トルコ7日目。
この日の予定は午前中はフリータイム、午後からイスタンブールの歴史地区観光だった。
午前中のフリータイムを使ってグランドバザールへ行ってみた。
グランドバザールは旧市街中心地にある巨大な市場で、15世紀中頃に作られたらしく、その後に焼失、再建されて、現在では4,000軒以上の店が並んでいる。
ホテルから歩いて5分くらいで行くことができた。
[グランドバザール]
グランドバザールの中は小さな通路があちこちに入り組んでいて、ぶらぶらと歩いて店をのぞくだけでも楽しかった。
歩いていると片言の日本語で声をかけてくる、やはり親日の国なのだと思った。
値札が付いていないものも多く、何か買うときには値段交渉をすると必ず値引きしてくれた。
買った後、そばにいた男性が「アリガトウ」と・・・
でも、店の人ではない。
このようにあちこちの店の人が集まってきたりしていた。
あまり自分の店に引き込むようなことはせず、観光客とのやりとりをみんなで楽しんでいるような感じだった。
トルコは果物天国なので、さまざまなドライフルーツがある。
特に乾燥イチジクが有名なのでたくさん買い、珍しい絞りたてのザクロのジュースを飲んだりした。
午前中のフリータイムはグランドバザールだけで終わってしまった。
ホテルに戻る途中に美味しいパン屋さんがあると聞いたので、そこにも寄ってみた。
トルコの主食はパンで、毎朝必ず出来たてのパンを買いに行くらしい。
それほどトルコの人たちはパンに対して思い入れがあるようだ。
ホテルでも朝からたくさんの種類のパンが並んでいた。
それがとても美味しかった。
午後からの観光に向かう途中に昼食をとった。
この日の昼食はケバブだった。
旅行中の食事は毎日がほとんどパン、主菜ともう一品あとはサラダくらいだったが、旅行社でも工夫をしているらしく、毎日何かしらのトルコ料理が入っていた。
食事を済ませて最初に行ったところはスルタン・アフメット広場にある「ブルーモスク」。
[ブルーモスク]
[ブルーモスク]
[ブルーモスク]
「イスタンブール歴史地区」の中心にあるモスクが「スルタンアフメット・ジャーミィ」。
別名はブルーモスク、トルコ語でモスクのことはジャーミィと言うらしい。
巨大なドームを中心にそれよりも小さな4つのドーム、そのほかにももっと小さなドームが30あまりもある。
外観は大理石とタイルで作られていて、トルコ最大のモスクとなっている。
イスラム教の国に来ると必ず、モスクから流れてくるアラビア語の歌?のようなものが聞こえてくる。
これが「アザーン」と言って、イスラム教徒への礼拝を呼びかける合図らしい。
それも1日5回もあるという。
その「アザーン」を流すためにモスクには「ミナレット」と呼ばれる塔がある。
多分、昔は肉声だったと思うが今はスピーカーに変わっているようだ。
この「ミナレット」の本数がモスクの力を示しているらしい。
ブルーモスクには6本の「ミナレット」がある。
でもこれにはエピソードがあって、王様は「アルトゥン(黄金)のミナレットを」と命令したつもりが、造る人が「アルトゥ(6つ)のミナレット」と聞き間違えてしまったらしく、その結果6本になってしまった、とガイドさんの説明にあった。
[6本のミナレットが見られる]
ブルーモスクの内部は素晴らしいとしか形容する方法がなかった。
圧巻なのは大小のドームが連続的に広がる大天井。
天井にはイスラム文化独自の細かい文様が描かれていた。
各ドームの下部分には採光窓が造られていて、それぞれが淡い色のステンドグラスになっていた。
これは採光のために淡くなっていて、濃い色は装飾用のものらしい。
ドームからは無数のワイヤーが下がっていて、照明器具を吊り下げていた。
[ドーム内部の天井]
ブルーモスクを見学した後はスルタン・アフメット広場を挟んだ「アヤソフィア」へ。
アヤソフィアには有名な地下宮殿もあるが、残念ながら見学の時間はとっていなく、外観を眺めるだけだった。
[アヤソフィア]
「アヤソフィア」はキリスト教の聖堂で、現在は無宗教の博物館として公開されていたが、2020年7月、アヤソフィアがイスラム教のモスクに変更された。
現在は1日5回の礼拝時以外は観光客の入場と拝観はできるらしい。
面白いことに、礼拝の際はキリスト教のモザイク画などは布で覆いがかけられているとのこと。
ブルーモスクとアヤソフィアのあるスルタン・アフメット広場の隣にあるのがヒッポドロム広場。
ここはビザンツ帝国時代は競馬場だったらしいが、今では三つのオベリスクが残っているだけだった。
[テオドシウス帝のオベリスク]
これは三つあるオベリスクでも保存状態が良いもので、象形文字が描かれてれているのは、当時植民地化していたエジプトから持ってこさせたものらしい。
この後は「トプカプ宮殿」へ。
ほとんどの見どころは徒歩圏内にあった。
[アフメット3世の噴水]
トプカプ宮殿の入り口前の広場にあった。
ヨーロッパで流行していたロココ様式とオスマン帝国伝統の様式の両方を取り入れてある。
そして「トプカプ宮殿」に入った。
「トプカプ宮殿」はオスマントルコの36人の王様の大部分が住んでいた宮殿で、現在は博物館になっている。
[トプカプ宮殿・挨拶の門]
トプカプ宮殿は広大な宮殿だったが、その中の宝物館だけに入った。
すごく混雑していたし、撮影も禁止だった。
ダイヤモンドやエメラルドが散りばめられ、贅を尽くしたた豪華な装飾品など、今まで見たこともないようなものがたくさんあった。
86カラットのダイヤモンドを見たときなど、こんなに大きな宝石ってあるの? とかそんな言葉しか思い浮かばなかった。
トプカプ宮殿のもう一つの見どころは庭園で、4つの中庭に分かれていて、第一の庭までは入ることができた。
宮殿は高台にあったので、庭園の奥からはボスポラス海峡がよく見えた。
これでトルコ7日目の日程はすべて終わり、ホテルへ戻った。
帰り際に夜のグランドバザールに寄った。
昼間とは違った雰囲気の市場になっていた。
[夜のグランドバザール]
外にテーブルが並べられて、大勢の人が食事をしていた。