赤城温泉、忠治温泉、滝沢温泉など赤城山の南麓にはいくつかの温泉があり、赤城温泉郷と呼ばれている。
その中でも湯之沢館のある赤城温泉は一番歴史が古い温泉。
赤城山南面の狭く、くねくねした道路(県道16号線)を進むと「赤城温泉」と書いてある看板が見つかった。
通りから外れ、その看板の方に進むと、数軒の宿が共同で使っている駐車場があった。
宿までは車が入らないほど狭い道の奥、階段を降りたところに「湯之沢館」の赤いのれんが見えた。
歴史ある宿らしく、それなりに古い建物だったが、趣が感じられた。
明治時代の文豪、与謝野鉄幹や高村光太郎なども泊まったとか。
たった7部屋ほどの小さい宿だったが秘湯感満載だった。
レンドリーで気さくな女将さんが出迎えてくれて、小さい宿ならではのおもてなしをしてくれた。
宿の大きさから、温泉もそれほど大きくはなかったが、湧出時は無色透明で、空気に触れると酸化して緑黄色を帯び、にごり湯となる温泉だった。
少し熱めだった。
[内湯]
二段になっている、石造りの露天風呂は男女別の時間があり、入ったのは夜になってからだったので、外の景色は見えなかったが、すぐそばに滝があるらしく、滝の落ちる音と川の流れる音を聞きながらのんびりと入った。
[半露天風呂]
そして、夕食。
食べきれないほどの量があり、質・味・地元の食材共に大満足で美味しくいただいた。(山菜はわざわざ山に採りに行っているようだった)
彩り、器も凝っていて、郷土料理もうれしかった。