こはる日和とアニマルボイス 全8巻

漫画、加藤えりこ

主人公の高校生の小陽くんが
愛犬のひよりとともに、
義兄で大学講師をしている
真樹さんと一緒に暮らすことになる。
真樹さんは動物にアホほど好かれる体質で
動物の声も聞こえている。
本人は否定してるけど。
真樹さんのは仏陀レベルなので、
野生の動物たちが寄ってくるだけでなく
他所様のペットやら
動物園や水族館の動物まで脱走して
真樹さんに会いに来てしまうほどです。
そして、
真樹さんの幼馴染の朝比奈さんは獣医師。
朝比奈さんは治療するのに
動物から症状を聞き出すのに
真樹さんを頼るもあしらわれるが
純粋無垢で真っ直ぐな日陽くんは
動物たちを助けたいと思い
真樹さんにお願いする。
真樹さんも日陽の頼みには弱く、
“〜と言っている気がする”
というバレバレな感じで書き出してくれる。
そして腕のいい獣医師である朝比奈さんに
バトンタッチして治療ができる。
朝比奈先生(と真樹さん)は
函館のドリトルと呼ばれてます。
というお話。
小陽くんと常に一緒の犬のひよりが可愛い。
いや他の動物たちも可愛いし、
小陽くんも可愛い。
動物同士は会話が出来る設定なので、
ところどころに動物たちだけで
ワイワイガヤガヤやってて楽しい。
みんなどんだけ真樹さん好きなんだって。
でも真樹さんが安易に
動物の声がわかると言わないのは、
子供の頃に聞こえていても
無力でどうすることもできなかったことが
たくさんあったから。
現在は朝比奈さんが
治してくれることも多いけど、
それでも無理なことも沢山ある。
それを知った小陽は
なるべく真樹さんに負担をかけないぞと
思ってるわりには、
やっぱり動物たちをほっとけずに真樹さんに
助けを求めちゃうことも多々。
函館のドリトルコンビと共に行動してて
小陽は獣医師になることを目指す。
そこからは獣医学部に受かるための受験勉強と
ドリトルコンビのすることも知識として吸収し
朝比奈の動物病院でバイトしたりと
夢に邁進していく。
お話としては、
獣医学部に合格して
さぁ頑張るぞというところまでです。
どうやら6年後の獣医になった小陽くんの
続編があるようなのですが、
まだ単行本にはなってないのかもです。
ホッコリしつつも、
動物たちのことで考えさせられることもあり
素敵な漫画です。