ミラノを朝早く立ってベローナへ。
ミラノからベローナへは2時間半かかる。
そして、この日の予定はベローナを観光後、ベネチアへ向かうことになっていた。
だからベローナではたった2時間だけのフリータイムだった。
本当に忙しい。
ツアーだからしょうがないと思い、ベローナでは有名どころ2ヶ所だけ観光することにした。
ベローナは「ロミオとジュリエット」の舞台としてあまりにも有名な街。
見どころが多い街だけれど、あまり広くないので、徒歩で十分回ることができた。
最初に街の中心のブラ広場にある「円形競技場(アレーナ)」を見た。
アレーナは紀元1紀初頭の建築らしく、ローマのコロッセオよりも古いもので、舞台も観客席も2千年の昔のまま残っている。
保存状態はイタリア国内でも最も良いとされ、この遺跡では毎年6月から8月にかけてオペラが開催されていて、世界中のファンが集まってくるらしい。
[円形競技場(アレーナ)]
[ベローナの街の様子]
次に向かったのが、戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台となった家。
イタリア語では「ロメオ(Romeo)とジュリエッタ(Juliet)」となっているため、この家は「ジュリエッタの家」と呼ばれている。
今では観光用に当時の家具や調度品などが展示されていて、話に出てきたバルコニーもあった。
[ジュリエッタの家]
小さい家だったが観光客が多く、ごったがえしていた。
前庭にあるジュリエッタの銅像は「恋のパワースポット」になっていて、ジュリエッタの胸に触ると恋が叶うと言われているので、大勢の観光客が列を作って順番に触っていた。
ジュリエッタの家の辺りのお店をのぞきながらぶらぶらと歩いていたら、2時間はあっという間に過ぎて集合時間になってしまった。
この後はベネチアに向けて2時間のバスの旅となり、ベネチアに着いたのは午後3時を回っていた。
イタリアでは人気の観光スポットとして名高いベネチア。
この街には歴史ある建物や橋がたくさんあり、車が走らない代わりに運河が走り、そこをゴンドラが行き交っている。
そんな水の都ベネチアは誰でもが憧れる街だと思う。
ベネチア島内には車は入れないので、入り口のトロンケットの駐車場からチャーターしてあった船で本島へ渡った。
ベネチアに来たのは3回目、前回は島内のホテルに泊まって3日間歩き回ったので、迷路のような狭い道路など、島内の様子は良く分かっていた。
[サンマルコ広場]
[リアルト橋]
[リアルト橋から見たカナル・グランデ]
カナル・グランデはベネチアを流れる大運河で、街を二分するようにS字の形をしている。
大運河はヴァポレットと呼ばれている水上バスで移動する。
[ため息橋の下を通るゴンドラ]
ため息橋は16世紀に架けられた橋。
囚人が独房に入れられる前に窓の外からヴェネツィアの美しい景色を見て、ため息をついたと言われている。
島内は運河が入り組んでいるので、このように小さな橋もたくさんあった。
狭い道路にはアクセサリーなどを売っている小さなお店がびっしりと並んでいたので、飽きることなく散策できた。
[市場]
市場などは安いものがあったが、レストランなどは結構良いお値段だった。
観光地値段だからしょうがないのかも。
前回ベネチアに来たときは日本からベネチアまでの直行便があったので、空港からサンマルコ広場までヴァポレットで直接乗り入れたりもした。
今はもう直行便はなくなってしまったようだ。
面白いことに、ヴァポレットの運賃は船の中で買うと割高になっていた。
ベネチアは何回来ても、また来たいと思わせてくれる街だった。