歌舞伎座建て替え問題と慎太郎。

石原慎太郎都知事が、当初松竹が出した歌舞伎座改築案に「銭湯みたいで好きじゃない」と難色を示したって！アンタ何様って感じ・・・。というか、都知事がこういう発言するのって、越権行為だって気がするんですが、このあたりどうなんですか？

・歌舞伎座、装飾を抑え現代風に　建て替え計画案提出

もちろん、用途地域の問題なんかもあるから、都知事のご意見を伺うこと自体当然なのかもしれないけれど、所詮私企業のやることにつべこべいうセンスって、どうなんでしょうかね？

ところで、石原慎太郎といえば文士劇で助六を演じたことがある人だし（因みに、そのときの意休は三島由紀夫で、揚巻は有吉佐和子だったとか。）、東京ＭＸテレビの記者会見で思いっきり遊ばれている記者クラブの連中よりは歌舞伎に関する素養はあるんだろうけれど、結局、伝統破壊主義者みたいな輩ですからね～。あんまり、伝統演劇に愛はないんじゃないのかな？とりあえず、「銭湯破壊主義者」ではあるようだ？！

しかし、歌舞伎座の改築自体に話を戻すと、今回の完成予想図はなんとも中途半端な代物でわたしはどうも疑問をもちました。

歌舞伎座は浅草と並んで外国人の写真撮影スポットなんだし、税制優遇でもなんでもして、愛されている今の外観を保つべきだっていうのが、「観光立国」なんてちょっと前までいっていた政治家の役目なんじゃないんですか？

こういうときにたいした発言をしないから、右寄り政治家の伝統に対する感覚って疑わしいんですよね～。

ところで、小泉純一郎のコメントも気になるな～。

どこかの報道機関で、歌舞伎座改築問題のアンケートを政治家にとったらどうでしょう～。

因みに、わたしは「日の丸・君が代」より、歌舞伎や文楽みたいな庶民文化のほうがよっぽど守るべき文化だと思っていますがね～。


ＰＳ：「文士劇」について知りたい方は以下の本をどうぞ！

わが人生の時の人々 (文春文庫) 石原 慎太郎 文芸春秋 このアイテムの詳細を見る