後宮の検死女官 1巻
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漫画、おの秋人
原作、小野はるか
キャラクター原案、夏目レモン
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ぐうたら女官×腹黒宦官の
中華後宮検死ミステリー。
後宮ミステリーものといえば
今アニメ放送もされてる“薬屋〜”が有名ですが
それと似た感じですが、
こちらの方が色んな意味で生々しいです。
大光帝国皇帝の妃の1人が亡くなり、
妃は皇帝の子を身籠もってて
棺の中で死んだ子が産み落とされていた。
死んだ赤子は母を殺した首謀者を探すために
後宮を夜な夜な歩き回っているという噂が。
皇帝に寵愛され後宮のトップにいる梅婕妤が
幽鬼が怖いと皇帝に泣きつき、
これを好機と皇后が騒動の沈静化に乗り出し
美貌の宦官 延明を送り出す。
延明は梅婕妤がまとめる後宮の牙城を崩すべく
幽鬼問題の沈静化を図りつつ
後宮の女官を誘惑して内通者にしたい。
そんな延明が出会った、
肝がすわってるのか ぐうたらなだけなのか
不思議な女官 桃花。
彼女は
“死者が分娩するの普通のことなのに” と言う。
桃花は検死が出来る女官だったのでした。
そんな時に死んだ女官が幽鬼の呪いで死んだと
騒ぎになる。
延明は桃花に検死してもらい
女官が病死であることを突き止める。
これで呪い騒ぎは なんとなく沈静化する。
延明の恩師 甘甘が病児殺しの疑いで捕まる。
甘甘は無罪を訴えており延明はそれを信じる。
桃花に病児の検死をしてもらい
病児の殴打痕は自作自演で服毒死であることが
判明する。
これで甘甘が無実である可能性は高くなった。
ならば、誰か病児を…。
というところで以下次巻。
延明が宦官になったのは
無実の罪でだったりします。
宦官というのは、
簡単に言っちゃえばアソコを切られてる
生殖機能のない男性で
そのため後宮を出入りできる男性なんですが、
延明が宦官にさせられた時のことや
その後に無実が判明しても後の祭りである
口惜しさや恨みとか
なまじ美貌があるために酷い目にあう
腹立たしさとかが本当に生々しい。
読んでて痛い…痛いってなりますが、
延明が少しでも心安らいでくれないかなと
ついつい読み進めてしまいます。
結局、最初の亡くなった妃を殺した首謀者も
見つかってないし、
これからどうなるのかな。