ウォーキング中に草むらやフェンスにぶら下がっている紫や緑などのカラフルな実をよく見かける。
これが「ノブドウ」で、この実を見かけると何となく秋を感じる。
緑や紫の実と同時に小さくてかわいい花も咲いていた。
この花はちょうど同じ時期に咲いているヤブガラシとよく似ている。
5枚の花弁と雄しべはすぐに落ちてしまって雌しべの花柱だけが残る。
蜜が豊富なためか、ここにたくさんの昆虫が集まっていることが多い。
[大きい実は虫こぶ]
果実は色が緑、ピンク、紫、黒などカラフルで、大きさもマチマチなのかと思ったら、そうではなかった。
ほとんどの実に「ブドウタマバエ」や「ブドウトガリバチ」の幼虫が寄生していて、虫こぶになっているということだった。
虫こぶとは、虫などの寄生で植物の組織が異常発達したもので、こぶ状になることが多いから「虫こぶ」とか「虫えい」と呼ばれている。
だからそれによって大きさも違ってくるらしい。
正常な実の大きさは直径1cm以下なので、それ以上のものはほとんどが虫こぶで、中を開くと幼虫が出てくるとか。
学名:Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
英名:Porcelain berry
別名:ニシキブドウ、ゴシキブドウ、イヌブドウ
科名・属名:ブドウ科 ノブドウ属
原産地:日本