早稲田大学 横浜稲門会 ブログ

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俳句会再開のお知らせ

2024年01月04日 08時00分27秒 | 俳句会

昨年11月から休会していた俳句会を、今年の2月から再開することになりました。

会代表の小板橋さんはリハビリ中で退院は未定ですが、俳句会の活動には支障がなく、次のような形でご参加いただけることになりました。

当日、参加者は今までどおり短冊に記入し、事務所で3句を持ち寄り選句する。選句後、上位の句3点程度を作者の寸評をつけて当日のうちに世話人立木が小板橋さんに送る。小板橋さんが講評をつけて立木にメール送信。ご本人へのフィードバックとブログ掲載。上位3句に入らなかった自薦句も同様とする。欠席の場合の投句も歓迎です。小板橋さんも投句予定です。

 

2月の兼題は 下萌 立春 です。提出の3句の内、1句は兼題を入れて下さい。

 

出欠の返事、及び投句の提出は2月8日(木)夜12時までとします。

 

2月開催日  2月10日(土)午後1時(12時半開錠)

場所     横浜稲門会事務所

 

※会員の入会を随時受け付けています、未経験者大歓迎です。

 

立木記

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10月俳句会ご報告

2023年10月15日 16時11分13秒 | 俳句会

10月14日 俳句会10月例会を行い、欠席投句を含む、10名分30句で選句を行いました。

 高得点句及び作者名は以下の通りです。

 作句コメント及び選評は、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・全国結社「万象」同人)が担当。

 3点句 人ふつと消ゆ澄みわたる空残し  作者:吉仲洋子 故榎本義子さんを追悼

 (作句コメント)毎月の土曜日、横浜稲門会。午前中は英語で話そう会、午後は俳句会。作者と 榎本義子さんは両方に参加して、英会話と俳句を楽しんでいた。自宅が同じ方向であったこともあり、 俳句会のあと、よく二人で一緒に帰宅したという。その榎本さんが7月18日に急逝された。本当に急な 出来事であった。作者は秋の澄み切った空を見上げて故人をしのんだのであろう。

3点句  秋光やシャッター街に影曳いて  作者:原田由紀子

 (選評)季語の「秋光」は、陽光の明るさをこめて、秋の風光を賞美する言葉として使われる。 かつては賑やかであった商店街がシャッター街に代わってしまった例は、残念だが、近所で多く見られる。 さびしいシャッター街にも、明るい秋の光が当たっている情景を表現した。

自薦句は次のとおりです。

稲穂波稲作伝ふ弥生墓に       稲垣庸子

行く秋や猛暑の疲れ癒えぬまゝ    陽子

北に向け群れ飛ぶ鳥や鱗雲      川崎辰雄

涼新た句座に新人加はりぬ      小板橋泰山

目蓋閉じた音すら聞こゆ秋の夜    KS

秋晴れやビル解体の音響く      立木欣吾

園児らと踊るママ・パパ秋茜     田中とき子

酔芙蓉麗しき人思い出し       三ツ堀哲宗


次回11月11日(土)の句会の兼題は

①冬めく②小春 の季語から最低どちらか一句を作成して下さい。

俳句会は新会員を募集しています。俳句経験不問です。

※代表世話人小板橋泰宏氏入院等の事情により本年11月から来年1月までの俳句会は中止になります。再開の際はブログでお知らせいたします。

以上    立木記

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9月俳句会報告

2023年09月10日 13時38分30秒 | 俳句会

99日 俳句会9月例会を行い、欠席投句を含む、8名分24句で選句を行いました。高得点句及び作者名は以下の通りです。 

作句コメント及び選評は、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・全国結社「万象」同人)が担当。 

4点句  菊日和帽子つけたる六地蔵  作者:小板橋泰山 

(作句コメント)菊日和は秋の季語。菊の花が盛りのころの日和。信州の山あいの村を訪れたときに、その村の街道に沿って並ぶ六地蔵に出会った。お地蔵様を大事にしている村の人々がお供え物と一緒に、白い帽子をつけていた。激しい吹雪の舞う冬に備えて、お地蔵様を思いやる村人の暖かい気持ちを感じた。 

