「モネ 睡蓮のとき」 於:国立西洋美術館
11月19日(火)早朝の寒さが感じられるようになった立冬の候、快晴の上野にて
18名にご参加いただき、その後のお茶会と併せて芸術の秋を堪能しました。
フランスにおいて、印象派結成から150年の今年、モネの展覧会を鑑賞するのは
2度目ですが、いつもながらに凝った企画で我々を楽しませてくれます。
今回は、パリの「マルモッタン・モネ美術館」より日本初公開の重要作品他50点と
日本各地に所蔵の作品を加えて晩年のモネの芸術の極致を鑑賞できました。
晩年のモネは、糟糠の妻と子供に先立たれ、かつ次第に視力を失ってゆくという
過酷な状況の中で創作活動を続けました。その活動の中心は、ジヴェルニーの自邸
であり、その庭に造られた睡蓮の池(「日本の橋」が架かっています)とそこに
浮かぶ睡蓮や周囲の木々、空が創作の対象でした。
展示の最後にある、連作の「ばらの庭から見た家」や「枝垂れ柳と睡蓮の池」の
前に来ると、画家の凝縮された情念のようなものを強く感じ、しばし立ち止まって
しまいました。
最後に、これから鑑賞を予定されている方へ
音声ガイドの利用をお薦めします、「石田ゆり子」さんの落ち着いたナビゲートに
フランス人作曲家のピアノ曲等が絵画の魅力を一層引き立てます。
次回は、来年3月18日に、改装なった地元「横浜美術館」(「おかえり、ヨコハマ」展)
を訪れ、その後みんなでランチという企画を準備中です。
皆様奮ってご参加ください。 (記:里見誠二)