本好きの下剋上 第三部 領主の養女 全5巻
転生先で大好きな本を作るために
作者、香月美夜
イラスト、椎名優
転生先で大好きな本を作るために
奔走する物語の第三部。
第一部で平民、
第二部で神殿の青色巫女見習い、
第三部では領主の養女になりました。
名前もマインからローゼマインに。
平民だったマインは亡くなったことにして
貴族のローゼマインとして養女になったので
平民時代の家族とは家族として振る舞っては
いけないという契約魔法をしています。
魔法で契約しちゃってるので、
こっそりとか隠れてとか無理だよねと
思ってましたが、
あくまで貴族と平民という立場のまま
会うことは可能だったり、
手紙はセーフだったりと
細い糸が切れないように大事に掴んでます。
貴族編に突入したことで、
長い名前の登場人物がドパっと増えて、
頭がこんがらがりそうでしたが、
主要人物はなんとか。
養女となり神殿長となったローゼマインは、
貴族の常識が分かってないので、
また色々とやらかします。
全神殿長のせいで、
色々と悪習が蔓延ってるせいで一悶着も。
それでもローゼマインは突き進み、
ハッセに製紙工場を作り、
魔石の採集をし、
ヴィルフリートの教育見直し計画をし、
フェルディナンドの演奏会を開き、
ブリギッテに新しい衣装を作り、
イルクナーにも製紙工場を作り、
ヴィルフリートへの罰を軽減させ、
魔力圧縮法を教え、
攫われたシャルロッテを救出し、
その時に捕まって毒を飲まされ
魔石で作ってた薬に浸かって
約2年間の眠りにつき、
体の成長はせずに目覚める。
という目まぐるしい出来事の中で、
印刷を発展させるためにも色々やってたり
そういえば手押しポンプも開発してたな。
第三部は、とにかくフェルディナンドが
ローゼマインに振り回されてると思います。
かなり色々と頑張ってくれてると思うよ。
ローゼマインはローゼマインなりに
フェルディナンドを大事に思ってるので、
働きすぎだと注意したり、
働かせすぎだと領主に進言したり
してくれてます。
ローゼマイン自身がフェルディナンドの仕事を
増やしてることには
あまり気が回ってないと思うけど。
それがローゼマインの凄いところなのかな。
そんなわけで、
2年の眠りから目覚めたローゼマインは
何を思い何をすることになるのか。
流石に第四部は貴族のままではありますが、
主力舞台は貴族院になるようです。
領地を飛び出して、また世界が広がります。
他領に嫁いだ領主の姉が暗躍を始めてますが
ローゼマインたちは領主を守りぬくことが
できるのか。
ローゼマインにも危険はついて回りそうです。
目まぐるしく舞台が変わっていくのが、
本好きの下剋上の面白いところではありますが
貴族のドロドロはしんどいので、
少しは平穏な時間も流れてほしいな。