3点句  木道に貼りつくトンボ尾瀬の朝  作者:原田由紀子 

(選評)蜻蛉、トンボは秋の季語。秋に入った尾瀬高原の朝はかなりの寒さである。湿原に取りつけられた木道。ここがトンボにとっては、一番暖かい場所で、暖を取っているのだろう。人間が木道を歩いていても離れない・太陽が高くなれば、トンボは木道を離れていく。尾瀬の朝の情景と、したたかなトンボの生命力を表現。 

3点句  月白の階段そろり登るかな  作者:佐藤久美子 

(選評)月白は、月が東の空に上っていく際に、空がだんだん明るく白んでいく様子である。十五夜の月の出を待ち焦がれる思いをあらわしているとの説もある。秋の名月を見るために、期待を胸に階段を登っていく姿を上手に表現。「階段そろり」の措辞が良い。下五の切れ字「かな」も効果的である。

 

自薦句は以下の通りです。

 

清流に紅葉葉流る香嵐渓        陽子

紅葉や影の長さに時移る      川崎辰雄  ※紅葉(こうよう)

踏まれてもなほ咲き誇れ草の花   立木欣吾

投函はおもちゃのポスト秋の声   田中とき子

我が巣へとカラス列なす夕紅葉   三ツ堀哲宗

 

10月は14日(土)開催

兼題は 〈鰯雲 鱗雲 鯖雲〉 または 〈行く秋 逝く秋 秋行く〉 のどちらか一つの季語を選んで下さい。

なお、新会員を随時募集しています。希望の方は立木までお問い合わせください。

 

(立木記)

 

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 俳句会8月例会ご報告

2023年08月13日 06時01分38秒 | 俳句会

8月12日 俳句会8月例会を行い、欠席投句を含む、8名分24句で選句を行いました。 

高得点句及び作者名は以下の通りです。 

選評および作句コメントは、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・全国結社「万象」同人)が担当。

 

 

4点句  余命知り朝を待てずに蝉の鳴く  作者:原田由紀子 

(選評)地上に出るまで7年ほどもかかるのに、蝉の地上での一生は短く、成虫は地上で泣き続け、1週間 

 ほどで命を終える。作者は、深刻な病を持ちながらも懸命に頑張っている友人を、命ある限りに泣き続ける 

 蝉と重ね合わせて激励の気持ちを俳句に詠んだのであろう。 

 

3点句  皿ふたつ重ねて秋の音ひとつ  作者:佐藤久美子 

(選評)秋になり、大陸から新鮮な乾燥した空気が流れこんで大気が澄み、物音などがよく響くようになる。お皿を2枚を洗ったあと、重ねたときに2枚が当たった時に響いた音を、作者は秋の音を感じたのである。 秋を聴覚で感じるとともに、夏とは異なる秋の気配も感じたのであろう。繊細な感覚を表現した一句である。 

 

3点句  涼新た洗ひし靴のひとならび  作者:小板橋泰山 

(作句コメント)涼新たとは立秋後に感じる涼しさを言うが、暑さが去っていくのを体感として実感するものである。 その季節が夏から秋に代わる時期に、小学生の兄弟の住む家の庭に、母親の洗ったと思われる運動靴がたくさん並べて干されていた。靴を洗って、運動会など行事に備えるのか、秋への期待感も感じられる情景である。

 

【自薦句】

花の園霧の晴れ間の礼文島    川崎辰雄

 

ドドドドド風神雷神喜雨参上   稲垣庸子

 

父母の滴るほどの梨食みて    立木欣吾

 

セミ共がジャズを奏でる寺木立  三ツ堀哲宗

 

9月は9日(土)1時からです。

9月兼題は次の通りです。提出する俳句の内一句は①、②の中から選んで下さい。

①紅葉/夕紅葉/谷紅葉/山紅葉/紅葉川

②秋の声/秋声

 

立木記

 

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7月俳句会報告

2023年07月16日 07時21分23秒 | 俳句会

7月15日 俳句会7月例会を行い、欠席投句を含む、11名分33句で選句を行いました。高得点句及び作者名は以下の通りです。選評および作句コメントは、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・全国結社「万象」同人)が担当。

4点句 初ゆかた手足の長き乙女たち 作者:小板橋泰山(作句コメント)

