終末のワルキューレ奇譚
ジャック・ザ・リッパーの事件簿 1〜2巻
作画、イイヅカケイタ
原作、週末のワルキューレ
終末のワルキューレのスピンオフ。
終末のワルキューレでは
第4回戦でヘラクレスと戦って勝利した
殺人紳士ジャック・ザ・リッパーの生前の話。
作画がメッチャ良いです。
原作の絵に近く、
ジャックもイギリスの風景もカッコいい。
アップルパイが美味しそう。
善悪でいうな悪なのに、
ジャックはなんでこんな魅力的なんでしょう。
というか、
本編でも “騙し” まくってたジャックですが、
まさかのジャックがジャックじゃなかった。
色んな殺人をしてるから
色んな呼び名を持ってるようですが、
娼婦殺しの切り裂きジャックは別人で、
“名無しの権兵衛”(ジャック)が
殺してました。
家族の為に身を売る覚悟をした女の子を
殺そうとする娼婦殺しの本物を
女の子を助けるように殺す名無しの権兵衛は
気を失ってる彼女にお金も渡します。
感情の色が見えるジャックは、
その感情の色が好みかどうかで
殺す殺さないを決めてるようです。
殺しを楽しんでるのも確かなんですけどね。
どうやら、その腕を買われて
とある組織から殺し屋として依頼を受けたりも
しているようですが、
決めるのは色を見てだそうです。
ターゲットが雇っていたボディガードも
殺したので、
そのボディガードが所属する組織
“マザーグース”から目をつけられるジャック。
色んな仕掛けと連携の巧みさで
完全敗北するジャックですが、
川に流されたおかげで命拾いします。
助けてくれた少女は
ジャックと縁深い人と繋がっていて
その人は亡くなってしまってました。
(殺されたようです)
なので、お墓参りに行ってみたら
そこにはマザーグースのNo.1が!
再会に喜ぶジャックは再戦を挑むのか!?
というところで以下次巻です。
ジャックは
正義の為に殺しをしてるわけではないし
生きる術のためにやってるわけでもない。
母を殺した時よりも美しい色を探すという
生きてる理由ではあるみたいだけど。
アップルパイに喜んでる姿が可愛いのが狡い。
裏の裏の裏の裏をついてきたと思ったら、
更にまだ裏があるような展開で面白いです。