいから、死ぬまでやります」という映像にはもらい泣きしました。
加えて、笑点のメンバーって、「笑点でのタレントとしての顔」と「純粋に噺家として顔」の両方でイメージ残すのが大変なんじゃないかと思います。その意味では、歌丸は偉かった!わたしはこの人の怪談噺のCDを凄く愛聴した時期があったし、「髪結新三」なんかもよく聴きました。一方で、正月の高座で「火焔太鼓」を生で聴いたときは楽しかった!志ん生、志ん朝の幻影を知っている落語ファンから、笑点しか落語家を知らない人まで楽しませる高座でしたから。
ということで、圓楽の訃報が笑点の話ばかりで、落語の話が出ないのが本人も不本意だろうなと思います。
わたしは、圓生の芸の広さ、五代目圓楽のおおらかなスケールに比べて、六代目圓楽は、深川生まれということもあって、小気味のいい高座だってイメージで、語り口で言ったら、八代目可楽なんかの渋さに通じる人だと思っていました。実際、いい具合に年を取って煙管の似合いそうな、可楽っぽい風貌になってきてましたし。
ということで、わたしなんかは、追悼できる立場でもないんだけど、人生ちょっと勇み足でも好きなことをやった方がいいな~と思う今日この頃です。
とりあえず、当面は、圓生、五代目圓楽、六代目圓楽の「死神」を聴き比べようと思います。(これは、金馬、談志もいいですけどね。小三治のはあんまり好きじゃない。)
そして、今後の一門の名跡継承も気になるなあ・・・。
6代目三遊亭圓楽 襲名披露口上(tv放映版)
三遊亭圓生 死 神
落語 5 三遊亭圓楽(五代目)2 死神
落語 6 三遊亭圓楽(六代目) 死神
六代目三遊亭圓楽襲名記念 三遊亭楽太郎十八番集 二
圓生のカセットテープ、CD、DVDは結構持ってるし、かなり愛聴していました。五代目圓楽のテープ、CD、映像類もそれなりの本数聴いていますけど、率直に言って、わたしは六代目三遊亭圓楽の高座にほんの少ししか接することができませんでした。
ご本人も、圓楽襲名の時に、師匠の圓生や五代目圓楽のような噺家としての足跡を残していく意欲十分だったと思います。それは、改めて口上なんか見ていても感じます。でも、襲名後は病気との戦いになるなんて、本人も予想してなかったんじゃないでしょうか。
で、こういうのは他人事ではないな~と、最近は思うようになりました。比較的早く亡くなった作家の西村賢太みたいに、好きなように生きたであろう人なら、冒頭の「この人、やりたいようにやれた人なのか」ってあたりでモヤモヤしないんだけど、圓楽は「こんなはずでは」と思った口だと思うんですよね。だから、7か月ぶり涙の高座復帰「みっともなくてもいいから、死ぬまでやります」という映像にはもらい泣きしました。
加えて、笑点のメンバーって、「笑点でのタレントとしての顔」と「純粋に噺家として顔」の両方でイメージ残すのが大変なんじゃないかと思います。その意味では、歌丸は偉かった!わたしはこの人の怪談噺のCDを凄く愛聴した時期があったし、「髪結新三」なんかもよく聴きました。一方で、正月の高座で「火焔太鼓」を生で聴いたときは楽しかった!志ん生、志ん朝の幻影を知っている落語ファンから、笑点しか落語家を知らない人まで楽しませる高座でしたから。
ということで、圓楽の訃報が笑点の話ばかりで、落語の話が出ないのが本人も不本意だろうなと思います。
わたしは、圓生の芸の広さ、五代目圓楽のおおらかなスケールに比べて、六代目圓楽は、深川生まれということもあって、小気味のいい高座だってイメージで、語り口で言ったら、八代目可楽なんかの渋さに通じる人だと思っていました。実際、いい具合に年を取って煙管の似合いそうな、可楽っぽい風貌になってきてましたし。
ということで、わたしなんかは、追悼できる立場でもないんだけど、人生ちょっと勇み足でも好きなことをやった方がいいな~と思う今日この頃です。
とりあえず、当面は、圓生、五代目圓楽、六代目圓楽の「死神」を聴き比べようと思います。(これは、金馬、談志もいいですけどね。小三治のはあんまり好きじゃない。)
そして、今後の一門の名跡継承も気になるなあ・・・。
6代目三遊亭圓楽 襲名披露口上(tv放映版)
三遊亭圓生 死 神
落語 5 三遊亭圓楽(五代目)2 死神
落語 6 三遊亭圓楽(六代目) 死神
六代目三遊亭圓楽襲名記念 三遊亭楽太郎十八番集 二
この期に及んで初めて圓楽さんの落語を聴きました。
お富さんからの「死神」。
こんなにべらんめえなんですねぇ。
恥ずかしながらビックリしました。
ご指南ありがとうございました。
合掌です。
コメントありがとうございます。
六代目圓楽のCD三枚(三枚セットとしても出ています)ですが、解説を小遊三が書いていて、文章が良いんですよね。
それと、八代目可楽みたいだって、納得していただけました?
秋は、「死神」を聞くのにいい季節かもです。