<多くの仲間と未来を見ることが幸せを産む>
グラフで、横軸は右に進むほど沢山の人との関係になります。 縦軸は時間軸で、物事の対処に当たり、どれくらい未来を考えるか。「今だけ」か「2、3日先」か「自分の将来まで」か「社会全体の将来まで」か……と徐々に幅が広がっていきます。
昔の人はこの横軸と縦軸を結ぶ曲線で囲まれた面積は、配慮範囲の大きさをその人の器と呼んだでしょう。
たとえば、極端に利己的で目の前の自分の損得のみに心の焦点を合わせている人は、横軸、縦軸とも目盛りゼロの原点付近に位置します。後先を考えずに怒りに任せて人に暴力をふるう犯罪者などがこれです。
逆に、自分から遠い存在である他人のことまで思いやる人ほど、あるいは遠い将来のことまで配慮する人ほど、面積は大きくなります。 それだけ力が必要ですが良い会社の社長やリーダー・あるべき政治家の姿などがこちらに当てはまります。
<互恵関係>
いい人同士の組は互いに感謝し助け合う互恵の関係なので、たとえば、一方が1のものを与えたら、相手は「ありがとう」と感謝して、その1.5倍を返そうとします。このGive and Take は、仕事の場でも足し算・掛け算のような相乗効果を生みます。そこには、よりよい人材が集まるので組織は豊かで強靱になり、好循環が上昇のループを描きます。こうして、利他性の高い人ほど社会的に豊かな人生を選べる可能性は高くなります。
一方、利己的な自分の事だけしか考えていない悪い人同士は、自分のことばかりを考え、互いに相手を利用しよう、騙してやろうとするので、引き算の関係となり、結局はうまくいきません。自分の利益になるかぎりは協力関係を築くものの、利益に反すると思えばあっさり裏切るからです。ビジネスの場であれプライベートであれ、継続的に協力し合って富や幸を生み出すということができません。
結局、悪い人はどこに行っても、いい人々の輪に加われないので、損の坂道を下り続けることになるのです。そのとき利己主義者は「自分はうまく立ち回っているつもりなのに、運がない。不幸だ」と感じることになるのです。
我慾だけの利己主義者が自分の利益効率だけを追求してビジネスライクに当面の利益をあげる一方、利他性の高い人は商売抜きで幅広い会合に付き合ったり、得にならない役割を自発的に引き受けたりで、日頃は何かとても非効率な存在に見えます。
ところが、時代とは流れているものですから状況は変わります。 しかし、自分の利益だけを見ていた人は、他の人の視点や助けがありません。 必然的に変化が読めないし弱いのです。 変化や困ったときこそ、いつもの人脈や関係が対応策の選択肢を広げてくれるからです。友達とは、環境の変化に対するしなやかさに繋がる関係と言えるでしょう。
少し長い目で見れば、世の中に安定など存在していません。変化は必ず訪れます。だから、他者との関係が乏しいゆえに利己主義者は変化にも弱く、この意味でも長期的には必ず損をするのです。
その時、我慾だけの人は呟くのです 運が悪い と。。。
だから 運も実力のうち と言う事ですね。
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