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死役所 25巻 漫画 ネタバレ感想

2024年09月11日 21時04分00秒 | 漫画と本とアニメとドラマとCD
死役所 25巻
漫画、あずみきし
死んだら行く役所にやってくる人たちの人生と
死役所で働く死刑で死んだ人たちの物語。



今巻は表紙に主人公のシ村が描かれてるので
お話が進むのかと思いました。

シ村が冤罪を受け入れた経緯が語られました。

死役所にやってきたのは
シ村が冤罪ではないかと思っていた
不条理と向き合った冤罪被害者ので従兄弟。
(従兄弟の冤罪から他の冤罪かもしれない事件
を調べていて知っていた)

シ村に声を掛けて、冤罪だったかを問います。

自分の従兄弟と同じように
警察が犯人と決めつけ導きたいストーリーを
語らされたのではないかと。

どうやらシ村も同じだったようです。
この取り調べした人、シ村が犯人だと
本当に思っていたのかな?

シ村が状況に合う証言をするよう誘導しまくる
というか、違ってたら言い直させて
言い直させたとこはカットして
しかも言ってないことも付け足して調書に
サインさせて、
そこから類似した別件の罪も着せていく。

シ村が冤罪を受け入れたのは
自分が犯人でないとなったら
次に疑われるのが妻ではないかと思ったから。

妻だけは守りたい一心だったんだね。
途中、葛藤もするし妻を疑いそうになるし
本当に自分がやった気分になるしで
苦しみますが、やっぱり自分が冤罪を受入れる
ことが正しい道という結論になります。

その話を聞いて、警察に腹を立てる彼に
シ村は『真犯人より警察を怨むんですね』
という。

そういえばそうだなと思い、
自分の従兄弟の真犯人は誰か知ってるか問い
当時の近所の中学生だと言われ驚く。
この人もすでに死んでるそうで、
犯行動機は犬に吠えられたからだそうです。

彼より先に死んだ冤罪の従兄弟は真犯人を
知っているの聞かれ、
『聞かれなかったから答えていない』
というシ村。

その役所仕事的な返答に驚きますが
従兄弟は知らなくて良かったと思います。

しかし、その従兄弟の兄は
真犯人を一生懸命探していたので
彼が死んだら教えてあげてほしいといいます。

もしも会えればそうします。
と答えるのでした。

実は、この従兄弟の兄と彼は
真犯人探しで住民たちに話を聞いて回ってる時
話しています。
真犯人は“警察はバカ”とか楽しそうに話してて
彼は少しだけ違和感を感じますが
気づかなかったんですよね(そして忘れてる)
それが読者は気づいてしまう描き方が絶妙。


ちなみにシ村の真犯人ですが、
娘殺害の真犯人はわかってません。

追加された方の真犯人は、
シ村が捕まる前に犯行を苦に自殺してました。
(警察は自殺の理由をキチンと調べなかった)




おはぎ屋の頑固おばあさんのお話。
弟子になりたいと、
しょっちゅう手紙をくれる男の子に
頑なに返事しないし会わないおばあさん。

店番の姪っ子さんが
うまい具合に誤魔化してくれますが
そんな事せんでいいのにと憤ってたりします。

そんな おばあさんが心筋梗塞で亡くなります。

おばあさんは、
自分の味は自分で終わりでいい
男の子にはたくさんの選択肢から未来を選んで
欲しいと願っていたようです。

そんなおばあさんの心残りは
缶に大事にしまってた手紙を残してきたこと。

姪っ子は見つけて、
ほんと頑固なんだからと微笑むのでした。




結婚して幸せになってくれて心から嬉しいと
思える友達から、定期的に送られてくる
子供の成長を喜ぶ写真。

その友達が亡くなったと聞き驚く。

しかも、とっくに離婚していて
送られてきていた写真は
元妻からの送られてきていたものだった。

知られたくない恥か
同情されたくなかったのか
ただ幸せだと思ってて欲しかったのか…。

深入りしないシ村さんは
そんなこと詮索せず処理したので
真相は分からず仕舞い。

という切ないお話で25巻はおしまい。

もしかしたらシ村さんは話を聞いてたかも
しれませんけどね。
ハヤシさんに話さなかっただけで。


そして、死役所は次の巻に前の巻の“お客さま”
が簡単に紹介されてるんですが、
そこで そういう人だったのかと思うことが
あります。

今回の最後の人の答え合わせは26巻
ということになるのですが、
26巻ネタバレです。
“友達との約束を守り続けた生真面目な会社員”
なんだそうです。

ということは、友達に幸せであってほしいと
結婚式で言われてたことを守って
幸せを演じ続けた人ということなんでしょう。



25巻、色んな意味で深かったです。
もう25巻なんですね。色褪せないなぁ。

11巻で出てきた人の従兄弟が出てくるとは
長いシリーズだからこそです。

シ村さんが何を思って死役所にいるのか
だいぶ鮮明になりましたが、
最後までは長そうです。

長そうだけど長くていいよと思ってしまう。
まだまだ続いてほしい漫画です。




          
         





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