浴衣は現在、気軽に着られる外出着にもなって、盆踊り・夜店などで見かける姿は夏の夜にふさわしい涼しさと懐かしさを感じさせる。作者は、浅草の仲見世通りの近くで、浴衣を着た数人の若い女性とすれ違った。下駄をはいた上に、足が長く、スタイルの良い乙女の姿に圧倒されてその光景をそのまま表現した。エネルギーあふれる、快活な女性たちであった。

3点句 劇場の外も仮の世梅雨の星 作者:吉仲洋子

(選評)句を一読した読者は、劇場の出し物は何だったのだろうか、知りたくなる。作者によれば、梅雨の晴れ間の一日、運よくチケットを得て、久しぶりに宝塚歌劇団の歌劇とレビューを鑑賞した由。公演が終了して興奮が冷めやらぬ状態で、劇場の外に出て、夜空に輝く星を見て、現実に戻ったのであろうか。素晴らしい非日常を経験し、深い感動が表現された句である。

3点句 願わくば余生さらりと心太 作者:三ツ堀哲宗

(選評)これからの余生は、物事にこだわらず、さわやかな、さらりとした余生を送りたいと望む一句である。下五の季語がよい。心太(ところてん)は、天草から作る、涼味満点の庶民の嗜好品で、さっぱりした食感が好まれている。

【自薦句】

ビルの底耳で楽しむ遠花火       稲垣庸子

丘を越え夜空に消ゆる花火かな     川崎辰雄

街濁署ミストシャワーに暫し立つ    佐々木志郎

夏の雨ワンピースにはスニーカー    KS

梅雨晴れ間竿竹売りの声響く      立木欣吾

大花火半年前の訃報知る        田中とき子

梅雨を衝き「待ってました」の芝居小屋 原田由紀子

平和祈し長岡花火空を舞う       東島正樹

 

次回は8月12日(土)1時から

8月の兼題は①虫の音、虫の声、虫すだく(「虫」が入っていれば可)②新涼、涼新た(「新涼」または「涼新た」の言葉そのもの)。①、②のどちらか最低一つを選んで作成して下さい。

 

立木記

 

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6月俳句会例会ご報告

2023年06月11日 14時54分41秒 | 俳句会

6月10日 俳句会6月例会を行い、欠席投句を含む、10名分30句で選句を行いました。

 

高得点句及び作者名は以下の通りです。

選評および作句コメントは、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・全国結社「万象」同人)が担当。

 

3点句  店さきのラジオは落語桜桃忌  作者:吉仲洋子

(選評)季語の「桜桃忌」は、小説家・太宰治の忌日である。「人間失格」、「斜陽」などの作品から無頼派、破滅型と称されるが、「御伽草子」はじめ、ユーモアあふれる作品も多数残したという。それらも含め、太宰作品を愛読する作者は、商店街の店先のラジオから流れる落語を聞いて、太宰治を思い出し、偲んだのであろう。昭和時代を懐かしむ一句である。

 

3点句  草茂る機関車今は公園に  作者:小板橋泰山

(作句コメント)夏に入り、若葉の緑も濃くなり、草も茂る東京上野公園。所属する結社の中央句会の会場のある上野を1時間ほど早く訪れ、公園内を散策した。科学博物館の屋外に、通称デコイチ、D51蒸気機関車の展示を発見した。昭和4年に製造が開始され、昭和50年まで、全国を走り回り、活躍した人気のSLである。めぐりあった、その感動を表現してみた。

 

【自薦句】

(早稲田大学にて)

変わりゆく学び舎新緑の銀杏           稲垣庸子

 

いちはつの白き目にしむ日暮れどき        榎本義子

 

青嵐一期一会のひとり旅             S.K

 

菖蒲湯に浸かりて一つ若返り           立木欣吾

 

そらんじる万葉集や麦の秋            田中とき子

 

梅雨の街クラゲ舞い降るイルージョン       原田由紀子

 

朋集い歌う校歌に風薫る                   東島正樹

 

(鎌倉にて)

紫陽花や人混みの中接写撮り               三ツ堀哲宗

 

 

※次回は7月の第三週目の土曜日、15日13時からになります。ご注意ください。

入会者を随時募集しています。気楽にお問合せ下さい.。

qqht6cr9k@mist.ocn.ne.jp 立木まで

 

以上

 

