この2日間つる性の木を取り上げた。
3日目の今日のつる性の木は「アオツヅラフジ」。
「アオツヅラフジ」の実は昨日取り上げた「エビヅル」と同じように葡萄色になっている。
名前の由来は、昔はこのつるでツヅラを編んだとか、つるや実が青い(緑)からだとか、さまざまな説がある。
でも、この木には本当の名前、「カミエビ」というものがある。
カミ=神、エビ=エビカズラ(葡萄葛)ということで、どうして神なのか分からない。
もしかすると、この実は漢方薬になるからかも、と勝手に思い込んでみた。
漢方薬で利尿・鎮痛・解熱などに利用されているとのこと。
でも、いつもと同じ、薬になるものには逆に毒にもなる。
そう、この実も有毒で、全草にアルカロイドを含んでいるので誤って食べると呼吸麻痺や心臓麻痺を起こしてしまうらしい。
同じような実がなることから「エビヅル」と似たもの同士だと思われがちだけど全く違って、食べられる「エビヅル」に対して「アオツヅラフジ」は有毒。
間違えてしまったら大変!
この似たような2種類の木の違いは葉の形。
「アオツヅラフジ」の葉は縁にギザギザはなく全体がつるつるした感じ。
基本的には卵型だが、時々3つに分かれているものもある。
それに比べて「エビヅル」はノブドウなどと同じように縁にギザギザがあり、3つに分かれて全体がザラザラしたような感じになっている。
学名: cocculus trilobus
英名:Snailseed
別名 :カミエビ(神葡萄)
科・属名: ツヅラフジ科 アオツヅラフジ属
原産地: 日本、東アジア