日々是好日

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トルコ周遊ツアー③ コンヤとパムッカレ

2020-10-05 07:00:00 | 海外旅行

トルコ3日目。

 

「コンヤ」はトルコの内陸部にある主要都市の一つ。

セルジュク朝時代には首都であったため、芸術、科学の文化の中心地となっていたらしい。

そして宗教色の強い街のためか、華やかさよりも落ち着いている街と言った雰囲気だった。

 

午前中は「メブラーナ博物館」を訪れた。

エメラルドグリーンの塔が目立ち、敷地内ではドームや尖塔など多くの建築物があった。

庭園もきれいに整備されていた。

 

[メブラーナ博物館]

 

[博物館内部]

 

この博物館にはイスラム神秘主義の一つ、メブラーナ教の創始者、メブラーナの棺や遺品、マホメットのあごひげなども展示されていた。

メブラーナ教はイスラム教の一派で音楽と踊りによって神と一体化することを目指していたという宗教だったが、トルコ共和国初代大統領のアタチュルクによって解散させられた。

その時に使用していた僧院や修行地が現在の博物館になっている。

解散した後も熱心な教徒たちの姿が絶えないようだ。

実際にこの博物館を訪れると、観光客よりも信者の方が多いような気がした。

だから博物館というよりも宗教施設のようだった。

 

博物館近くにあった土産物屋の店先にメブラーナ教の信徒の人形があった。

このように円錐形の帽子と、丸く広がるスカートのような衣裳を着てクルクル回って踊るということだった。

そして毎年12月には、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「セマー」というメブラーナ教徒の旋回舞踏も行われているようだ。

 

昼食後は「パムッカレ」まで約450kmのバス移動となった。

途中で「ディナル」という街のドライブインに寄った。

他には寄る場所もないらしく、ツアーバスはほとんどがここで休憩するらしい。

実はこの「ディナル」がヨーグルト発祥の地らしく、売店にはハチミツとケシの実をかけたヨーグルトがたくさん並んでいた。

ちょっと試食したらねっとりとしたヨーグルトで美味しかった。
 
ケシの実を見て、そういえば途中にケシ畑があったなと思った。
 
現地ガイドさんに聞いたら政府が許可をしている人だけが栽培できるとか。
 
ケシの実はヨーグルトに使うだけでなく薬にも使っているとのこと。
 
 
コンヤを出発してから休憩と昼食をはさんで約6時間、やっとパムッカレに着いた。
 
長かった。
 
車窓からの写真が撮れなかったので、バスは結構スピードを出していたのだと思う。
 
 
パムッカレはトルコ語で「綿の宮殿」という意味らしい。
 
昔からこの辺りは綿花の一大生産地だったようだ。
 
ヒエラポリス-パムッカレは世界遺産になっていて、入場ゲートを入ると一番上に、かつてローマ帝国のヒエラポリスという都市の遺跡がある。
 
遺跡の中にはローマ円形劇場などもあったが、結構壊れているものも多かった。
 
 
 
[ローマ劇場跡]
 
 
 
 
 
「兵どもが夢の跡」といった感じで、咲いているのはクロッカス。
 
写真左の溝はたぶん水道施設の跡だと思う。
 
 
 
[南ビザンツ門付近の風景]
 
 
 
 
 
 
 
ヒエラポリスの遺跡の一部にクレオパトラも入浴したと伝えられている温泉があった。
 
 
 
 
 
温泉に入るのは有料だが、見るだけだと無料だった。
 
良く見ると温泉の中に古代遺跡が沈んでいた。
 
ちなみにこの温泉は炭酸泉らしい。
 
外国の人たちはこの温泉に入るだけのために訪れ、数日間をのんびりとここで過ごすらしい。
 
忙しいツアーの自分たちには何ともうらやましい話だと思う。
 
 
 
そして巨大な石灰棚。
 
ここはあまりにも有名になっている。
 
 
 
 
ヒエラポリスから続く石灰棚。
 
 
 
 
 
人と比べると一つ一つの石灰プールの大きさが良く分かる。
 
 
 
 
 
 
ちょうど夕焼けの時間だったので、白い石灰棚に夕陽が当たってきれいだった。
 
 
 
これで3日目の行程はすべて終了した。
 
この日はパムッカレにある「サーマルホテルパム」に泊まった。
 
温泉、プール付きの立派なホテルだった。
 
 
 
 
[ホテルの温泉とプール]
 
 
 

 

コメント
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