立木記

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5月俳句会例会ご報告

2023年05月15日 12時10分53秒 | 俳句会

5月13日 俳句会例会を行い、欠席投句4名分11句を含む、10名分29句で選句を行いました。

高得点句及び作者名は以下の通りです。

 

選評は、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・全国結社「万象」同人)が担当。

 

4点句  大楠の基地めく洞や春入日  作者:吉仲洋子

(選評)季語の「春入日」は、うららかな春の太陽の日差し。たくさんの葉が元気に成長している楠大樹でも、地面に近い部分には、空洞の部分が見られることが多い。子供のころ、探検の真似事で、大楠の洞の中に入ったことを思い出す。一読して、基地めいた楠大樹の洞に春の光が差し込んでいる情景が浮かんだ。

 

3点句  朱の碗に春潮の朝香り立つ  作者:立木欣吾

(選評)春になると、潮の色も藍色が薄くなって、明るい色に変わってくるという。旅先の海岸沿いの宿の朝食が目に浮かぶ。朱色のお椀のお吸い物か、味噌汁であろうか。具は地元名産の魚と野菜であろうか。海からは潮の香りも伝わってくる、朝の贅沢な時間が想像できる。

 

3点句  風薫る今日だけママをひとり占め  作者 稲垣庸子

(選評)いつもは、ママをひとり占めすることに制限があるのだろう。しかし、誕生日かなにか特別の日か、その日は思う存分、ママをひとり占めできるのだろうか。子供の喜ぶ、うれしい気持ちが想像できる。季語の「風薫る」は木々の緑の香りを運んでくる、気持ちの良い風。幸せな母子を祝福しているようである。

 

自薦句:

・ 撮み(つまみ)縫ひ半袖シャツの首回り   田中とき子

・金港の今昔語りさつき咲く          東島正樹

・すくと立つ子鹿二頭の駈出せり        小板橋泰山

・籐椅子の古び家族になりにけり        榎本義子

・青葉満つ新築ラッシュの光る屋根       三ツ堀哲宗

 

・添削例として紹介します: 作者 原田由紀子

「竹食らふ」でなく、「竹を食らふ」とあえて6音にしたのは、野性的な動きを表現。  原句:土佐煮にて灰汁(あく)も命の竹を食らふ → 竹を食らふ灰汁も命の土佐煮かな

 

次回は6月10日(土)13時から横浜稲門会事務所にて

新たな入会者も随時募集しています。未経験者も歓迎です。お申込み、お問い合わせは世話人立木までお願いします。 TEL090-6276-1402     メアド  qqht6cr9k@mist.ocn.ne.jp

 

 

立木記

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4月俳句会例会ご報告

2023年04月09日 16時41分46秒 | 俳句会

4月8日俳句会例会が行われました。11名32句の中で選句を行いました。

高得点句及び作者名は以下の通りです。

選評および作句コメントは、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・

全国結社「万象」同人)が担当。

 

6点句  喪の家を包みてゐたる朧月 作者:小板橋泰山

(作句コメント)朧月は朧にかすんだ春の月のことで、薄絹のかかったような

柔らかさを感じさせる。近所の家に住む老人が亡くなった。入院はせずにご自宅で

長い間介護していた娘さんご夫妻に見守られての最後であったとお聞きした。

葬儀予定の数日前の晩、悲しみの喪の家を包み込むように、ほのかな明るさをもって

朧に霞んだ春の月が空に出ていた状況を表現した。

 

4点句  ひこばえに生き延びるみち教へられ  作者:東島正樹

(選評)ひこばえは、樹木を切っても、切り株や根元などから、続々と

萌え出てくる若芽のことである。孫(ひこ)生えから来ている。ゆるぎなき、

力強い生命力を感じさせる。意に沿わないことに出会ったのかもしれない作者も、

ひこばえの姿に励まされ、これからの道を考え直したのであろうか。それを

17音に素直に表現した。

 

3点句  野遊びや草摘む子らの花冠 作者 吉仲洋子

(選評)野遊びは、春に野山に出かけ、遊んだり、食事をしたりすること。

グループか、家族か、野山に出かけ、シロツメクサなど草花で花かんむりを作って

飾ってみる、楽しい情景を表現した。春を迎えた喜び、春の風景を愉しむ人々の

幸せな気分を読者に想像させる。

 

