里芋畑の中にユリやアマリリスの花によく似ているピンクの花が咲いていた。
2~3日前に畑の脇を通った時に蕾だったものが一斉に開いていて、葉が全くなく、地面から直接ニョキニョキと生えていた。
頭に浮かんだ名前がこれ。
ナツズイセン? それともハナズイセン?
とりあえず写真だけ撮り、すぐに検索してみた。
ほとんどのサイトには、ナツズイセンとハナズイセンは両方とも花の時期に葉がない、ナツズイセンはピンクだけしかなく、花弁が少し細いと書いてあった。
花弁が細いといっても2種類を比べてみなければ分からないしなぁ、と思っていたら、ある山野草のサイトにハナズイセンは花芯が白く花弁の先に行くほど濃いピンクが特徴という記述があった。
そして写真を撮った花の中にはピンクだけでなく、白とピンクの混合のものもあった。
それじゃこれはハナズイセンの特徴にぴったりだから、「ハナズイセン」だと勝手に決めた。
これでハナズイセンとナツズイセンの件は一件落着。
と、思っているうちに今度はハナズイセンとアマリリスの問題が起こってしまった。
ちょっとややこしいけど、ハナズイセンの別名は「ベラドンナ・リリー」で学名は「アマリリス・ベラドンナ」。
表のように、今までアマリリスと呼んでいたものは「ヒッペアストラム属」の総称で、「ベラドンナ・リリー」の方が本来のアマリリスだったのだ。
だから「ベラドンナ・リリー」のことを「本アマリリス」とも呼んでいる。
じゃあ今までのアマリリスはどうしてこう呼んでるの? ってなると思う。
Wikiによると、今ではヒッペアストラム属に分類されているが、かつてはアマリリス属だった。
その名残で「アマリリス」のままになっているということだった。
学名:Amaryllis belladonna
英名:belladonna lily
別名:ホンアマリリス
科名・属名:ヒガンバナ科 アマリリス属
原産地:南アフリカ(ケープ地方)