トルコ3日目。
「コンヤ」はトルコの内陸部にある主要都市の一つ。
セルジュク朝時代には首都であったため、芸術、科学の文化の中心地となっていたらしい。
そして宗教色の強い街のためか、華やかさよりも落ち着いている街と言った雰囲気だった。
午前中は「メブラーナ博物館」を訪れた。
エメラルドグリーンの塔が目立ち、敷地内ではドームや尖塔など多くの建築物があった。
庭園もきれいに整備されていた。
[メブラーナ博物館]
[博物館内部]
この博物館にはイスラム神秘主義の一つ、メブラーナ教の創始者、メブラーナの棺や遺品、マホメットのあごひげなども展示されていた。
メブラーナ教はイスラム教の一派で音楽と踊りによって神と一体化することを目指していたという宗教だったが、トルコ共和国初代大統領のアタチュルクによって解散させられた。
その時に使用していた僧院や修行地が現在の博物館になっている。
解散した後も熱心な教徒たちの姿が絶えないようだ。
実際にこの博物館を訪れると、観光客よりも信者の方が多いような気がした。
だから博物館というよりも宗教施設のようだった。
博物館近くにあった土産物屋の店先にメブラーナ教の信徒の人形があった。
このように円錐形の帽子と、丸く広がるスカートのような衣裳を着てクルクル回って踊るということだった。
そして毎年12月には、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「セマー」というメブラーナ教徒の旋回舞踏も行われているようだ。
昼食後は「パムッカレ」まで約450kmのバス移動となった。
途中で「ディナル」という街のドライブインに寄った。
他には寄る場所もないらしく、ツアーバスはほとんどがここで休憩するらしい。
実はこの「ディナル」がヨーグルト発祥の地らしく、売店にはハチミツとケシの実をかけたヨーグルトがたくさん並んでいた。