3点句  春風や明日くるといふふるさと便 作者 KS

(選評)暖かくなった春の季節。心地よい、爽やかな春の風が吹いている。明日は

故郷から、名産品などを入れた、ふるさと便が届くのであろうか。コロナ禍が落ち着いて

穏やかな春を迎え、楽しいこともある、喜びのあふれる情景である。

 

3点句  手ぶらの日座席譲られ花曇り 作者 稲垣庸子

(選評)花曇りは、桜の咲く時期は天気が変わりやすく、曇天が多いことをいう。

手ぶらで外出した作者。電車かバスか、若者に席を譲られた。両手にたくさんの荷物を

持っていたなら、ともかく。手ぶらなのに席を譲られた、少し複雑な気持ちになったので

あろうか。下五の「花曇り」、すっきりと晴れない少し心の重い感じが、作者の気持ちを

映しているようである。

 

2.自薦句:

 

・陽子さん:    散歩道見知らぬ人と花語る

・三ツ堀哲宗さん: 校門の前で一礼入学児

・立木欣吾さん:  白球を追う目の先に春の虹

 

立木記

 

以上

 

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3月俳句会のご報告

2023年03月12日 09時57分13秒 | 俳句会

3月例会を11日(土)に開催しました。参加者数は10名で、当日欠席で投句された方が1名、計33句の中から

選句いたしました。

高得点句及び作者名は以下の通りです。

選評および作句コメントは、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・全国結社「万象」同人)が担当。

 

6点句  空の碧掴まんとして辛夷咲く 作者:立木欣吾

(選評)蕾が赤ん坊の拳(こぶし)の形に似ていることから、こぶしの名が

ついたと言われている。春に見事に咲いた白い辛夷の花が上に伸びた景を、

まるで碧空を掴まえようとしていると詠んだ。情景が目に浮かぶ。碧と白、

色の対照もよい。

 

4点句  ダンモ聴く微風けだるきはるの午後 作者:三ツ堀哲宗

(選評)モダンジャズのことを「ダンモ」と呼ぶという。春は風の吹く日が多い。

早春は東から激しく吹く強東風。強風の春疾風。この句では、暖かい、のどかな

微風が吹くなか、作者はモダンジャズの曲を聴いている。愁いも感じているのか、

微風をけだるく感じる。春の午後、時の過ぎていく場面をうまく切り取って表現。

 

3点句  赤子抱く順番待ちや初雛 作者:小板橋泰山

(作句コメント)遠戚の方の初孫の女の子が生まれて、初めての節句を迎えた。

親戚や近所の方達がお祝いに駆け付けた。皆、赤ちゃんを抱っこしたくて、周りを

囲んで座り込み、順番待ちをしている状況になった、新しい生命の誕生を喜び、

健やかな成長を祈る人々の様子を表現。

 

2.自薦句:

 

・東島正樹 : 天満宮好文木の香り充つ

・田中とき子: 露地ぬけて旧文学部初桜 

SK      : 春一番術後の足を踏ん張れり

・稲垣庸子 : 水温むメダカの背(せな)の輝けり

・陽子   :    啓蟄や虫はどこかと草を抜く

 

次回は4月8日(土)1時開催です。俳句が初めての方も新会員の方も奮ってご参加ください。

 

(立木記)

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俳句会2月例会報告

2023年02月13日 14時36分59秒 | 俳句会
 2月俳句会例会は2月11日事務所にて開催されました。男女13名(内女性7名)から俳句が37句提出されました。当日出席した10名が句会に参加して選句し、次の通り高得点句が決まりました。

1.ブログ用の高得点句・選評・作句コメントの原稿:下記のとおりです。

高得点句及び作者名は以下の通りです。
作句コメント及び選評は、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・全国結社「万象」同人)が担当。

4点句 豆つかみ我が身にひそむ鬼やらひ 作者:原田由紀子
(選評)「鬼やらひ」は、節分の日に「鬼は外、福は内」と唱えて、豆を撒く
行事である。作者は、豆をつかんで、自身の内にひそむ鬼のようなモノ、
悩みなのかもしれない、それを外に追い出したい気持ちになったのであろうか。作者の心情を、読み手に想像させる句である。

