2023年1月20日(金)午後3時半より、進交会館にてコロナ対策の上、今年最初の三金会を開催しました。出席者は会場出席31名、ズーム参加2名、合計33名。初参加者は会場の高垣孝さん(1968理工)とズーム参加の尾崎光三さん(1961理工)の2名でした。
今月は1971年法学部卒の久保田正氏に「我が国の交通博物館の歴史と鉄道博物館」というテーマで講演して頂きました。
交通博物館の歴史
1911年5月4日に鉄道院総裁後藤新平の提案で内閣鉄道院に「鉄道博物館掛」が置かれて設置が検討され、1921年10月14日に鉄道開通50周年を記念して東京駅の神田駅寄り高架下に鉄道博物館が開設された。だが、関東大震災でほとんどを焼失したため、1936年4月25日に旧万世橋駅駅舎跡に移転された。
当初は鉄道省の直営であったが1946年1月25日から「財団法人日本交通公社」に委託され、名称を日本交通博物館と改め、1948年9月1日に交通博物館と再改称した。1971年からは「財団法人交通文化振興財団」に運営が移管され、1987年の国鉄分割民営化後は東日本旅客鉄道(JR東日本)に継承された。(運営は引き続き交通文化振興財団)
しかし同館は収蔵・展示品目の増加によって手狭になり、また建物の老朽化も進み、バリアフリーに対応していないことなどから、2006年5月14日限りで閉館し、70年にわたる万世橋での歴史に幕を閉じた。
交通博物館の概要
館内には鉄道・船舶・自動車がフロア別に展示されていた。特に日本の鉄道黎明期に活躍した1号機関車や初代1号御料車、徳川好敏陸軍大尉が日本初の飛行に使用したアンリ・ファルマン機などを始めとした各分野の貴重な実物資料が多数展示されていた。
鉄道以外では国鉄バス第1号車や富士重工業スバル360、ベンツ三輪自動車のレプリカ、日本航空のボーイング747型機の客室内モックアップ、ターボプロップエンジンのカットモデルなどの展示があった。
鉄道博物館の概要
後継施設は翌2007年10月14日にJR東日本創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして、埼玉県さいたま市大宮区大成町に鉄道博物館が開館した。
2018年7月には新たに南館をオープンし、本館の常設展示も全面的にリニューアルした。
このリニューアルでは、館内を車両・歴史・仕事・科学・未来の5つのステーションに分け、多彩な切り口で人と鉄道の豊かな物語を展開する博物館へと生まれ変わった。
最後に講師撮影の鉄道博物館の動画にて見学体験した。SLの汽笛の音が印象的でした。
講演終了後、別会場にて懇親会を実施(参加者21名)
次回は2月17日(金) 15時半 進交会館 「早稲田に始まる私の野球人生」 講師元大洋ホエールズ監督 江尻亮氏 皆様のご参加をお待ちしています。
文責 新堀誠
仁井淳二 記
雨宮筆頭副会長の挨拶
初参加者 高垣孝さん
Zoom初参加者 尾崎光三さん
講演者 久保田正さん
熱心に聞き入る参加者