蘇山郷は阿蘇内牧温泉にあり、歴史ある宿だった。
数年前の熊本地震で浸水し、一時は温泉も止まってしまったらしいが、現在はその痕跡も全く残っていないようにリニューアルされていた。
駐車場から数メートル歩き、玄関が見えたところから歴史を感じさせられるような庭が広がっていた。
玄関の暖簾をくぐると広々とした空間でフロントのスタッフもにこやかに応対してくれた。
通された部屋に行く間にもあちこちにさりげなく野の花が飾ってあり、すごく好感が持てた。
温泉は、加温、加水無しの源泉そのまま。
湯量によって温度を調整しているらしく、湯守も大変だろうなと思った。
泉質は珍しい「硫酸塩泉」で肌がきれいになるとか。
お湯は光が当たると緑がかって見えた。
食事は阿蘇の食材にこだわり丁寧に調理されていた。
達筆のお品書きも用意されていたので、嬉しくて一品一品確かめながらいただいた。
[夕食の一部]
熊本県はどこの宿も地震、豪雨とこの数年間で何度も大変な思いをしたのに、今年の新型コロナで更に追い打ちをかけられてしまった。
この宿もチェックインの時から検温するなどしてコロナ対策は万全を期していた。
スタッフ全員が一生懸命に頑張っているのが伝わってきた。