4点句 万両や小雨に客を迎へたり 作者:小板橋泰山
(作句コメント)朝から小雨が降っていたが、大事なお客さんが來宅する日。
作者は、門、玄関周りを箒で掃いたりして待機。到着した客は玄関脇の小庭の
赤い実をたくさんつけた緑の万両に気づき、話題になった。それが切っ掛けと
なってその後の会話も楽しいものとなった。万両に感謝。

3点句 凍つる夜や靴音だけが果てしなく 作者:立木欣吾
(選評)何もかもが凍りつくような寒い夜。なぜか、道を歩く人々の靴音だけが果てしなく聞こえてくる。作者の体感や研ぎ澄まされた聴覚が読み手に伝わってくる。読み手の中には、ロシア進攻の脅威に晒されているウクライナの人々を想像し、思いをはせる方もいらした。

2.ブログ後半の自薦句:

雪空に麒麟に似たる雲白し   東島正樹

脳梗塞危機回避して菊菜食う  三ツ堀哲宗

琵琶の音や年賀の宴(うたげ)はなやかに  陽子



以上

次回は3月11日(土)13時 事務所にて
 
立木欣吾記
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2月俳句会のお知らせ

2023年01月31日 21時01分54秒 | 俳句会
2月の俳句会例会のお知らせです。

2月の俳句会は下記のとおりです。
また、俳句会では新会員の方を随時募集しています。入会希望者は世話役立木までご連絡ください。(tel090-6276-1402)
・開催日時       2月11日(土)13時から2時間〈12時事務所開錠〉
・場所         稲門会事務所
・ご準備いただくもの  俳句1~3句を短冊に書いてお持ちください。
           ※書き損じた場合や用紙がない方は当日事務所で         
            短冊を渡します。開始時間前に書いて提出して下さ
            い。
・注意点        当日ご欠席で、句会に投句希望の場合、俳句会前日                  
            までに世話人立木までメールで作成した俳句を連絡
            して下さい。〈qqht6cr9k@mist.ocn.ne.jp〉

立木欣吾記

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1月俳句会例会のご報告

2023年01月15日 10時11分10秒 | 俳句会
俳句会1月例会のご報告

1月例会は14日土曜日に開催しました。高得点句と選評は次の通りです。

5点句   日向ぼこ児の足裏のさくら色    小板橋泰山
コロナ禍が長引いて、なかなか会うことができなかった子供たちがこの
正月に来宅し、うれしいお正月となった。明るい日差しのさす広縁に裸足で
遊ぶ子の足裏がよく見えて、その桜色が大変印象的であった。未来に向かって
生きていく子の健康と順調な成長を心から祈る気持ちにもなった。

4点句    福寿草セピアの庭のプリマたち    稲垣庸子
冬になると、庭の草花も枯れて、寒風が吹きぬける、さびしい風景となる。
これをセピアの庭と表現。その中の愛らしい福寿草。菊に似た黄色の可憐な
花を開く福寿草をプリマにたとえた。花の生命力も感じさせる。

3点句    横浜の汽笛のこだま除夜の鐘    原田由紀子
横浜港では大晦日から新年を迎るタイミングで氷川丸や豪華クルーズ船など
停泊中の船が一斉に汽笛を鳴らす。大晦日の恒例行事「除夜の鐘」ならぬ
「年越しの汽笛」であろうか。新年を迎える嬉しい時間と感動を表現した。

3点句    川面染めたちまち昏し冬茜     吉仲洋子
冬の夕焼けは、空気が澄んでいるせいか、鮮やかで美しい。空を燃え立たせ、
川面や木々を赤く染める。だが、薄れるのも、沈むのも、本当に早い。
あっという間に暗くなってしまう。冬の夕焼けの光景を丁寧に観察した佳句である。

※自薦の句は次の通りです。〈希望者のみ〉

・水仙の香に誘われて海辺行く  Y.E
・薄雪や赤きポストに文落とす  立木欣吾 
・年新た妻と合はわせて百七拾  寺崎敬市


立木欣吾記
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1月俳句会のお知らせ

2023年01月05日 21時41分05秒 | 俳句会
1月の俳句会例会のご案内です。
参加ご希望の方、俳句会に初めて参加してみたい方など遠慮なくお申し込みください。

