今日の東京新聞 「こちら特報部」より
4K・8K対応テレビとは、フルハイビジョンテレビ(2K)と比べ、画素数がそれぞれ四倍、十六倍となるテレビのこと。
すでに一般向け販売が始まっており、電子情報技術産業協会の統計によれば、昨年一年間の出荷実績では4Kテレビは前年比22・5%増の百四十九万台と売れ行きは好調だ。
国は二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックに合わせ、普及率50%を目指す。
ただ、せっかくの4K・8Kテレビも、今のままでは十二月からの4K・8K衛星放送は視聴できない。
暗号化された放送電波を復元するための電子的なカギの役割を果たすACASチップはまだ開発中で、流通していないからだ。
今年九月ごろから発売されるチップ内蔵の別売りの受信機につないでこそ、やっと視聴できる。
問題はこのチップだ。
老舗の消費者団体として知られる主婦連合会は先月二十二日、総務相と消費者担当相あてに「ACASをテレビに内蔵し、そのコストを消費者負担とすることに反対」とする申し入れ善を出した。
同連合会の河村真紀子事務局長は「ACASチップは本来、普通のテレビを見る人にとっては全く不要なものだ」と指摘する。
どういうことか。
現在のテレビは、受信機器に「BICASカード」を挿入しないと視聴できない仕組みになっているが、このカードはもともと、NHK衛星放送やWOWOW、スカバーといった有料衛星放送の契約者の識別や、暗号化された放送の復元を目的に導入された。
つまり、普通の地上波テレビ視聴者には無関係だった。
しかし二〇〇三年末に地上デジタル放送が始まると、放送局側は放送番組の著作権保護のためとして、カードにコピー制限機能を持たせた。
ただ、このカードはNHKを含む衛星放送局などで構成する
「B〜CAS社」から無償貸与されてきたため、テレビ購入者の負担感はなかった。
ACASはカードをチップ化し、高性能化したものだが「テレビの部品として消費者が買う形になる。
買った時点で数千円程度の負担増になると考えられるし、チップが故障した場合の修理費も消費者持ちで、数万円かかる可能性もある」と河村氏。
「NHKと有料放送局でつくる社団法人『新CAS協議会』が密室で、消費者不在のまま開発を進めているのも問題だ」と話す。
これに対し、新CAS協議会の螺良貞夫事務局長は「チップが消費者負担になるとは決まっていない」とした上で「従来のカードが無償貸与といっても放送局やメーカーなどが分担してきただけで、その費用は有料放送の料金やテレビの価格などで回り回って視聴者が負担していたとも考えられる」と話す。
ただ、4K・8K放送は衛星放送で実現するだけで、地上波では二〇二五年ころまで現行の2K放送のままだという。
せっかく4K・8K対応テレビを買っても、普通の地上波視聴者にとっては意味がない。なのにチップは搭載されるということになる。
螺良氏は「分かりにくいという批判は受け止める。
消費者向けにわれわれの考え方などを丁寧に説明していきたい」と話すが、奇妙な「国策4K・8K化」に対する疑問は、当分くすぶりそうだ。
◇
このチップ内蔵の別売りの受信機というのがミソだと思う。
これは通常に考えると「テレビジョン」と考える。
それは消費者は4Kや8KのACASチップが内蔵されたテレビを買うことで何も問題ないと考えるだろう。
従って、フルハイビジョンで「こんなに綺麗な画質が楽しめますよ」と言って来たのは白黒テレビの時代からカラーテレビに移行したという時代の考え方だが、どんなに画質が良くなっても通販を番組にしたりサスペンスや時代劇や韓国ドラマの再放送を観るだけに4K・8Kなど全く意味が無い。
今の地上波テレビ局は完全に「通販会社」をスポンサーに付けコマーシャルを流すが、局は物品の紹介を「番組」として作っている。
私は民放はテレビ朝日を主に観るが、その中でも月~金までの9:55~10:25までの「じゅん散歩」は毎回録画をしている。
30分番組だが、高田純次がリポートするのは9分~15分くらいだが、その純次のコンテンツ提供会社は「はぴねすくらぶ」という九州の通販会社である。
その純次の散歩が終わると、テレ朝の「ロッピング」という通販商品の歯が浮くような番組になる。
昔は「ちい散歩」という亡くなった地井武男がやっていたがその後はあの 業突くな加山雄三がやっていたので全く観なかった。
高田純次のリポートもおよそ15分で切っている。
その中のCMはチャプターで削除し、2週間分を纏めてDVDにダビングし、紹介されたところに行く時は参考に見ようと思っているが、銀座や上野辺り以外は行くこともないので、ファイルに収まったままだ。
余計な話をしましたが、このACASチップ制作と運用にはNHKが深く関わっているはずだ。
何故なら、受信料収入を確保したいためにどういう方法でACASチップを仕込むか。
みなさんも単純にテレビを視聴するだけではなく仕組みをよく把握し考えたシステムを構築することだと思う。
実は日本ではテレビジョンというものは本来「モニター」なのですが、これは業務用でなければ売っていません。
そして高いのです。
全く同じテレビであり、それもチューナーや録画機を内蔵していないのに高いのです。
生産ラインに乗らないということを言いますが、米国は有線放送が主ですからテレビにチューナーなど必要ないのです。
私も「B-CASカード」は持っていますが、テレビに挿入していません。
モニター(スクリーン)として機能させているだけですから。
そして気を付けなければいけないのは、転居したときに郵便局に転居通知をしますが、そのときに一緒に付いているのが、NHKへの転居通知です。
郵便局は民営化されたといっても機能と体質は郵政省から変わりません。
NHKも受信料で賄っていると言っても国営と変わらないのがこの郵便とNHKの関わりあいです。
私は声を大にして言いたい。
NHKを国営にしろ~~!