言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

怒!ぬらりくらり▼無策⇒再稼動へ政府機構▼「汚染水と原発再稼働に関する政府交渉」

2014-03-22 06:48:29 | 言いたいことは何だ
 
腐るんですよ
腐ると それはもう、機能しない
 
腐ったものを
大掃除するのは 国民のわれわれです
 
大オペ!  
 
 
 
 

無策が続く汚染水対策 



― 東電任せで再稼働へ前のめり 【3月4日 政府交渉】



http://fukushima20110311.blog.fc2.com/blog-entry-92.html
奥村岳志/ルポライター  さまより引用↓画像拝借
 

100トンの汚染水漏えい事故が2月19日に発生した。
 
この事態をうけて、
「汚染水と原発再稼働に関する政府交渉」が、
3月4日午後、参院議員会館で行われた。
 〔主催:グリーン・アクションなど9市民団体※〕


 市民側の参加は主催の市民団体など約60名。

政府側は資源エネルギー庁1名、
原子力規制庁4名の計5名。
 
 
主な交渉事項は、
汚染水問題への国の対応について
及び原子力規制委員会の原発再稼働審査について。
 
 
ここは汚染水問題について取り上げたい。
 
 
昨年8月19日には、
約300トンの汚染水が
漏えいするという衝撃的な事故が発生。
 
国際原子力事象評価でレベル3に相当する事態だった。
にもかかわらず、安倍首相は、
「状況はコントロールされている」
(昨年9月7日IOC総会)と取り繕い、
 
また「国が前面に出る」
(昨年9月17日 福島第一原発視察)
と見得を切った。


 しかしその後も、
汚染水の漏えい事故は繰り返された。
 
 
また、汚染水漏えいを監視する観測孔では、
昨年10月以降、
放射能濃度が大きく跳ね上がり、
高い値が続いた。
 
 
継続的な漏えいを窺わせる事態だ。
 
そして、再び、今年2月19日には、
1リットルあたり2億4千万ベクレルという
超高濃度の放射性物質を含む汚染水
100トンが溢れ出す
という深刻な事故が起きた。

 
 今回の政府交渉の主要な相手は、
このような事態に対して、文字通り「前面に立つ」べき
位置にあるはずの原子力規制委員会・原子力規制庁
(規制委は環境省の外局、規制庁は規制委の事務局)
であった。
 
災害から3年を迎えた3月11日には、
規制委の田中委員長が、
「われわれの第一の使命は、
福島第一原発の廃止措置を速やかに進めること」
「福島第一原発でトラブルが起きるたびに、
被災者の心に重い雲がかかることを認識しなければならない」
と、規制庁職員を前に訓示している。

 しかし、今回の交渉で明らかになったことは、
規制委・規制庁が、
事態の調査をはじめ、原因解明の努力を全くしておらず、
ただ東京電力の報告を追認するだけ
という態度に終始していることだった。
 
また、汚染水問題で
深刻な事態が続いているにもかかわらず、
汚染水対策検討ワーキンググループ
(規制委の下で開催されている対策会議)が、
昨年10月から3カ月にわたって
開催されていなかったことが、
市民団体の側から厳しく指摘された。
 
しかも、その一方で、
原発の
再稼働審査にかかわる議論には
膨大な時間が費やされているという。

 まさに、安倍首相の発言とも
田中委員長の訓示とも
裏腹に、
 
汚染水問題について、全くの無策であり、
東京電力任せで、
ひたすら
原発の再稼働に
前のめりになっている国の姿勢が浮き彫りになった。

 以下、汚染水問題を巡る政府との交渉の概要を報告する。


 〔※政府交渉主催団体:グリーン・アクション、FoE Japan、おおい原発止めよう裁判の会、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、原子力規制を監視する市民の会、福島老朽原発を考える会、グリーンピース・ジャパン、ノーニュークス・アジアフォーラムジャパン、No Nukes Asia Actions〕

 
規制庁「我々は第三者的立場。
   調査は事業者がやること」

 
イメージ 1
(海水中の放射能濃度が上がっている第一原発南側の放水口)

 
 
【福島第一原発で、2月19日夜、
H6エリアタンクから100トンの汚染水が
漏えいする事故が起きた。
 
1リッター当たり2億4千万ベクレルの
ストロンチウム90などを含む超高濃度の汚染水だ。
 
量としても、昨年8月の300トンに継ぐ多さ。
 
交渉は、まず、この問題について
原子力規制委員会の対応を質すところから始まった】

―市民団体

2月19日の100トンの汚染水漏えいについて、
その原因、体制上の問題、
抜本的な対策を明かにしてください。

―規制庁(1F室・今井氏)

2月19日のH6エリアタンクからの漏えいの原因ですが、
現在のところ、水位計の警報に適切に対処しなかった
などの事実はございますけど、
その他の事実関係については、
東京電力の方で調査をしており、
今後、われわれ(原子力規制委員会)の方に
汚染水対策検討ワーキンググループ
(以下、汚染水WG)というのがございまして、
そちらの方で事実関係を
確認してまいりたいと考えております。

