ブスに花束を 1〜8巻
漫画、作楽ロク
全12巻だそうです。
12巻でめでたしめでたしなのかと思ってたら
わりかし早く両思いになった表紙の2人。
花ちゃんは上野くんとの関係を
親しい友人にだけ教えて他には内緒に。
自分が彼女であることで、
上野くんの評判が下がることや
上野くん(や花ちゃん)が傷つくことを
偏見で言うだろう人たちが必ずいることを
恐れての判断。
英断だと思うよ。
少女漫画らしい設定ながらも
なかなかに鋭い漫画です。
少女漫画らしいと書きはしたけれど、
少女漫画に出てくるブスは
それでブスはないだろうというこたが多いし
眼鏡を外せばブスじゃないとか
メイクや服装を変えればブスじゃないとか
痩せればブスじゃないとか
じゃないブスがほとんどの中、
ちゃんとしてる漫画だなという
とっても失礼な感想が最初でした。
しかも、ちゃんとネガティブ。
“私なんかが” と自己肯定感が低いし
悪い方に考えがちです。
でも、相手のことを悪く言うことはなくて
“どうせ”とクサったりもしなくて
優しいのが花ちゃんの良いところ。
ちゃんと相手の話を聞くことも
信じることもできる。
それはやっぱり、
自分の娘カワイイ!と本気で言えるご両親の
おかげだろうなと思うのでした。
一方、イケメンで優しくてスポーツ万能と
完璧そうな上野くんですが、
超天然で人を疑うことを知らないので
空気が読めなかったり
ニオわせは気づかずスルーなので
親しい友達からは少々ポンコツ扱いです。
ほんと、よくぞ花ちゃんの良さに気づいた。
そして、花ちゃんのためなら
2人の仲を隠すことにできるのもエライ。
ポンコツなのでダダ漏れて親しい友達には
即バレしてしまうけどね。
それ以降は、友達たちも協力してくれることで
何とかポンコツ上野くんも隠し通せてます。
しかし、頑張ってる花ちゃんを心から可愛いと
思える清らか上野くんは凄いと思うよ。
芸能人でもいないんじゃなかろうかと
思ったけど、
イメージ的には花男の頃の平野紫耀くんかな。
ライバルだった鶯谷ちゃんが
いつのまにやら花ちゃんの友達になって
色々と察して気を回してくれるが
本当に良い子。
こんだけ人の気持ちが読めてしまうと
さぞかししんどかっただろうなと。
主人公カップルの不器用な2人も可愛いですが、
周りの友達たちも健気で可愛い。
今後、
学年が上がって後輩が出てきたり、
周りの友達の方のカップリングが進んだり
色々とありそうですが
王道のハッピーエンドに向かって
健気に頑張っていくんだろうなと
安心して読める漫画です。