・開催日時        1月14日(土)13時から2時間
・場所         稲門会事務所
・ご準備いただくもの  俳句1~3句を短冊に書いてお持ちください。
            ※前回の例会でお渡しした短冊に記入。書き損じた
            方や短冊をお持ちでない場合は、当日用紙をお渡し
            します。13時より少し前にお越しになってご記入
            下さい。
・注意点        当日ご欠席で、句会に投句希望の場合、俳句会前日
            までに、世話役の立木までメールか電話で作成した   
            俳句を教えてください。聞き間違いや写し間違いな
            などが発生しやすく、出席可能な方はできるだけ
            出席をお願いします。

世話役 立木 090-6276-1402

            立木欣吾記
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12月俳句会例会のご報告

2022年12月12日 14時09分53秒 | 俳句会
横浜稲門会俳句会は12月俳句会を12月10日(火)に開催しました。今回は9名参加、ご都合により欠席した方3名も事前に投句いただき、計37句が集まり、句会で選句いたしました。
高得点句および選評(小板橋泰山代表世話人による)、以下の通りです。

4点句 凩の一夜明くれば四方の黙    佐々木志郎 
凩(こがらし)は初冬の季語で、冬の到来を告げる強い北風である。
前夜は、風の音に枯葉の吹き飛ばされる音が重なった状況が想像される。
一夜明けた朝、家の周囲に静寂が戻った。下五の「四方の黙(よものもだ)」
の格調高い表現が良い。中七の措辞も天候の変化を際立たせるものである。

3点句 枯野道疎遠となりし人思ふ     K.S
枯野は、枯れた草の上を寒風が吹きぬける、蕭条とした、さびしい風景で
あったのだろう。お互いに忙しい暮らしの為、疎遠になってしまった友人か、
誰かのことをふと思い出したのであろうか。作者の内面の心理を読者に想像
させる。

3点句 ブラボーと胸駆け回る熱き冬    原田由紀子
W杯サッカーのカタール大会で、日本がドイツに勝利した快挙。試合後の
インタビューで、長友佑都選手が「ブラボー」と絶叫したことがニュースと
なった。作者も大きな感動を覚えたのだろう。中七・下五に、感動が素直に表現
されている。

3点句 夕空に鳶高く舞ふ歳の市 小板橋泰山


※ご自分が推薦する句を一句掲載する方と俳句は次のとおりです。(希望者のみ)

立木欣吾   キャンパスの落ち葉踏みしめアリーナへ

田中とき子  早朝の赤き石段濡れ落葉

東島正樹   主なき庭に咲いたる冬椿

三ツ堀哲宗  大音響山に轟く冬花火


次回は年明け1月14日(土)1時からです。新規入会希望の方は世話人、立木〈090-6276-1402〉までお知らせ下さい。

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12月俳句会例会のお知らせ

2022年11月25日 06時42分19秒 | 俳句会
12月俳句会例会のご案内

1.開催日時  12月10日(土)13時から15時 12時半には事務所開錠しております

2.場所     稲門会事務所

3.ご準備いただくもの
①有季定型(季語のある5.7.5)の俳句を1句から3句つくり、手帳やメモ帳に書いてきて下さい。
短冊には事務所に来てから書いていただきますので準備の必要はありません。
②筆記用具 ボールペンやサインペンで可
③歳時記(季語の分類と例句を加えた書物)  歳時記をお持ちの方は持参ください。お持ちでない方は、持ってこなくても大丈夫です。

4.例会の内容
①進行は、代表世話人の小板橋さん(1976商)が行います。小板橋さんは俳人協会会員で、全国結社の万象俳句会に所属しています。
②初回とほぼ同様です。俳句の作り方の基本的なところをレクチャーし、その後、皆さんのお持ちになった俳句を選句、選評、意見交換をいたします。
③3時終了の予定です。3時を少し過ぎた頃からは、パソコン・スマホの会の会合の準備作業を始めますのでご協力をお願い申し上げます。

ご不明な点がありましたら電話でもメールでも遠慮なくお問い合わせください。これから入会してみようという方は立木までお知らせください。


世話人 立木欣吾 090-6276-1402    qqht6cr9k@mist.ocn.ne.jp
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