―市民団体

東京電力で調査したものを、
汚染水WGで確認するという答えだと思うんですけど、
規制庁自身が調査されるつもりはないのですか。

―規制庁

われわれは、規制あるいは第三者的立場で評価することはございますけれども、実際の地下水の測定とか、
汚染水の濃度の測定といったものは、
一義的には事業者(東京電力)が
やるべきだと考えております。
 
そのやり方が、妥当であるかというところを
われわれが評価、確認していくということです。

―市民団体

では、汚染水漏えいの原因について、
東電がやる調査を、規制委としてはただ
確認するだけということなんですか。
 
―規制庁

原因究明は、事業者の側でまずやっていただくべきと考えております。その中で疑義があれば、われわれも調査を深めることはございます。汚染水WGの中でも、東京電力が出してきたものをきちんと確認していきたいと考えております。

―市民団体

それでは東京電力任せじゃないですか。

―規制庁

東京電力任せという意味では、われわれもきちんと事実を確認するということが、われわれの責務だと感じていますので・・・。




市民「観測孔で濃度が4千倍に。
   漏れ続けているのでは?」



【H4エリアタンク近傍の観測孔(E‐1)から

採取されている地下水の放射能濃度が、
 
昨年10月17日に急上昇し、
その後高いレベルが1カ月以上継続していたことが、
東京電力が公開しているデータの分析からわかった。
〔下図〕
 
タンクから大量かつ継続的に
汚染水が漏れ続けていることも疑われる。
 
また、2号機東側の護岸付近の観測孔(No.1-16)でも、

昨年9月以降、放射能濃度が急上昇している。
もっとも高い値では1リットル当たり300万ベクレルに達する。
この汚染水1リットルで、
日本の全原発が放出している液体放射能の13年分
に相当するという。
 
そして、観測地点からして海への流出が疑われる】
 

イメージ 2
(10月17日に一気に数値が跳ね上がるのがわかる/東京電力のデータを元に「美浜の会」が作成。出典は「美浜の会」のHP)

中略

(転載元でご確認を。頭にきます)
 



市民「漏えい阻止のプランを」
エネ庁「プランは出ています」




―市民団体
「国を挙げて」といっているんだから、規制庁、エネ庁で、
これ以上、汚染水を出さないというプランを出して下さい。
 
―エネ庁
昨年8月に300トンの漏えいがあって以降、検討を重ねて、何か事象が起こってから対策を打つというのではなく、事前にリスクを想定して対応していくという意味での予防的・重層的な対策ということを昨年12月にまとめました。
 まさにこの対策を実行に移そうとしている矢先に2月19日の事象が起こったわけですが、だから、今後、この予防的・重層的な対策を着実に実施して行くことがわれわれの答えだと思っています。プランはもう出ています。

―市民団体
でも観測孔の濃度上昇の原因もわからないのに、
「プランは出来ています」と言ってもね。
 
「その矢先でした」というんじゃなくて、
具体的な対策を出すべきしょう。
汚染水をこれ以上出さないというプランを

―市民団体
国は、ときどき会議を開いて、東京電力に
「見回りをもっとやれ」とか、
高飛車に注文を付けているだけという風に見えるんです。

 本当に、「国が前面に立って」というのであれば、
本気で現地に乗り込んで、とにかく漏らさない対策をやる
ということではないのですか。
しっかりと対応していただきたい。



危機的な無策

政府交渉のレポートは以上だが、最後に、エネ庁職員が
「プランは出ています」と胸を張るところの
プランについて少し検討してみよう。
 
 政府は、昨年12月に
「福島第一原発における予防的・重層的な汚染水処理対策」
をまとめた。
 
政府は、これまで、
緊急対策
(染水の汲み上げや山側での地下水くみ上げなど)や
抜本対策
(海側遮水壁、凍土方式による陸側遮水壁、より効率の高い浄化設備など)を示してきたが、さらに対策を追加した。
 
その「予防的・重層的」という意味は、
エネ庁職員の説明によれば、
「何か事象が起こってから対策を打つというのではなく、
事前にリスクを想定して対応していくという意味」
だという。

 しかし、その中身を見ると、
「タンク堰のかさ上げ・二重化」、
「溶接型タンクの設置の加速と信頼性の向上」など。
 
これが
「予防的・重層的」と
触れ込むほどのものだろうか。
 
最初からやっておくべき
最低限対策ではないか
 
また「建屋の止水」というのもあるが、これはどうか。
そもそも
どこがどう壊れて、
溶融した燃料がどこにあるかもわからず、
近づくこともできない状態。
 
そういう状態で建屋の止水は空論だろう。
 
そもそも
それができる状態なら、
汚染水問題は発生していない。
 

 こうして見ると、
「緊急対策、抜本対策、予防的・重層的対策」
と並べて、何かを手を打っているフリをしているが、
 
実態は、
場当たり的な対応と
希望的な空論が併存する
全くの無策だということがわかる。

 なんらの危機打開策もないまま、
毎日400トンの汚染水が増え続け、
2日半でタンク1基が満杯になるという自転車操業。
 
そして汚
染水の漏えいと海洋への流出が続く。
 
 
作業員の被ばく量もどんどん増えていく。

 国のこの無策の延長には、
もっと深刻な事態が待ちうけていると言わざるを得ない。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